見出し画像

#3_5 (ちょっと遅いけど)アイドル業界にひろゆきが襲来した話②

ということで、テレビ東京系列で現在放映中の
乃木坂に、越されました〜AKB48、色々あってテレ東からの大逆襲!〜
の方映画2021年7月から始まった。
第1回(公式的には0回?)ではAKBの歴史を辿るものとなったが、第2回に満を辞してひろゆきが登場したのだった。

今回は、第2回で行われたAKB48のメンバーとひろゆきの討論に関する第2弾である。

オリジナルメンバーとしての価値

岡田奈々曰く
「オリジナルメンバーでない(から売れないのでは?)」
ひろゆき問いて曰く
「モーニング娘。は今でも売れてるのでは?」
岡田奈々曰く
「コンセプトを変えてやられてる。AKBは名前も変わってないし、先輩が作ってきたものをやってるだけ。」
ひろゆき応えて曰く
「先輩が作ったものを壊せないと思ってる。今のAKBは皆さんであって、皆さんが何をするかで決まる。今までやってきたのはそもそも間違ってたよねとスタッフもメンバーも自覚した後に、この先何を変えるかって話にした方がいい。この集団がどうなるか、というワクワク感が昔のAKBにあった。昔は総選挙があり、ファンが投じたお金でトップが決まる。それは誰にもわからない。ワクワク感のために対立構造は集団の中であったほうがいい。」

今後きちんと述べていきたいが、なかなか難しい中でかなりいい指針を出している。
ただ、あまりにここに書くのは勿体ないほど深くなるので、詳細はのちとしてここでは軽く記載する。

まず知らない人も多いと思うので前提条件を話すと、モーニング娘。はかつてほどの輝きではないが確実に人気のある地上グループとして君臨している。
もちろん、かつてのゴマキのようなスターは道重さゆりが最後だったかもしれない。
ただ、モーニング娘。はスターに頼る運営ではなく、あのハロプロの音楽に集団ダンスを組み合わせた、スタイリッシュな洗練されたアイドルとなった。ミニモニ。とは正反対の。
その結果、若年層のファンが多いとまでは言えないが、着実にファンを増やしているのは事実である。

また、ブランド論としても「何を軸として変えないものとするか」というアイデンティティがありつつも、周りは捨てるということが重要となる。
ひろゆき氏はその軸をワクワク感と対立構造と表現しており、逆にその軸すら希薄になりつつ、周りの変えてもいいところにしがみついているという指摘である。

壊すのは正直言って難しいし、そもそも学術的にも破壊的イノベーションとして難しいものという認識がある。 
どう何を壊していくのか、かなり面白さでもありAKBの行く末を決めると言える。

ただ、オリジナルメンバーではないことは、よく「昔の苦労を知らないから」みたいなことを言われているが、AKBは今も苦悩なのかもしれない。
ただ、やはり第1回のお蔵入りという噂含め、テレビに出れるならなんでもする、という覚悟はないかもしれないが。

注目メンバーの不足

村山彩希曰く
「初期メンバー卒業後に目に止まるわかりやすい人がいなかった。ひろゆきさんにとっておもしろいアイドルとは?」
ひろゆき応えて曰く
「ビジュアルは関係ない。YouTubeでうまく行った人でビジュアルがいいからうまく行ってる人はそこまでいない。何かを努力していることをちゃんと見えるようにしたほうがいい。レギュラー番組がない今、陰でやってる努力ってないのと一緒。テレビでないところで努力してる所を見せるべき。」

すごくいい視座を村山さんがされている。
ひろゆき氏も再三「100人もいたら覚えられない」と言っているように、AKBを知る→100人もいる、ではとっつきづらい。
実際問題、多くの地下アイドルでもグループの曲は知らないけど個人の名前は知っている、というアイドルが中心となってファンを集め、そこから人気になっていく事例は数多くみられる(来栖りん、小野寺梓、などなど)。
また指原莉乃経由でHKTって名前だけは知ってる、という人も一時期は多かったのも同じことである。

よほどアイドルに肩入れしている人でない限り、普通の人はわざわざ努力して知ろうとはしない。
努力しないでグループを知ってもらうためには、ベンチマークとして1人有名人を作ることは重要である。

努力の可視化については…売れるアイドルの素質として非常に重要なことなので、#2できちんと述べていきたい。

人数が多すぎる

小栗有以曰く
「乃木坂はAKBより人数が少なく、平均すれば見せる機会が増える。多いからこその良さが出せてない。」
ひろゆき応えて曰く
「多いと覚えようとすることを諦める。100人いれば優秀な人も増えるはず。集団の良さでちゃんと覚えられる個性を全面に出していく。武器となる。」

人数が多ければ多いほど各分野に人的リソースを投入できるので、リーダー戦略(その中のいわゆるフルファネル戦略)がとりやすい。
アイドルでいうフルファネルとはいわゆるアイドルファンのさまざまな好みに対応できる、ということになる。
ただ、人気が低下してきているアイドルがフルファネルを敷いても尖った魅力的なが出しづらく、今のAKBが抱えるような「なんか若い女の子がたくさんいるけどよくわからない状態」ができてしまう。

人数が多い=フルファネルとは言えず、アイドル運営の都合などで人数を増やすこともあるが、アイドルのようなコンテンツではひろゆき氏のいう通り個性を出して見つけてもらい、さらにそれを人数の多さでユニークなものにする必要がありそうである。

今回で収まりきらなかったので、第三弾に移る。

続編はこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?