ファッションと文学(前編)(2021年7月22日の日記)

先週六本木の文喫で行われていた「2着のワンピースができるまでー 藤澤ゆき×朝吹真理子×村田沙耶香トークイベント」を視聴している。

これは雑誌「文學界」8月号の特集「ファッションと文学」発のイベントで、デザイナーの藤澤ゆきさんが小説家の朝吹真理子さんと村田沙耶香さんのために服を作るという企画についての対談である。

まず映されたのは作られたワンピース。それらは文喫に展示されており、白がメインで藤澤さん独特の箔がきらめくものとなっていた。画面越しでもうつくしさが感じ取れる。その一方で話者の3人の服装はほぼ黒で、その対比をまず面白く感じた。

開始して35分頃、文芸誌である「文學界」がファッションの特集をすることについての話題になった。基本的に文学とファッションは相性があまり合わず、ともするとタイアップ的にもなるため敬遠されがちだったという。

編集担当の清水さんが特集を組む時に参考になったと語ったのが、井川直子さんの「シェフたちのコロナ禍 道なき道をゆく三十四人の記録」。それを耳にしてなんとなく嬉しかった。以前このような記事を個人的に書いたからである。

現時点での正解を記すことが、あらゆる分野でも必要とされているのかもしれない。だからこそ出版された特集、きちんと読もうと思う。

記事の後編はこちらです。


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