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「人は死の瞬間に何を見るのか?」を偶然とらえた研究が面白い

 こんにちは(o・ω・o)カエルです。
 
 昨日のnoteに引き続き「死」に関する研究の話。
 参照元はいつもお世話になってるパレオさんのブログと元論文。

 具体的にどんな研究かというと、

てんかんを患う87歳の男性の、発作に関するデータを取るために脳をスキャンしていたところ、男性は心臓発作を起こして間もなく死亡した。
その際に心臓が停止する30秒前と後の脳の活動が記録された。

 ということで、たまたま脳波を観察していたところ、男性が心臓発作で亡くなり、死の前後の脳波を記録することが出来た。

 という稀有なデータとなっています。

 で、「死の前後」私たちの脳はどんな信号を発しているのかですが。

・心臓停止の前後、ガンマ振動と呼ばれる特定の神経振動帯が確認された。その他、デルタ、シータ、アルファ、ベータ振動のような他の振動帯にも変化が起きた。
 
■ガンマ波
ガンマ波は最も速い脳の振動で、「集中、夢想、瞑想、記憶の検索、情報処理、意識的な知覚」など、高次の認知機能に関連した脳波。

 とのこと。
 このことから研究者は「走馬灯など死の直前に見るという現象」との関連性を推察した訳です。

 研究者のコメントでは、

臨死体験には2つのタイプがある。

1つは脳の左半球に関連するもの。
時間感覚の変化や飛行しているような印象のものが特徴。
2つ目は右半球が関与するもの。
霊を見たり、霊と交信したり、声や音、音楽が聞こえたりするのが特徴。

臨死体験に種類がある理由は不明だが、生きている最後の瞬間に脳が一種のオーバードライブ状態になるのが原因なのかもしれない。
ただし、これは人間が死ぬまでの間に脳の活動を生でモニターした初めてのケースであり、また単一であるため、注意が必要である。

パレオな男より

 
 人が死ぬ瞬間のデータを取ることはほぼ不可能なため、この男性のデータ(サンプル数1)しかない訳ですが、人は死の瞬間に「これまで経験したもの」または「目では見れない空想的な(または超常的な)もの」を映像として見る可能性がある。

 ということが示唆されたという事です。

 何を見るかは人それぞれでしょうけれど、「過去の何か」を見るかもしれませんし、「理想の何か」を見るのかもしれません。
 死の瞬間に恐怖していれば「畏怖する何か」を見る可能性もある訳です。
 
 まだまだ人は人の事を知らないんだなぁ、と思う研究内容でした。

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