“決めつけ”をしないことの大切さ
ころなの話題が含まれます。
苦手な方は注意して下さい。
自分の母は医療従事者をやっており、病院勤務をしております。
そんな母から、夏前だったかな、その頃に「うちの病院のスタッフが、ころなに感染した」とラインがありました。
なにせ自分の実家は田舎なものなので、感染者が出ることの方が珍しいんです。
自分は「どうやって陽性か分かったの?(なんで検査をするに至ったのかという意味)」を聞きました。
「検査に至る経緯」を聞いたのは、『発熱の有無』が指標になったのかどうか知りたかったためです。
私の勤め先でも発熱を基準にしています。無症状のケースもありますが、休業させるかなどは発熱、または呼吸器症状が著明とかある場合。もしそれ以外に検査をすることになったのなら参考になるかな、と思ったのです。
もちろん母の安否も確認しましたが。
そしたら、
「まだ分かんない。何処かに遊びに行っていたんじゃないの?」と母から返事がきました。
は? まだ分からないのに、遊びに行ってたって決めつけるているの?
あと、何? 医療従事者は遊びに出かけるの禁止なの? 他の職業者は旅行に行っているのに?
そんな感情で、なんかモヤモヤしました。
この母の考え方に腹が立ち、とりあえず「自分も気をつけなよ」とだけ素っ気ない返事を返して会話を終わりにしました。
(後から考えると、もっと労るべきだったのかもしれませんが、病院内でも接触はなかったようですし、全職員検査するようで母は陰性だったので)
そんなこんなで、何ヶ月か経ち、母と電話する機会があったので、「結局どうなったの?」と聞きました。
詳細は省きますが、結局感染した方は遊びに行った訳ではありませんでした。
ご家族からの感染で、その家族の方も、サービス業だったため、違う方からの経由で感染してしまったようです。
何が言いたいかというと、
「分かってもいない段階で、憶測で決めつけるな」ということです。
母には、「ほら言ったじゃん。なんで勝手なこと言うの?」と怒りました。
母は、理解はしているようでしたが、あまり重大なことをしたようには感じていませんでした。
家族第一主義の方には申し訳ありませんが、私は母のこういうところは好きじゃありません。
母が言うには看護部長が各病棟を周って、「誹謗中傷を言わないように。またネットニュースのコメントに付いている中傷にも訴えを起こすつもりでいる」と言っていったそうです。
やはり重役の立場の人は違いますね。素晴らしいです。
看護部長の対応は素晴らしいですが、これが普通なのではないでしょうか?
適当なことを言わない、感染した人を悪者扱いしない。これが普通では?
噂というものは伝言ゲームみたいなもので、「〇〇かもしれないね」が、いつのまにか「〇〇なんだって」になっていきます。
ほんとうに恐ろしいことです。
ですので、もし人から他の人の話題が周ってきたとき、
本人から直接聞くまでは半信半疑、他の人には自分は絶対に言わないようにする。
これが大切なのではないかと思います。
たとえ本人からの聞いた話でも、他の人に気軽にまわすのはいいことでもないですけどね。口が軽いと思われます。
前に母に「人の噂話ばかりするのやめなよ」と言ったことがあります。
そしたら、「じゃあ、なんの話するの?」ですって。いや、あるでしょ。他にも!
話ならその人のグッドニュースとか、その人の長所とか、そういうことにしましょうよ。
そしたら世の中もっとhappyになれるのではないでしょうか。
誰の言葉だったか、
「見えない所で友人を良く言う人ほど信頼できる」
まさに、そうだと思います。
※“誰の言葉だったか”とか書いてますが、『ジョジョ』に出てくるキャラのセリフです。悪役ですけど。
とりあえず、表題の話題は以上ですが、感染者とか医療従事者の差別をまだ耳にしますね。
表題から外れるので詳しく書きませんが、感染した方に対して酷い言葉を浴びせたり、勝手に憶測立てて噂したり、個人特定するとかなんなんでしょうか。
どうして、「もし自分が感染したら」とか、「相手の気持ちになって考える」ということをしないのでしょうか。
学校で習わなかったのかな?
感染症よりも、人間の方が怖いなって感じちゃいます。
ころなはまだ続くと思います。
ですが、感染した方や、医療関係者、それ以外にも差別を受けた方、その人達が傷つくことがなくなりますように。
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ヘッダーのイラストですが、
今回は自分ではなく、高槻さんのイラストを使用させていただきました。
とても可愛らしいイラストをお描きになる方です。
初めて使わせて頂いたのが、こんなネガティブな記事で申し訳ありません!
今度は明るい話題の時に使わせて頂きたいと思います。
今後はエッセイ系は自分以外のイラストレーターさんのイラストを使っていこうかなと思っております。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
2020.9.5 kuutamo
サポートしていただきました費用は小説やイラストを書く資料等に活用させていただきます。