今日も推しの「A1ゴシック」が可愛い!!
あなたと出会ったのは、いまから約3年前、2017年の秋でした。
甘すぎないやわらかな表情、どこかなつかしいレトロな雰囲気、そして純粋な可愛らしさに、私は一目惚れしました。
あなたとはよく街中ですれ違います。
通勤時間に乗る電車の中、本屋の入り口にある雑誌コーナー。若い女性が好むであろうお洒落なカフェ。
あなたとすれ違うたびに、こころが晴れやかになります。あなたがそこにいるだけで、日常が朗らかになります。きっとあなたの表情に救われ、笑顔を取り戻した方は多くいるはずです。
私だってそうでした。あなたと出会って世界が変わり、この世界はとっても広く、美しいんだと実感したのです。
またどこかであなたと出会えたら良いな。
A1ゴシックよ。
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A1ゴシックとは
私の愛するかわいいものは、ズバリ「A1ゴシック」です!!!
現役デザイナーの方でしたらウンウンと頷いてご理解いただけるかと思いますが、そうでない方にとっては聞き慣れない単語かと思いますので、ご説明いたします。
A1ゴシック(えーわんごしっく)とは、フォント事業を展開されている「株式会社モリサワ」から2017年の秋にリリースされた「フォント」のことです。
A1明朝※の基本となる骨格を参照して作成された、オールドスタイルのゴシック体ファミリーです。線画の交差部分の墨だまり表現や、エレメントの端々に僅かな角丸処理を加えることで、温もりのあるデザインに仕上げています。 (公式サイトより引用)
※ちなみに、大ヒット映画「君の名は。」のタイトルのフォントがA1明朝です。
A1ゴシックの素晴らしさに触れる前に、ここで少し「フォント」についてご説明いたします。
A1明朝、A1ゴシックという名前があるように、和文フォントには大きく分けて「明朝体」と「ゴシック体」の2種類がおもによく使われています。
noteを投稿する際にも、明朝体かゴシック体かで選ぶことができますね。(私はよくゴシック体で投稿します。)
さらにゴシック体には、大きく分けて「角ゴシック体」と「丸ゴシック体」の2種類がおもによく使われています。
角ゴシック体は、男性的・スピード感・現代的・などのイメージを表現したいときに、丸ゴシック体は、女性的・子どもらしさ・親しみ・可愛らしさなどのイメージを表現したいときに使われます(あくまで例ですが)。
A1ゴシックが好きな理由
理由も何も、え?!めっっっっっっっっっっっっちゃ可愛くないですか???!!!(((語彙力)))読者のみなさまはA1ゴシックを見て可愛いと思いませんか!!!???角ばって重たくもないし、丸すぎて子どもっぽくもない、つまり心を奪われるほどの甘すぎないやわらかな表情、墨だまり表現のにじみ具合がホーロー看板に書かれていそうなどこか懐かしいレトロな雰囲気、控えめだけど純粋で美しい、そんな「可愛さ」に、私はこのフォントに一目惚れしました。※可愛さのあまり推し感情が強く出てしまい、文字が非常に乱雑しております。ご了承くださいませ。
おっと失礼いたしました。気を取り直して、A1ゴシックについてしっかりと書かせていただきます。
先ほど申し上げたとおり、ゴシック体には「角ゴシック」と「丸ゴシック」に分かれるのですが、A1ゴシックは「角」と「丸」の中間っぽい丸さなんです。
そんなフォントってありそうで少ないんです。希少価値な可愛さを誇るフォント。それがA1ゴシック。なんて可愛いんでしょう。素晴らしすぎる。
見た目はもちろん、可読性もバッチリ。かわいいフォントって個性が強すぎて、見にくく、使いづらいこともしばしば。
けれどA1ゴシックはかわいいのに使いやすい。
ウエイト(文字の太さのこと)も4種類リリースしておりまして、種類が豊富なのもデザイナーにとってはありがたいのです。フォントとしての役割をしっかり果たしていて優秀です。
そのため、よく街中で見つけることができます。
日常で出会ったA1ゴシック
ローソンセレクト菓子のパッケージ『芋けんぴ』と、タイトル下の文章がA1ゴシック。芋けんぴが好きなのもありますが、ほぼフォント買い(パケ買い的な)感じで購入。そのほかの商品もA1ゴシックで統一されています。つい家庭の食卓に置きたくなるような優しい雰囲気のパッケージですね。
北島勲さん著書「手紙社のイベントのつくり方」のタイトル、著者名、帯の文字がA1ゴシックです。A1ゴシックとあたたかい本の雰囲気がしっかりマッチしています。
「デザインノート No.88」のP96のタイトル・本文の文字がA1ゴシックです。「講座」という文字がもし角ゴシックだったら、読者は少し難しいイメージを抱きそうですが、A1ゴシックと使うことによってやさしい雰囲気になり、誰でもわかりやすくブランディングデザインを伝えているという意図が見えてきます。
映画『おしえて!ドクター・ルース』の『ドクタールース』部分が、よーーーく見るとA1ゴシックです。これが丸ゴシックだったら子どもっぽくなりすぎる気がしますが、A1ゴシックを使うことによって「大人な可愛さ」を出しています。
おっと。帯をよくみると・・・?こんなところにもA1ゴシックが!
「天才はあきらめた」の『天才』部分がA1ゴシックです。ドドン!とA1ゴシックを使ってインパクトを出すこともできるんです。
「フォント部へようこそ──文字を楽しむおとなの部活」の『フォント部へようこそ』の部分がA1ゴシックです。実は『フォント部へようこそ』は金色でツヤ感もあるのですが、派手すぎない可愛さが特徴。
「タウン情報おかやま2019年9月号」の『進化し続ける街 倉敷』の部分がA1ゴシックです。色を変えて遊ぶことも、また雰囲気が変わっておもしろいですね。
「cocoda!」などの、デザインの力を活用したサービス事業と展開されている「株式会社alma」さんのWEBサイトの文字が、A1ゴシックです。A1ゴシックの持つやわらかさが、「会社」というより「仲間」のような親しみやすさを感じます。
などなど、A1ゴシックはありとあらゆる場面で使用され、表情を変えながら私たちの生活に溶け込んでいます。
あらためてA1ゴシックを眺めると。。。マジでかわいい。。。(涙)。
A1ゴシックを見つけるたびに走って手に取ってしまうほど大好きなフォント。これからもたくさん出会えたらいいな。
今日からあなたもA1ゴシックマスターだ!
A1ゴシックに出会って、フォントの世界はなんて広くて素晴らしい世界なんだと感動し、こころが晴れやかになりました。
2017年秋にリリースした比較的新しいフォントではありますが、街の広告、店に並んでいるパッケージ、誌面のタイトル、WEBサイトなど、さまざまなところでA1ゴシックは活躍しています。
A1ゴシックがそこにあるだけで、日常が朗らかになります。デザイナーにとっても消費者にとっても、欠かせない存在となっているということですね。
この記事を最後までお読みいただきありがとうございました。これであなたもA1ゴシックマスターです!!
A1ゴシック、特徴もわかりやすく遭遇率も高いので、街中で見つけやすいです。あなたもぜひ、A1ゴシックを見つけてみてはいかがですか。
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