この先は暗くて未知、けど進めば思い出の道
夜ランニングの際は5km/30分を目安にしているのだけど、今日もしっかりと油断して、4km地点でまったく知らない場所にいた。危うく5kmを歩いて帰るところだった。
なぜだか知らない道を走っているときは、がむしゃらに走れているような気がする。
そして、なぜだか知っている道に戻ってくると、疲れがどっと押し寄せてくるのだ。
素人ながら推察してみるに、知らない道はどこまで続くかわからないからこそ、先のことを考えずに、無我夢中で走れるのかもしれない。
知っている道だと、すぐに距離を換算してしまうから。何とも現実的。
dodoさんの楽曲『nambu』を知ったのは、YouTubeチャンネル「muda」に投稿された、とある企画がきっかけだった。
それが、仲野太賀さんが地球一美味いお酒を求めて、アラスカの山々を超える80kmの道のりを三日三晩歩くという、とんでもないドキュメンタリー。
クマが出没することで知られるアラスカの山を踏破して飲む酒は格別だろうと、その乾杯の瞬間のためにウイスキーを携えて幻の湖を目指す。
ただただひたすらに浪漫が詰まったコンテンツ。
考え方はほぼONE PIECEの麦わら海賊団と同じだった。
めちゃくちゃおもしろいので、一度、見てみてほしい。
本当に朝ドラ俳優とは思えない体の張り方をしている。
そして、そんな旅の最後に流れるこの曲で印象的なフックになっているのが、タイトルに引用させてもらったリリックの部分。
まったくもってその通りで。
知らない道は怖いし、進むのをためらってしまう。まだ歩いたこともないのに、不安ばかりが募っていく。
でも、いざ歩みを進めて、ふと後ろを振り返ったとき、その道はきっとたくさんの思い出に塗れている。歩いたからこそ見える景色が広がっている。
だから、怖々でも進んだ日々を思い出の道にするために、今も暗くて未知の渦中を歩いている。
この曲に時折、勇気をもらいながら。
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