見出し画像

3度目の成人式?を迎えて

毎年成人の日に掲載される半ページの新聞広告を楽しみにしている。サントリーウィスキー角瓶の広告である。伊集院静さんのエッセイとともに成人式を迎える若者への応援メッセージである。自分の成人式は数十年前に終わってしまったが、セカンドライフの応援歌のように新鮮に心に響く。今年のお題は「君だけの価値を探し出し、それを獲得せよ」である。エッセイの一部を紹介しよう。大人とはなんだろう?いろんな表現があるが、私は、ひとつひとつ何かを獲得し、それを心身の中に入れて歩いている人だと思う。何を獲得するのか?それは、人それぞれだが、簡単に言えば、人間をゆたかに、社会をゆたかにするものだ。ゆたかなものは身近にある。それは哀しみがいつも身近にあるのと同じだ。泣いている人、悲しんでいる人、その人々に手を指しのべる勇気と力を持とう。価値はカタチもないし、金で手に入るものではない。地位や名誉や賞賛でもない。真の価値を探し、それを獲得するために生涯はある。上り坂と下り坂なら、上り坂を進め、追い風と向かい風なら向かい風に立ちなさい。そりゃ苦しいが、苦しい中に立ってみないと他人の気持ちはわからないし、自分の至らなさにも気付かない。若い時の辛苦はには真の価値があるんだ。(略)還暦を迎え、3回目の成人式のつもりで、この言葉を胸にエールとして歩んでいこう。時に使命感をもち、時に人生を振り返り、時に自分を見失っていることに気づく。このままでよいのだろうかと。そういう時は決まって他の目を気にしながら自分の人生を歩んでいない自分に気づくのである。ほどほどにお酒を飲みながら百薬の長として嗜もう。バックミラーをみながら運転はできない。疲れた時はしばし休憩も大切だなあ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?