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『ラブレター』から見るろう者と食事

こんにちは、くつばこのみうです。
毎日寒いですね。金曜日、みうの住んでいる地域では雪が降りました。寒いのは得意じゃないけど、雪は大好きなみうはとっても嬉しかったです!
ここ3年くらい暖冬だったらしく、去年はほとんど雪が降りませんでした。暖冬なのに昨年凍えていた私は今冬乗り越えられるかが不安になる一方、雪も積もって欲しいので寒い冬もそれなりに楽しみです!

さて、今日はみうが食べることについて分析するnote第二弾。
第一回は個人的に食べることが遅い原因分析をしたのですが、今日は聞こえない人たちと食べることについてのお話しです。

☆ラブレター

『ラブレター』とは愛の劇場40周年記念番組として制作されたドラマで、「児童養護施設で育てられ小豆島へやってきた耳の不自由な少女・美波が里親や一生の友人、初恋の人・海司と出会い、成長していく15年間(*)」を描いたものです。
(ヘッダーの写真はラブレターの舞台になっている小豆島)

主人公が高校生の頃、ろう学生複数名(全員同じろう学校高等部で手話を日常的に使う生徒)と聴1人というグループでお食事をする場面での出来事です。お食事が始まった瞬間、ろう学生達が一斉にごはんを掻き込み始め、聴の学生がすごく驚くシーンがありました。
その際、「手話を使いながら話すことができない分、食べ終わってから話すためみんな食べるのが早い」という説明があったかと思います(ドラマを見たのはだいぶ昔なのでかなり記憶が曖昧ですが…)。

このことについて、もう少し詳しく考えてみたいと思います。

☆聴覚特支の実態を教育学的に分析

ここからは少し教育学的な視点から見ていきます。
上記の様な「食べ終わってから話す」習慣がつく原因の一つとして、聞こえない児童らは「ながら聞き」をすることが著しく困難だと言うことも挙げられるでしょう。
一瞬でも目線を落とすとその間に話されていた情報が無かったことになってしまうので、基本なにか作業をしながら聞かなければならない環境は作るべきではありません。例えば、学校現場ではプリントを読みながら教師の話を聞くことが困難なので、プリントを配布するタイミングに気をつけたり資料配布の後再度話し手に注意をむけるなどの工夫ができますね。
これを身をもって実感している生徒達だからこそ、暗黙のルールとして食べながら話すということがないのかもしれません。

また、手話を使う学生の視線を調べた研究によると、他人の話を聞く際には首や口辺りに視線を移しながら、総合的に判断していることが多いという結果が得られているそうです。
これには「お疲れ様」と「大変」など同音異義語に近いもの(同「音」ではなく動きに近そうですが)が手話にもあるためで、口型を見ながら手話の助けにしているからではないか、と聞いたことがあります。
基本的に手指で表す手話の場合、口にものを入れてさえ仕舞えば話せるのではないか、という考えもお門違いということがよくわかりますね。
(この章の冒頭教育学といいましたが、今回は手話を主軸に置いた話だったので、どちらかと言うと聴覚障害の教育学というより、ろう者学に近いかもしれません。厳密に線引きできる様な物でもないんですけどね)

☆最後に

ということで、今日は視覚・発達・軽い内部障害のあるみうが聴覚障害について説明するというレアな回でした。大したことは書いてないのに、いつもよりもnoteに使う労力が大きかったように思います。これをりこ・うたはいつもやっているんですよね。せんも児童養護関係のことをよく書いていますし、すごいなあと改めて実感しました。
あくまで、これはドラマから得た断片的な知識と教科書的な勉強によって知ったもので現実がどうかは全然わからないので、実際にろう文化ではどうなっているのか、聴覚特支出身のたく辺りにも真相を聞いてみたいですね。

ラブレターは個人的にかなり好きなドラマだったのでよかったらご覧ください!
(60話くらいあってめちゃくちゃ長いんですけど…。小学生の頃のお話が特におすすめです。子供達可愛いですしね笑)

*引用文献

(最終閲覧日:2021/12/19)

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