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記憶
風に乗った風鈴の音が聞こえる夏の昼下がり、
ふと「きっとこの夏は、この先もずっと鮮明に思い出すだろうな。」
と思った。
何かの小説の一説のようで小恥ずかしいが、本当にそう思う。
今、自分の中では人生の過渡期と呼べるような日々を過ごしている。
生活自体は、この先の人生しばらくは「ここまでゆっくりと穏やかな日々が過ごせることはないかもな」と思うくらいだ。
毎日時間に追われた生活をしていた自分からしてみれば、
「こんなに休憩しても大丈夫かな」と少々不安になる。
しかし心の中はずっとザワザワしており、
早く次のステージに行きたくてうずうずしている。
「果報は寝て待て」
最近、彼によく言われる言葉である。
せっかちな私にとって少々酷ではあるが、
「時間が解決してくれることもあるよね」
なんて考えつつ、その時が来るのをじっと待っている。
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