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地方政治家 初心忘るべからず


35歳で最年少議員として送り出していただいてから早3年が経とうとしている。

地域の支援者の方から、2期目への挑戦を快諾していただいた中、初当選時の初心を今一度想い、書いておこうと思う。

そもそも私は地方の政治家としては「普通ではない」形で選んでいただいた。
「普通」というのは、いわゆる地元出身で、その地元の名士かその親族等であり、資産や仕事(自営業や労組系等)があること。

この世界では、よく地盤・看板・カバンなんて言ったりするが、私は、地元出身でなければ、元サラリーマンで、資産もない。

こんな私が政治家になるということは考えもしなかったわけだが。

政治の道を選んだ流れ

流れの始まりとしては「地域貢献」を社是とする地方局で、記者として働いていた経験が大きい。元々、その社是が気に入って新卒で入った会社から転職していた。

地域経済・政治の担当として地域をまわり、人脈を作り、学び、といった中で、「若い政治家を育てたい」という地元の名士(のちの師)の目に留めていただいた。

最初に思ったことは、世のため人のために働けるなら素晴らしい。でもまさか。

それでも背中を押してくれた妻や師がいたことで決心し、本格的に勉強、そして初めての選挙に挑んだ。

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初めての選挙へ だがそのハードルは高かった

選挙まで1年足らず。決心したからにはメディアに勤めているわけにもいかず、退職。そして次に引っ越しが必要である。いわゆる地盤が大切になる地方議員になるには、住む地域に先人があってはならない。

もちろん、それでも強引に出る。という選択肢もあるが、地盤ゼロから始める私としては、その地域から出ている議員のいない「空白地帯」に住むことを選んだ。

ということでサラリーマン時代に購入した建売のマイホームと、それなりのご近所づきあいと別れることになった。当時幼稚園卒園間近の長男は、小学校から新たな学区で通うことに。

なんとか借家に住んだわけだが、近所の知人はほぼゼロ。押していただいた師から何名かの紹介を受け、少しずつ歩みを進める。

後援会員ゼロから後援会を立ち上げ、その支援者を募る活動として、朝は駅前にて広報活動。日中は一軒一軒を訪ねた。

初めは、大変なプレッシャーできつかったが、それでも少しずつ支援いただく方が増えた。支援者が増えてくると、後援会活動もしやすくなって、少しずつ知名度が上がった感覚を覚えている。感謝で毎日妻と手を合わせた。

最初の選挙では、2,297票の信任をいただき当選。35歳は最年少であった。

その当選挨拶で「初心忘れず、誠実、謙虚な政治家となる」とお誓い申し上げたことを覚えている。

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どれだけ貢献できたかの記録

「何かを変えたい」なんていう大志があったわけではない。世のため人のために働くことを心から素晴らしいと思ってこの道を選んだのだ。

どれだけ貢献できたか、きちんと記録をしておこうと思い、支援者の方からの要望と、その対応を記録している。

その数が、任期開始からいま987日目で139になった。おおよそ週に1つペースで新たな相談・要望を聴かせていただけている。この数が多いか少ないかは比較不能だが、何とか忙しくさせていただけている。

その中には、新しい公園をつくるような長期かつお金もかかる話から、道路に穴があいたというような、すぐに対応可能な話まである。

大きい、小さいはなく、全てが地域の皆さまからの要望であり、期待であって、当事者からすれば、わざわざ相談をしていただくような困りごとなのだ。

地域の要望に応えて動くことは、市議会議員の仕事の一つであるが、最も大切にしたいと考えている。

2期目へ挑戦 いま思うこと

2,297名から、まちづくりの責任を負っていることを忘るべからず。
豊かな地域を創った先人の努力を忘るべからず。
いまの子どもたちが住む未来のまちづくりの責任を忘るべからず。

2回目の選挙は、よく通知簿だと言われる。1期目4年の活動の評価として、2,297の期待と比べてどうだったかが数字で表れるのだ。そして、期待値よりもあまりに低ければ、戦力外通告だってあり得る。

任期開始から地域の方と多くの語り合いを重ねた。その結果、必要であると感じた政策がたくさんある。これが最初の選挙の時よりもパワーアップしているところ。その一部を抜粋しておくと。

1. 食糧・エネルギーは、できるだけたくさん、地域で作ることができる状態にしておくべきだ。
2. 安心して歩ける道路、歩きやすいまちづくりを進めるべきだ。
3. 現状維持・前例主義を排し、地域にある不都合から目を逸らしてはならない。

お誓い申し上げたように、「初心忘れず、誠実・謙虚な政治家」として、さらに多くの語り合いから感じた課題の解決に向け、くずはら祐季、最年少議員、2期目へ張り切って挑戦する。


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