いい文章を書きたいのならば
辰濃和男『文章のみがき方』を読んでいます。
「いい文章を書きたい」「うまい文章を書きたい」と思っている人は多いかと思います。私もそのひとりです。
おもしろい、読みやすいと感じてもらえることを願いながら、月に数回、noteに文章を書き散らしています。できればもっと高い頻度で投稿したいのですが、忙しさや面倒くささにかまけてできていません。
私にとって、文章を書くことは「好きなこと」であると同時に「面倒なこと」「気が乗らないこと」でもあります。何か書きたくても何を書けばいいかわからなくなってしまったり、書けたとしてもその拙さが気になってしまったりして、もやもやします。
今の私にとって、文章を書くことはすなわち「自分はいい書き手ではない」という事実と向き合うことを意味します。「いい書き手ではない」というより、「満足できる文章が書けない」という方が近いかもしれません。
実際に文章を書きながら「話が広がらない、深まらない」「すらすら書けない」と思い、できあがった文章を見て「構成がいまいち」「語彙が少ない」などと思ってガッカリしてしまいます。
この本を読んでいて思ったことは、「よっぽどの人じゃない限り、自分以外の多くの人も、自身の文章を読んでがっかりしているだろう」ということです。いい文章を書けるようになりたいと思いながらも、そもそも書くこと自体を避けてしまっている人も多いはずです。
しかし、いい文章を書けるようになるためには、著者の言う通り「まず書くこと」が必要です。文章の書き方に関する記事や本を読むことよりも、自分で何か書いてみることが必要です。
まず書いて、ガッカリする経験を積み重ねることでしか、私たちの文章はみがかれないのだと思います。
いい文章を書ける人は、自分の文章にガッカリする経験と、「次こそは」と思いながら新しいページに向かい続ける経験を積み重ねた人なのかもしれません。
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