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絶望


人には人の地獄がある。

順調そうなあの人も。
元気で明るそうなあの人も。
きっと見えない所で、色々抱えてる。

人間本当に絶望した時、何も手につかなくなる。
今まで頑張ってきた事が全てどうでもよくなる。
ただ、ひたすら虚無感に襲われる。

「大丈夫だよ」
「希望を持って」
「明るくいこう」

なんて声をかけられても、
普段ならば「そうだね!」って何とか前向きに行動出来ることも、

人間、本当の絶望を目の前にすると

「ほっといて欲しい」
「何がわかるんだよ」
「じゃあ、どうにかしてくれ」

と荒んだ気持ちがただひたすらに湧き出てくる。
しかも、せっかく声をかけてくれたのに、そんな事しか思い浮かばない自分が更に嫌になる。

しかし、なぜか不思議な事に、
1人で居ると更に絶望感が増す。
だから「誰かと一緒に居たい」と思う。

鬱の人に対して、
『「頑張って」という声掛けは違う。』
と言うように、
もしも、どん底の絶望を味わっている人が目の前にいる時は、ただひたすらに黙ってそばに居るだけでいい。

別に何も言わなくていい。
無理に普段通り話しかけなくてもいい。

「そのうち話したくなれば話すだろう。」と、
ただひたすら黙って近くにいればいい。
きっとそれだけでかなり救われる。

無理矢理、気分転換なんてしなくていい。
寝たいなら、ただひたすら寝るだけでいい。
何もしたくないなら、何もしなくていい。

「そんなはずは」と自分を抑え込み、
本当の気持ちに蓋をし続けると、
どこかで歪みや限界が来る。

だったら、「まぁ、いっか。」と自分を許し、
自分の目の前の感情を味わったり向き合えばいい。

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