くずはら祐季

愛知県刈谷市の市議会議員 / #元ローカル局 #番組ディレクター #記者 #SDGs …

くずはら祐季

愛知県刈谷市の市議会議員 / #元ローカル局 #番組ディレクター #記者 #SDGs #ファシリテーター #地方政治 #議員 公式WEBサイト→http://www.katch.ne.jp/~y.kuzuhara/

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最近の記事

政治家の「質」を高める方法

地方の政治家として4年1期ではありますが、なんとか務めさせていただきました。 この段階で感じていること。として、「政治家の質を高める方法」について一つの結論です。 地方政治家の仕事の一つに「地域の仕事」があります。 市議会議員の役割を定めている「議会基本条例」には、「市民の皆さまから意見や要望を聴いて政策に反映させること」とあり、これが「地域の仕事」です。 私の1期4年間に地域の皆さまから、244種類のご意見・ご要望がありました。 これらの「声」には、道路の安全対策

    • 「手話」は目で伝える「言語」である

      刈谷市議会6月定例会において、「手話言語条例」の制定が決まる見通しです。 契機となったのは、国において昨年5月に「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」が可決施行されたこと。 本法については、以前、私から議会で取り上げさせていただき、その後、同会派の議員から後押しをいただきました。 特に選挙が近づくと「〇〇無償化」「〇〇補助金」といった経済的な損得を訴えるような政策メニューが並ぶ昨今ですが、この条例の制定については、なんと言いますか、道徳的。 刈谷

      • 地域に開かれた学校づくり

        「教員の働き方改革」の議論から始まり、「部活動」の縮小や「学校開放」の効率化等が進められています。 こうした中で、課題となるのが、地域住民や保護者と学校との関係です。 学校が子どもたちと教員の皆さんだけで閉ざされた空間になると、それはそれで問題が出てくると感じています。 地域に開かれた学校を目指して 学校が地域に根ざした存在となるとともに、地域住民や企業などが教育活動に参加し協働することで、子どもたちの豊かな学習環境を整備することを目指します。 学校が地域コミュニティ

        • 市議会議員の「地域のしごと」

          市議会議員は普段何をしているのか? 身近に感じにくいこともあるかと思います。 実は、議員の活動については、議会基本条例という条文に書かれていて、「すべき活動」がルールとして存在します。 たくさんの項目がありますが、そこから絞って普段の活動についてお伝えします。 今回は「地域のしごと」です。 地域のしごと 「市民の皆さまからの声、ご意見やご要望を聞いて、政策に反映するように。」 これも条例に書かれていることです。 これまでに私が伺ったご要望の数は、執筆時点で244あ

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        • 行政
          3本

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          市議会議員の「議会のしごと」

          地域の市議会議員は普段何をしているのか? 身近に感じにくいこともあるかと思います。 実は、議員の活動については、議会基本条例という条文に書かれていて、「すべき活動」がルールとして存在します。 たくさんの項目がありますが、そこから絞って普段の活動についてお伝えします。 ◯ 議会のしごと 刈谷市の一般会計は630億円あまり。 市民の皆さま一人当たり約41万5千円ずつを刈谷市へ税金として預けていただいています。 そのお金の使い方を決めるのが議会の仕事です。 福祉、教育、防

          市議会議員の「議会のしごと」

          土の化身であることを考える。

          「あなたは、あなたが食べたもので、できている。」 大手食品メーカーのキャッチコピーだ。 科学的に考えれば、ルドルフ・シェーンハイマーが詳細に調査した「代謝回転」で説明できる。 食べたものは、私たちの体の一部となり、古いものが排泄される。 では、食べ物自体はどうだろう? 麦や稲、大豆、野菜は、同じく生物であるから、太陽光線を受けて炭酸同化作用を行い、土に含まれる栄養を取り入れてできたものだ。 簡単にいうと、元々は土である。 肉類についても、食物連鎖を辿れば土に行き着

          土の化身であることを考える。

          「日本デンマーク」が大ピンチ

          自動車産業のお久元、愛知県の西三河地方は、農業の生産性と競争力の高さ、その風景から、農業先進国である国と重ねて「日本デンマーク」と称された。 それ以前は、平坦で水に恵まれなかった土地に「明治用水」が開削され、農業が目ざましい発展を遂げたのだ。 この一大事業から140年あまり。河川から水を取る施設で、大規模な漏水が発生し、大ピンチとなっている。 全国ニュースになっている通り、施設の上流側で、何らかの理由により漏水し、河川の水位が上がらないために、用水路へ取水ができない。

          「日本デンマーク」が大ピンチ

          公園に「インクルーシブ」というアイデアを

          インクルーシブな遊び場の配慮と工夫とは 今年3月にオープンした豊川公園のこども広場(愛知県豊川市)。障がいのあるなしに関わらず「子どもたちがみんな一緒に楽しむ」ことができるという遊具広場だ。 敷地に入ると、まず床がゴム製の柔らかい素材となっていることに気が付く、子どもたちが安全に遊べる上、車いすに乗っている状態でも入りやすいという。 子どもの目を惹くカラーで、一見すると普通に見える遊具は、さまざまな配慮と工夫が施されている。 遊具や広場全体のカラーは、色覚に障がいのあ

          公園に「インクルーシブ」というアイデアを

          「エネルギーの地産地消」の実現は急務だ

          思っていたよりも厳しいエネルギー事情 外国のいざこざ、経済不信、円安などなど。 普通に暮らす私たちへ直撃するのが、いつもエネルギー価格の高騰である。 エネルギーの9割近くを海外に依存している国においては宿命なのか。 OECD加盟の35カ国中、自給率ワースト2番目。さらに東日本大震災の影響から火力発電が増加して、化石燃料の割合が8割以上というのが現状だ。(資源エネルギー庁 2018年) 2020—日本が抱えているエネルギー問題(前編)(資源エネルギー庁) 日本のエネル

          「エネルギーの地産地消」の実現は急務だ

          地方政治家 初心忘るべからず

          35歳で最年少議員として送り出していただいてから早3年が経とうとしている。 地域の支援者の方から、2期目への挑戦を快諾していただいた中、初当選時の初心を今一度想い、書いておこうと思う。 そもそも私は地方の政治家としては「普通ではない」形で選んでいただいた。 「普通」というのは、いわゆる地元出身で、その地元の名士かその親族等であり、資産や仕事(自営業や労組系等)があること。 この世界では、よく地盤・看板・カバンなんて言ったりするが、私は、地元出身でなければ、元サラリーマン

          地方政治家 初心忘るべからず

          「児童相談所」の大きな権限と厳しい責任

           市のボランティアセンター主催で、児童相談所に長くお勤めになった方による講演があり拝聴したので、内容とともに感想を記します。  児童相談所の仕組みをご存知でしょうか。私はほとんど知らず。  小中学生の自殺や、親の虐待による子の死亡などの悲しいニュースで、「児童相談所は保護を見送っていた・・・」などと非難の矢面に立たされるあれです。  児童相談所は都道府県に置かれる児童福祉の専門機関ですので、そこで働く人は行政職員ということになります。他に、精神科の医師や児童福祉司といっ

          「児童相談所」の大きな権限と厳しい責任

          災害ボランティアは見た -岐阜県関市災害ボランティアレポート-

           西日本豪雨で岐阜県関市(せきし)では津保川(つぼがわ)があふれ、住宅浸水などの大きな被害が発生しました。関市は私が一年間の農業研修を受けた際に、稲作を学んだ場所です。妻の実家からも近く、景観の美しい場所であることから度々訪れていました。  その関市で大雨による被害の情報を聞き、少しでも助けになればと、14日(土)と15日(日)の2日間、現地に災害ボランティアとしておじゃますることにしました。  主に、14日に災害廃棄物集積場でボランティアとして体験した内容に加え、今後の災害

          災害ボランティアは見た -岐阜県関市災害ボランティアレポート-

          災害時の被害拡大の要因にも 空き家増の対策には技術革新が必要

           将来にわたって安心・安全に住み続けられるまちづくりを考える上で、住宅事情について取材を進めています。まちの住宅事情が今後どうあるべきかを考えることは言うまでもなく大切な問題。取材を進める中で今回は、空き家が増えている深刻な問題についてまとめるほか、後半では古い住宅の除去が進まない問題について、住宅の除去を手がける解体業者を訪ね、その理由を探ります。そこから見えてきたのは、空き家が減らない意外な理由と未来についての模索です。 地方自治体で空き家問題が顕在化 まちを見渡すと「

          災害時の被害拡大の要因にも 空き家増の対策には技術革新が必要