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悠久と刹那を感じた建築の展示(はしご美術館)

涼しくなってきたので、森美術館で開催中の「建築の日本展」と、東京国立近代美術館の「ゴードン・マッタ=クラーク(GMC)展」に行った。

どちらも会場構成に工夫が凝らされていて、飽きずに回れた。

「建築の日本展」では模型から漂う木の香りで非常に癒され、「GMC展」では、今の感覚に通じるむきだしの素材感にときめいた(上は建築展、下の写真はGMC展)。

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私がこの2つの展覧会から感じたのは「時間の流れ」だった。

建築は様々な要因で壊されたりもするけれど、残っているものもある。リニューアルを続けながら、何百年と生きたりする。それを作る建築家も、比較的高齢まで働いているような印象を受ける。

一方で、ゴードン・マッタ=クラークは35歳でこの世を去った。
彼の作品はまだ成熟しておらず、冒険の途中だと感じた。実験的な建築物を作り、フレームが粋な写真を撮り、アーティストの食堂を実現する先見性。そのセンスは今こそ輝けるはずのもので、非常に惜しいと感じた。

こんな、悠久と刹那の対比に思いを馳せる秋の休日なんていかがだろうか。
両方とも今月17日まで開催しています、ぜひ。




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