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【マーケティング発展】5Gマーケティングについて考える

広告代理店でコンサルタントとして従事している吉田一貴です。
5Gが一般に浸透するのは、2023年頃だと思います。それまでに、5Gマーケティングを考え事前に備えたいと思います。

先に本日の結論を言うと、各企業はYouTube企業公式チャンネルを立ち上げましょう。そして、そのチャンネルの方針を今のうちに決めスモールスタートでよいので運用を開始しましょう。
以降は何故、YouTubeチャンネルを立ち上げるべきかについていろいろな視点で説明していきます。

マーケティングと移動通信システムの関係

マーケティングは移動通信システム(4Gとか5Gとか)の変化とともに進化しています。
また、この変化は10年ごとに起きています

1G:足で稼ぐ
2G:メール
3G:WEBサイト
4G:SNS

今回の5Gでも新しいマーケティングチャネルが生まれると考えられます。

マーケティングの変化

新しいマーケティングチャネルが生まれたとき、最初は一世代前を活性化するために活用されます。
そして、10年後、マーケティングの中心となり購入や申し込みに大きな影響を与えるチャネルとなります。
さらに、10年後は次の世代の活性化のために活用され、20年後には活用が難しくなります

・WEBサイト(3Gマーケティング)の役割
2000年:メールや電話番号への誘導※2Gマーケティングの活性化
2010年:購入や申し込みの受け皿となる※マーケティングの中心となる
2020年:SNSへの誘導※4Gマーケティングの活性化

WEBサイトが分かりやすいと思います。
2000年のWEBサイト登場期はサイト上で申し込みもできずあまり情報も載せることができず基本的にはメールや電話、店舗への誘導と言った2Gマーケティングの活性化が中心でした。

しかし、2010年WEBサイトの情報量が増え、申し込みなども可能になり多くの人がググるや比較を始めるようになりマーケティングの中心になりました。

しかし、2020年WEBサイトに「SNSをフォローしてね」などSNSへの誘導といった4Gマーケティングの活性化を行っています。

ちなみに、30年後たつと活用が難しくなるのはメールがイメージしやすいと思います。メールがちょうど2020年で30年目ですが、今は使用頻度が低下し活用が難しくなりつつあります

WEBサイトは2030年には使われない?

先ほどの流れを汲めば、メール同様にWEBサイトも2030年には活用が難しくなります。

マーケティングの中心は既にSNSに移っています。これは、様々な統計データが出ていますが、若者であるほど、購入するものを見つけるチャネルはWEBサイトからSNSに移っています。

購入するものを見つけるチャネル
20代:SNS37%、WEBサイト18%
30代:SNS22%、WEBサイト23%
40代:SNS9%、WEBサイト19%

また、WEBサイトは登場以来、凄い勢いで増えています。

2010年約2億→2020年17億程度

しかし、検索数はそれに対して増えていません。
つまり、SEO・SEM領域ともにレッドオーシャン化しているということです。
オーガニックでは多くのWEBサイトがありたどり着けず、広告費はどんどん高騰しています。

2020年はSNSが中心になる

5Gとともに、マーケティングが変化することと、WEBサイトが廃れる可能性をご理解いただいたと思います。
先ほどの説明だと次のマーケティングの中心となるのものは、生まれてから10年経ったSNSです。しかし、SNSマーケティングは5Gマーケティングではありません。成熟した4Gマーケティングです。

今更TwitterやFacebook開設する企業は少ないでしょう。マーケティングの中心になっているということは、準備の段階ではなく活用の段階に至っているためです。

今準備すべきものは2030年に中心になるものです。それがYouTubeチャンネルです。では、何故、YouTubeチャンネルなのかということを次の章から説明していきます。

ちなみに、全く新しい技術が生まれる可能性もありますが2040年はAR・VRがくると思います。

5Gでは動画が解放される

4Gによって解放されたものは写真です。
SNSは写真共有がメインです。3Gでは、通信制限や遅延などでSNSが一般的に浸透しませんでした。
このように移動通信システムの進化は通信制限や遅延の解放と言えます。4Gで重くなかなか一般的に浸透してないものは動画と言えます。

InstagramやTikTokと言った短尺の動画は浸透してますが、長尺はアップも視るのもまだまだ制限されてると言えます。これらが解放されモバイル環境での動画共有サービスが一般的に浸透します。

となれば、このSNS戦国時代に長尺の動画を中心に戦ってきたYouTubeが最も5Gの恩恵を受けるのは想像に難くありません

動画広告は伸びている

広告代理店なので、広告別の成長率を確認してみます。

2018→2019年で広告費が伸びたチャネルは大きく以下の2つです。
動画広告:145%成長
検索広告:117%成長

動画広告が伸びた理由は、一人当たりの動画利用時間が1時間程度(※若者は2時間程度)伸びていることが要因となります。
1時間は少ないように感じるかもですが、人間は24時間動けませんし、余暇の時間を考えると1時間は大きく伸びていると言えます。その分、なんの時間が減ったのかを考えるべきと言えます。

また、YouTubeの伸び率は2018年から2019年で145%と同じです。つまり、動画広告の中で牽引しているプラットフォームとは言えません。しかし、それは4Gが中心の社会においての話です。5Gで最も恩恵を受けるであろうYouTubeは2023年頃から爆伸びすると考えられます。

おまけですが、検索広告もまだまだ伸びていると考える方が多いと思うので解説します。
先ほど紹介した通り、検索数自体は大きく伸びていません。
YouTubeなどに検索ユーザーが流れていることを考えても市場が大きくなっているとは
言えないと思います。

そのため、伸びてる理由は2つです。
1つ目は、レッドオーシャンになり広告費が上がっている。
今まで50円で変えた検索KWが今は100円で買っている状況です。
競合影響でCPC高騰していると悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

2つ目は、今まで購入していなかったKWを買っている。メインKWは大企業同士が買いまくるので
ニッチなキーワードやテールキーワードを買うように変化している可能性があります。

Google社も、DSAの推進や部分一致の拡張度を広げるなどKWの拡張を後押ししています。
上記はだから検索広告を辞めるべきという意味ではなく、多くの企業がノウハウを持ってる
領域なので、よりロジックの理解や考えが求められる状況というのを
認識する必要があるということです。このことも話し出すと長くなるので残りは割愛します。

YouTubeのポテンシャル

様々な統計データをもとに、YouTubeのポテンシャルを分析してみます。
以下が、ネットでざっと検索したものです。
購入に影響を与えるチャネルである利用時間やリーチなども上位3位に入るなどマーケティングの中心になるポテンシャルは十分ありそうです。
一番、驚いたものは検索ボリュームがGoogleに次いで2位ということです。Yahoo!よりも検索ボリュームが多いとは驚きです。

・YouTubeで新しい商品を見つける:90%
・YouTubeで見つけた商品を購入したことがある:40%
・サイト検索後、追加情報を求めてYouTubeを見る:55%
・購入を決める際に動画を参考にしている:50%以上
※以下、1位2位3位の順に記載
・どのSNS投稿の購入の動機になる順位:YouTube、Instagram、Twitter
・30/40代が使っているSNS順位:YouTube、LINE、Twitter
・平均月間利用時間順位:LNE、YouTube、Twitter
・トータルデジタルリーチ:Google、Yahoo!、YouTube
・アプリアクティブリーチ:LINE、YouTube、グーグルマップ


YouTubeの利用者変化

利用者の変化は確認すべき重要な点です。

ブログでも、SNSでも最初は一般人→有名人→企業という流れで参入してきました。

YouTubeはまさに今、芸能人など有名人が参入している段階と言えます。
ブログなどの流れを汲むと、次は企業が参入してくると考えられます。

また、既に大企業であるコカ・コーラやパンパースもチャンネルを立ち上げています。
しかし、チャンネル登録者数はそれぞれ5.3万、7.2千とまだまだ課題がある人数です。

この情報を見て、
上手くいかないからYouTubeは辞めるべきと取るか、
大企業も準備の段階だからうちもチャンネルだけ立ち上げると取るか、
まだ大企業も動いてないチャンスと取るか
それは自由です。しかし、個人的にはチャンネル立ち上げだけはしておいたほうがよいと思います。チャンスは全員に訪れますが、掴めるのは準備していたものだけです。

まとめ

・企業はYouTube公式チャンネルを立ち上げるべき!
・5GマーケティングではYouTubeがくる
・チャンスは全員に訪れるが、準備していないものには掴めない。

本当は、まだまだ書きたい内容があるのですが、長くなってきたので、ここで区切ります。次回はYouTubeが今後どうなるのかについて深ぼっていきます。

私の個人的な見解なので5Gが実際、どうなるかは分かりません。
しかし、今やっていることの延長では確実に出遅れることは分かります。
携帯がなかった時代、ガラパゴス携帯、スマホ、など移り変わりを経験した方なら、今までの常識が通じないことはご理解いただけると思います。
YouTubeでなくても、次は何がくるのかを考え準備を進めることは重要です。
最初に記載した通り、2023年に5Gは一般に浸透します。それまでに準備を完了させましょう!

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