見出し画像

会社員を辞めて、フリーランスになりました

夫の駐在に帯同するために会社を辞め、フリーランスになるか?と模索しながらも、再び会社員になることを決めたのは一昨年のことでした。

そうして株式会社COTENにジョインしました。広報担当だったこともあり、SNSでもCOTENについて発信していたので、COTENがきっかけで私を知ってくださった方も多いのではと思います。

コアメンバーとしてフルタイムで働いていましたが、その働き方は卒業し、今は世界史データベースプロジェクトに少しだけ関わる立場になっています。COTENの事業は心から応援しているので、縁が繋がっているのは嬉しいです。

時差、育児、家族をうまくできなかった

私がフリーランスを選んだ理由は、シンプルに生きるのが大変になったからです。

日本とヒューストンの時差は15時間(サマータイム中は14時間)。
メンバーや社外の方と話すために、日中の勤務に加えて週3日は19〜22時に働いていました(日本は朝〜昼の時間帯)。

この生活を始めた頃は赤ちゃんだった娘も、どんどん成長します。そして、夜に母が働くことを認識し始めました。
当初は部屋にこもって働いていましたが、娘が乱入するようになったので、夜に働くときは外出するようになりました。
するとどうなるか。娘が毎回号泣して「行かないで」と縋ってくるんです。本当に辛くて、いつもこちらが泣きそうでした。

仕事を終えて家に戻ると、22時すぎ。娘はもう寝てるかと思いきや、成長するにつれて、起きて私の帰りを待っていることが増えました。娘の発達に良くないことはもちろん、ずっと相手をしている夫はもうクタクタです。

フルタイムで働いている夫。帰宅後も週に3日は19〜22時にワンオペ。お風呂に入れて寝かしつける、最も大変なパートです。彼もこの生活に疲れ切っていました。それでも私が生き生き働くなら、と思って耐えてくれていたようですが、私もどんどん憔悴していきます。

気づいたら働きすぎてしまう

夜に働く日は、夜に3時間、昼に5時間働く計算になります。私は8時に始業するので、休憩しなければ13時には勤務が終わります。
娘と夫が帰ってくるまで、家事をしてもまだ時間があります。友達とお茶するもよし、ゆっくりするもよし。

しかし、現実はなかなか理想通りに進みません。単純に、私が働き続けてしまうんです。17時前まで働き、晩御飯を作り、帰ってきた夫と娘とバタバタとご飯を食べ、また22時まで仕事をする。
メリハリをつけずダラダラと働いてしまう、よくない事例です。

夜は日本と話せる貴重な機会なので、ほぼミーティングで終わります。人とたくさん話して脳は興奮状態。すぐには眠れません。でも体も気持ちも疲れ切っていて、何かをする気にはなれない。

こんな日々を過ごす私に夫が言ったのが「なんか、いつも疲れてない?」でした。

そして圧迫される夫婦の時間

仕事を終えた22時以降は、夫婦の時間になるはずでした。
でも多くの場合、22時を迎えたときの家族の状態といえば、疲れ切った私、疲れ切った夫、まだ寝ていない娘、なわけです。

私が娘を寝かしつけ、そのまま朝を迎えることが日常になってしまいました。(寝かしつけだとすぐ寝られる不思議…)

月・火・木の夜は夫が一人で娘を見てくれていたので、水・金の夜は私が育児担当でした。想像に難くないと思いますが、疲れ切っている私は娘と寝落ちしてしまいます。
これにより、平日の夫婦の時間は消えていくわけです。

土日は溜まった家事をこなし、溜まった疲れをなんとか癒し、お出かけやイベントもあり、光の如くすぎていきます。

夫婦でゆっくり話す時間を取ったのは、いつだっけ?という状態になっていました。
このままでは、夫婦ではなく、単なる育児のパートナーになってしまう…。
何かを変えなければ。と、私も夫も思っていました。

何が一番大切なのか

夫婦で話し合った結果、私の仕事の時間を半分にし、夜勤務をなくすことに決めました。

決めました、と言ってもそれはあくまで夫婦で決めた話。会社が受け入れるかは別問題です。

ただでさえ人材や資金といったリソースが限られているスタートアップで、労働時間を半分にして働き続けたい、という要望が通るとは思えませんでした。ましてや、短時間で多くの成果を残してきた!という訳でもない私であれば、尚更です。

辞めることになったとしても、この決断で良いのか?と考えたとき、そこにあったのは残念な気持ちよりも、なんだかホッとする気持ちでした。
ずっと時間に追われる日々、いつも疲れている体、なくなっていく夫婦の時間、かといって仕事で大きな成果が挙げられている訳でもない自分。

一番大切にしたいものは何なのか。それが家族との時間であることは自明でした。

そこで覚悟を決めて会社に相談し、結果として辞めることになりました。

ありがたく続くご縁

辞めることを関係各所にご連絡する中で、「じゃあうちのこれ手伝ってくれない?」「これ一緒にできたら楽しそうだね」といった話をいくつかいただけました。

COTENの世界史データベースプロジェクトに少し関わっているのも、「こういう役割の人がいたらいいなと思っていて、かやこどう?」と声をかけてもらえたからです。

おかげで、なし崩し的に今はフリーランスとしてちょこっと働いています。

ただ今年のテーマは「家族、遊び、時々仕事」と決めたので、働くことはそこそこに異国でご機嫌に暮らしたいと思っています。

時差がある状況で働く人、これからどんどん増えると思うので、また時差がある状況でフルリモートで働くことについてもnoteにまとめたいと思っています。

これからも見守っていただければ幸いです!

サポートいただけたら嬉しいです♡ いただいたサポートは、書籍購入、もしくは仕事と育児の合間の癒しタイムに使わせていただきます…!