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動画世代のわたしたちが、noteを書き続ける理由


同い年の仲良しnoterである武田ひかくんと、5億回くらい討論したであろう内容がある。

『今の10〜20代が、noteを書き続けるのめっちゃむずいよね』

理由はいろいろと交わした。

そのいち、『経験値』。20年間生きてきた人と、30年間生きてきた人とでは、持っている材料が全然違う。材料が揃わなきゃ料理ができないのと同じで、何か自分の中に大きな経験がないと文章を書くのは難しいと感じてしまう。

だが、若さを武器に書ける内容はいくらでもある。いま流行っているコンテンツ、Z世代だからこその体験談などだろうか。

しかし、ふたつめ、『表現力』。材料を持っていても、それを分かりやすく表現したり、逆にエモーショナルに表現しないと届かない。一発バズらせてやろうと意気込んじゃうと、すぐにメンタルをやられてしまう。

みっつめ、『noteのターゲットはZ世代じゃない』気がする。noteは広告がないことによって、サポート、定期マガジン、サークル、有料会員などが機能している。そもそもZ世代ユーザーは、(肌感ではあるが)あまり広告を気にしていない気がする。

だから、よっつめ、『動画が主流』。Z世代の情報収集がTikTokとYouTubeとInstagramだと感じる。

動画はすごい。楽しい音声と面白い字幕は、短時間でたくさんの情報がラクに取得できる。

そのなかでもInstagramは、日常的に更新している人が多い。24時間で投稿が消えるストーリーの手軽さ、きらきらと映えるエフェクトの数、DMや質問募集などでの交流、これもまた切片化させるとキリがない。

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書くことは、誰だってできる。実際何人かの友達にも勧めた。好きなnoterさんもたくさん教えた。しかし多くの人は書くことを『続けて』いない。継続できない理由は痛いほど分かる。上記の諸々の理由はもちろん、あまりにも手軽に投稿できるSNSたちが強すぎるからだ。

Instagramのストーリーは確かに楽しい。頭を空っぽにして、ほんの10秒で投稿できる。深夜に投稿しようが一瞬で誰かが見てくれる。友達のストーリーにもすぐに反応したくなる。『どこそこ?楽しかった?』『その新作美味しそう!』『かわいいね〜!』なんて、しょうもない会話が無限にできる。

noteは、頭を空っぽにして投稿はできない。シェアをされない限り一瞬でネットの海に溶けていく。読むことに時間がかかる。体力がないと読めない、書けない。シンプルに1記事だけで疲れる。

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それでも。

それでもわたしがnoteを書き続ける理由は、『投稿に重み』があるからだ。

時間をかけて投稿するからこそ、1つのいいねが死ぬほど嬉しい。シェアされたときの帯が死ぬほど嬉しい。友達からたまに来る『note読んだよ!』のメッセージが死ぬほど嬉しい。この快感が創作心をぐんぐん芽生えさせる。

とはいっても、文章に100%の自信があるわけではない。

名刺代わりのnoteを選べと言われたらまだ迷う。デザイナーなのにデザイナーらしい有益な情報なんて発信していない。フルスイングで書いた文章がコンテストにかすりもしなくて大泣きだってする。いまだに個性やまとまりのない好き勝手な投稿をしている。


それでも私はnoteで文章を書くことが好きだから、楽しいから、少しでも動画世代の人たちがnoteで創作をはじめてくれたらとても嬉しい。

『こんな失敗をしたから、今の私がいる』みたいな熱意ある壮大な体験じゃなくても、『授業中の先生の言葉が印象的だった』『LOFTで買ったコスメが最高だった』『好きな芸人のYouTube見てたら1日潰れた』みたいな、小さな日常の一部が文字で読みたい。

『いい文章書きたいな〜!』『このnoteすごく好き!』なんて会話で超盛り上がりたい。だから『創作』ということばをシンプルに感じてほしいし、普通に日記感覚で楽しんでほしい。動画が流行っているからこそ、文章で新鮮さを一緒に味わいたい。創作を楽しむ同世代と読み合いたいし、交流がしたい。

私はそう願いながら、今日もnoteをコツコツと書いていく。



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