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#聞いたよ20歳 vol.62 安野ニツカさんへ


聞いてよ20歳!


20歳に伝えたい文章を1000字以上で投稿するコンテスト。応募作品に対しての感想を投稿する、それが聞いたよ20歳!です。



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62.自分の感受性は守れなくてもいいけれど


ニツカさんは、茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」と「倚りかからず」という詩を紹介していただきました。

恥ずかしながら初めて茨木さんを知り、最近詩を読んでいないと気づいた私は早速、AmazonでKindle版のこちらを購入いたしました。

こちらの本はニツカさんが紹介された上記の2つの詩はもちろん、さまざまな詩が紡がれています。

まだ買ったばかりなので深く読めていませんが、改めて「詩の良さ」を吸収できそうな気がしました。短いことばの中でたくさんの人の心を動かすことができる詩人の言葉遣いをしっかり吸収したいです。



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”自分の感受性ぐらい 自分で守れ ばかものよ”
と茨木のり子は書いたのですが、これが実は、なかなかむつかしい話で。

茨木さんは、なにかのせいにするな、自分の感受性を大切にしなさいと「強く」訴えかけています。とくに印象に残った一節があります。

駄目なことの一切を 時代のせいにはするな

まさしく、ニツカさんのおっしゃっているとおり20歳の方に読んでほしい詩であります。

感受性が豊かな人って、現代にどれくらいいるのでしょうか。インターネットで何から何まで見えてしまう世界を彷徨う現代人こそ、感受性を大切に保つ難しさを感じます。

けれどニツカさんは、感受性を守れなかったとしても「だいじにできるもの」があればいいんだとおっしゃっています。

そのだいじなものが、自分の中にはっきりあると確信しているニツカさんの人柄がとっても素敵だと思いました。


ただ、ちょっとだけ、だいじにしていることがふたつあるんだ。ひとつ目は、「自分がごきげんになるためのものを知っておくこと」(中略)
ふたつ目は、「『すきよ!』って言ってもらったら、『大好きよ!』ってお返しすること」


あなたがあなたらしさを保つために、何を大切にしていますか。20歳の人たちはもちろん、自分に問うべき思想ですね。こういった問いを考えて、答えを導き出すためにはもう少し時間がかかりそうです。いつかのnoteで書けたらいいな。



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わたしにとってきげんを取るために必要なものは児童文学です。どれだけつらいことがあっても、物語でほろほろなみだを解放してあげると、ちょっとだけおちつけたり、突破口が見えたり、すくなくとも、時間が解決してくれたりするので、おすすめです。

そうそう、ニツカさんにおすすめしていただいた児童文学をまだ漁っていないことに気づきました。相変わらず読みたい本が溜まっていくばかりです(笑)。

「物語でほろほろなみだを解放してあげると」っていうニツカさんの表現にうっとりしました。児童文学への愛や、児童文学から得たやわらかい表現が、ニツカさんの心をを優しく包み込んでいるのでしょう。

私もこういったやわらかい表現を見つけ、noteでアップできたらいいな。これからもいろんな表現に出会えるよう、たくさんの文学に触れたいです。

人生について知りたかったら、『はみだしっ子』という、三原順の漫画を読んでみることもおすすめ。

ニツカさんめっちゃおすすめしてくださるじゃないですか!自分の好きなものを人におすすめする瞬間ってたまらないですが、おすすめされた側にとっても嬉しいことです。順番に、順番に、自分の中に吸収していこうと思います。



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