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#聞いたよ20歳 vol.44 ikemoさんへ


聞いてよ20歳!


20歳に伝えたい文章を1000字以上で投稿するコンテスト。応募作品に対しての感想を投稿する、それが聞いたよ20歳!です。



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44.「普通」になるのが怖い20歳へ


そういえば私も、ikemoさんと同じく「普通」という言葉に怯えていたような気がします。

普通にはなりたくない頑固さがありました。普通じゃないこと、いわゆる「みんなとは違うこと」を突き詰めた結果つらい思いをした、というエッセイを少し前に書いたことがあるくらい。


私は結局「普通」の大人になった。今の会社に勤めて10年目。社会人になるまで紆余曲折あったわけでもなく、職を転々として波乱万丈でもなければ、今の会社で誇れるような何かを成し遂げたわけでもない。ただ淡々と目の前の課題をこなしていたら10年がたった。

ikemoさんはいままで過ごされたこの10年を「普通」だったと述べています。けれど私がこれから過ごす10年が、ikemoさんが過ごされた10年と同じだったとしても「普通」の分類になるのでしょうか。

ikemoさんの世代が、企業に長く勤めることがきっと「普通」であったんだと思いますが、私の世代は、企業に長く勤めることが「異例」になるかもしれません。転職が当たり前になったり、フリーランスの人口が増えたり、もはや企業に務めることが「普通」じゃなくなったり。



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話は変わって、人間に焦点を当てた「普通」。ikemoさんは自身の実体験と、大学生のときに出会った漫画も紹介していただきました。

20歳のみなさんは、こんな私をつまらない大人だと思うかもしれない。私だって、自分だけはこんな大人にはなるもんかと思っていたし、実際そうじゃない人もたくさんいるとは思う。でも、今はこんな私でいいかと思っている。

実体験と漫画、この2つのエピソードの文字量はとても厚いです。それだけikemoさんの心にずっと残っている証拠なのですね。ikemoさんの10年をつくったエピソードだと思うと、本当に素敵なことだと思いました。

これらのエピソードをしっかり読んで思ったことは、「普通の人」と「普通じゃない人」の違いなんて紙一重なのかもしれないということ。

20歳。これから無限の可能性がある君たちは、何者にもなれるし、何者にもなれない。もちろん何者かになろうとして、邁進するのだっていい。だけどその結果、何者にもなれなくたって、悲観することはない。

とても共感しました。ですが「何者かになろう」というくくりはどうも目立ちます。

SNSで誰でも「何者かになろう」を発信できて、そんな意識が飛び交い、プレッシャーを感じている人もいる気がします。

ikemoさんのおっしゃっている通り、何者にもなれなくたって悲観しなくてもいいんです。あなたが幸せならば、何者でもいいんですよね。



私は、「普通」なんて時代によって変化を繰り返してくると思っています。これを頭に入れておくだけで、意外と心がラクになる気がするんです。

前半に述べた、会社のこと。普通の会社=大企業の、ような。後半に述べた、人のこと。普通の人=何年も同じ会社の正社員、のような。それらの「普通」はいつの間にか「普通じゃなくなる」んじゃないでしょうか。

いろんな働き方とか、いろんな人がいる中で「普通」ということばに縛られずに生きていけたらなと思います。



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