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音を立てるな!!

無事に単位全て取得でき、進級も出来てほっとしているたくです。あと取らなければならない単位がいくつあるか悩む必要もないくらいのレベルまで来るとなんだか不思議と心に余裕が出来ますね。「就活」、この単語を聞いただけで呼吸困難を引き起こすパワーワードが脳裏をよぎりましたが、放っといて…さ、映画鑑賞、読書タイム!モラトリアムの最大活用です。

☆音を立てたら死ぬ映画

この間「クワイエット・プレイス」というホラー映画を鑑賞しました。あらすじは「音を立てたら、音に反応して得体の知れない怪物がやってきて食われる世界で生き残りを賭けたパニックホラー」のお話です。音が極度なまでに恐怖対象となるように、聞く方にも音を立てて頂かないで集中してほしいという趣旨で、パッケージやHPに“上映中は静かに。”という注意書きがあります。おお、なんだかすごそうだ…!部屋を真っ暗にしていざ!スタートボタンを押しました!――鑑賞終了後…私から見たらキャー怖い!というよりは「え?あんな些細なことでも音立つんだ!?」と驚いたり、「キャー怪物だ!」とびっくりしたりした感想しか出てきませんでした。頭の中が「???」のままでしたので、レビューを読んでみたところ、前提が「音が立つ=死」なので、モノが倒れたり、足音が立ったり、かなりの大声を出すなど日常生活の中なら何でもない音でさえもビクッとなったらしいです。

☆私の日常

怖かった!というよりすごい馴染みがあるなあと親近感が湧いたホラー映画でした。私の聴力は裸耳の場合両耳で平均95dBほどですので、相当大きな音でない限り全く聞こえません。だから日常生活で聞こえる人からしたら何でもない音でも、無音状態が通常である私からしたら突然大きな音が入ってくるわけですから、そりゃあ大変驚きます。イメージを可視化したら「私=池の中の魚だとします。波が立っていない池に突然石がポチャッと落ちてきて魚がびくっとする」感じ…?言い換えれば、あの映画は(怪物に食われるとかそういうホラー要素を除いて)私の日常生活を表した映画だったような気がします。聞こえなければ、音が発生する原因も分からないので多分あの映画の世界にいたらすぐ食われて終わっちゃいそうですが…。

☆子供のころの経験

当たり前のことですが、私たちは社会のマナーやルールなど何も知らない状態で生まれます。育っていく過程で「あれをやるのは失礼だからやめておきなさい。」「汚いからお止め!」など注意やマナーを教わっていくことで、公の場で誰もが不愉快に感じずにいられる姿勢を覚えていくわけです。理由が理解できない!そういった例を除いて私の場合は、「音を立ててはいけないよ!」という注意が最も理解するのに苦労しました。例えば、頬を膨らませてブーーーと吹いて遊んでいたり、椅子をガシャガシャ揺らいで遊んでいたりすると「うるさいからやめなさい!」と注意されました。私からしたら振動が気持ちよくて遊んでいただけで、音を立てていたつもりはなかったんですね。聞こえる人からしたら私たちの想像以上にうるさいことも後になって知りました。もちろん今は「あれをしたらすごい音がしそうだな。」と想像できるので子どものころのようにうるさくすることはありません。多分…。教えるときもそうですが、日常生活でこうしたズレがあるっていうことを理解したうえできちんと説明出来たらいいなと思っています。

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