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客体の錯誤は違法性を阻却しない云々かんぬん

この言葉は私が遊び呆けていた大学生の頃、時々キャンパスで会う同じ学部に進んだ高校時代の友達A君とたまたま酒を飲んだ時にA君が私に宣うた言葉である。当時の私は全く迂闊にも法学部生でありながらバイト三昧で自堕落な生活を送っておりその友達が飲み屋の場で開口一番、面と向かって私に宣うた言葉でなのである。おそらく友達は大学に時々しか顔を出さない私の不勉強さ加減を分かった上で半ばからかい半分に私の理解レベルを試すために議論をふっかけてきたのである。私は友達が言っている言葉の意味を全く理解できなかった。この時の恥ずかしさや情けなさは今でも忘れない。同じ大学の同じ学部に3年いただけでこんなに差がついてしまったのかと愕然とした記憶が残っている。今考えてみても法学部生としてあまりにひどい。不勉強すぎる。これで卒業して法学士を名乗るだなんていくらなんでもひどすぎる。しかし私は卒業してしまった。だから私は還暦を過ぎて法律を学び始めたのである。


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