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【科学的根拠から考える遠投の注意点】

今回は遠投に関する内容になります。

〈遠投をする目的〉

みなさん練習で遠投はしますか?
私も現役の頃に肩を強くするために遠投をすることがありました。
また「身体を大きく使う」練習として遠投を取り入れているチームもあるかと思います。

そもそも外野手やショート・セカンドなどは中継プレーの際に遠投が必要になるため、練習しておく必要もあります。

しかし、病院で臨床をしているとこの遠投が受傷機転となり、肩や肘を痛める選手も少なくないと感じています。

ただ一概に「遠投は肩や肘に負担がかかるからダメ」とするのではなく、通常投球と比べて『どういうメカニクスの違いがあって、どこに負担がかかるのか?』を知る必要があります。

これを知ることで、選手や指導者であれば根拠を持って遠投を練習に取り入れることができますし、治療家であればリハビリテーションの過程として遠投をする際の注意点を選手や指導者に伝えられるようになると思います。

今回は遠投に関する論文1)からそのようなことを紐どいてみようと思います。

〈論文紹介〉

■方法

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