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ふるさとの山

『日本百名山』で深田久弥は、日本人とふるさとの山の関係ついて言及しています。深田のふるさとの山である白山(2,702m)の紹介では、白山に対する深田の強い郷愁を読み取ることができます。

さて、私にとってふるさとの山は、地元福島の山々です。今日は、私のふるさとの山をいくつか振り返ってみたいと思います。

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まず、一座目は吾妻山です。私の地元から最も近い百名山です。地元からは、天気が良ければ吾妻連峰をよく眺めることができます。荒涼とした吾妻小富士や、魔女の瞳(五色沼)を見下ろせる一切経山、深い針葉樹林に覆われた最高峰西吾妻山(2,035m※山形県)など、広大な山域に多様な顔を持つ山々が連なっています。

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二座目は、磐梯山(1,816m)です。この山は、その存在感に驚かされると思います。猪苗代から眺める表磐梯の光景は、目を閉じても浮かびあがってくるような迫力です。山頂からは、猪苗代湖や裏磐梯の湖の光景が広がり、遠くには安達太良山や吾妻連峰、飯豊連峰までも見渡すことができます。

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三座目は、安達太良山(1,699m)です。この山も、私の地元から眺めることができます。安達太良山は、私の父がこよなく愛している山で、かつてよく一緒に登りにいきました。吾妻山、磐梯山と比べ、安達太良山の標高はやや低いものの、秋の紅葉や高村光太郎の「ほんとの空」、沼ノ平の絶景など、魅力は数え切れないほどあります。

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吾妻山、磐梯山、安達太良山は比較的、距離が近い山域です。それにも関わらず、それぞれ個性ある自然を持っています。私は、これらの山を幼少の頃から眺め、登山を始めたのも、これらの山がきっかけでした。

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深田久弥と同じように、私もふるさとの山への思い入れは大変強いです。日本アルプスがフルコースなら、ふるさとの山は郷土料理といったところでしょうか。ふるさとの山、みなさんはどの山が思い浮かびますか。

今日はここまで。最後まで読んで頂きありがとうございました。

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