TOEIC 920点を取って良かったこと
結論: あんまりありません
ガッカリされてしまうかもしれないですが、TOEIC 920点を取って良かったことってあんまりないんですよね、という話を少し。
TOEIC 920点の私の英語力
↓前回の記事↓にも書きましたが、TOEICというのはそもそも「総合英語力」を測る試験ではなくて、「非常に限定的なシチュエーションにおける、受動的な英語力」を測る試験なんですね。
逆から言えば、TOEICで920点取ってても、スピーキングやライティングが全くできなかったり、その『限定的なシチュエーション』を外れた瞬間に何もできなくなるということもありえるわけです。
実際、今の私がそうなんです。これは↓自己紹介記事↓で書きましたが、私の英語学習の目的は、『イギリス旅行を満喫する』というものなのに、スピーキングが全くできないんですね。
つまり実際のユースケースにおいては、私の英語力は、実はあんまり使い物にならないということになります。これがTOEICハイスコアの現実です。
TOEICだけじゃ何もできない
実際問題、その『非常に限定的なシチュエーション』で『受動的にだけ』コミュニケーションが成り立つケースってどのぐらいあるんでしょうか?
『受動的にだけ』成り立つコミュニケーションの例としては以下のようなものがあげられます。
英語記事、小説、詩などのリーディング
ポッドキャスト、映画、ドラマ等のリスニング
ただ、これらって大抵の場合、TOEICで問われる『非常に限定的なシチュエーション』の範疇からは外れているんですよね。
強いて言えば、英語記事はTOEICのお題になることがあります。ただ、あれはあくまでTOEIC用に作られた記事という感じで、実際の英語記事を読んでみると使われている語彙から型から何もかも違ってさっぱりよくわからん、ということがままあります。
ネットではよく怪しい連中が、『TOEIC 900点で海外赴任! 世界が変わった!』とか『TOEICで人生逆転!』みたいなことを叫んでますが、誤解を恐れずに言えば嘘八百、控えめに言っても優良誤認だと思っています。
ネットのキラキラに騙されないでほしいんです。
もう一回言います。
ネットのキラキラに騙されないでください。
TOEIC程度で何かができるようになるわけじゃありません。
人生も大きくは変わりません。そういうものです。
とはいえ、良かったこともある
と、ここまでTOEICのことをケチョンケチョンに書いてきましたが、当然ながらTOEICハイスコアを取って良かったこともあります。
① ちやほやされる
TOEICハイスコアを取ると、周りの人たちはちやほやしてくれます。そうですね、大体3日間ぐらいは。
とはいえ、これは結構大きくて自己肯定感の高まりにつながります。
自己肯定感が低いな~という人は、「ちやほや」を目的に頑張ってみるのも(皮肉とかじゃなく)いいと思います。
そもそも、『TOEICハイスコアを取る』という目標をもって努力すること自体が素晴らしいことです。これを読んでくれているTOEIC挑戦者の方々は、自分で自分をほめてあげてください。
② 金になる
これが受験理由としては最も多いんじゃないでしょうか。
私の場合は、TOEIC 900点を取得したことで会社から一時金が貰えました。
あと、試しに転職サイト「doda」にTOEICの点数を登録してみたんですが、マジで電話が鳴りやみません。ホントに。
転職を考えてる人は、マジでTOEICオススメです。
明らかに時間対効果が高いです。
TOEIC高得点者は、転職市場におけるいい商材になることができます。
私の場合は転職する気はないので、マジでただ馬鹿みたいに電話がかかってくるだけですが。
また、就活生の場合は面接におけるアピール事項になると思いますし、会社によってはTOEICスコアを昇給・昇進の要件にしているところもあると聞きます。
「多くの人が持っていないスキルを、目に見える形で持っている」というのはいつだって金になる可能性を秘めています。いい会社に就職したかったり、転職したかったり、昇給したかったりする場合、TOEICは確実に武器になります。
③ なにかになるかも知れない
馬鹿みたいな書き方ですが、実のところこれが一番良かったことです。
これだけでも、私は心からTOEICを受験して良かったと断言することができます。
例えば、今、私はTOEIC高得点者としてnoteを書いています。これは当たり前ですけど、TOEICを受験する前の私にはできなかったことです。
このnoteが何になるかは今のところさっぱりわかりません。
ただ少なくとも、これまでにできなかったことができるようになった、というのは明確な事実です。
ひょっとしたらこのnoteが大人気になって大金持ちになるかもしれないですし、そうじゃなくてもTOEICに頭を悩ませている人を一人でも助けられるのなら私は結構幸せです。いや、ホントに。
あとは卑近な例で恐縮ですが、TOEICハイスコアを武器にこれからめちゃめちゃモテるようになるかも知れないです。実際、マッチングアプリとか始めたら結構食いつき違ったりするんですかね?
まあTOEICスコアで寄ってくる人ってちょっと個人的には遠慮したいのでやりませんが…。
ともかく、ありとあらゆる資格がそうだと思いますが、それをどう活かすかは自分次第です。自分に合った活かし方、自分にしかできない活かし方を見つけてください。
さいごに
TOEIC受験は楽しい! みんな受けてみませんか?
ゴチャゴチャと文句ばっかり書き連ねてきたようですが、勘違いしないでください。これはあくまでも『TOEIC 920点を取って良かったこと』というテーマです。
これが『TOEICを受験して良かったこと』だったら全然話は変わってきます。TOEICは日本で最も受験者数の多い試験の一つです。以下のサイトによれば、1位は運転免許、TOEICは次いで2位にランクインしています。
https://jqos.jp/more/moshikomi
これだけ多くの人が受けている試験を受験し、高みを目指し、どうしたら効率よくスコアアップできるかを考えたり、知らなかったことを知ったりすることは本当に楽しいことです。
みんな、TOEIC、受けてみないか?
伝えたかったメッセージ
最後に、伝えたかったメッセージをまとめて終わりにします
TOEICごときで変わるほど人生甘くない!
とはいえハイスコアを取ったら、ほんのささやかな良いことがきっと待ってる!
資格をどう活かすか、はあなた次第!
TOEICを受けること自体楽しいこと! みんなトライしてみようぜ!
次回は、TOEIC 625点から920点までわずか50時間で到達した『TOEIC 最短効率ロードマップ』みたいなもう少し実用的な記事を書く予定です。
しばしお待ちを。
では、また。