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「楽しい」ってどういう感情?

「今日、楽しかったね~」「そうだね! 楽しかったね~」
そんな会話、帰り道にしますよね。「嬉しい」「悲しい」「辛い」「苦しい」、もっと難しい気持ち言葉だと、「後ろめたい」「後ろ髪ひかれる」「期待する」いろいろな言葉があります。「後ろめたい気持ちなんだね~」っていう会話が成立するのって、実は不思議なことじゃないですか?

こんばんは、くつばこのりこです。今日はくつばこのお楽しみ会。みんなで点字謎解きをしました~楽しかった!
明日もくつばこでの活動があります。頑張るぞ。

☆「嬉しい」ってどういう気持ち?

まず、そもそも「嬉しい」ってどういう気持ちなんでしょうか。感情とか、概念を表す言葉って、説明が難しいですよね。
「思い出すたびに幸せになるような気持ち」
「心がうきうきするような気持ち」
「誰かに報告したくなるような気持ち」
考えても、こういった「辞書的でない」説明しか出てきません。

調べてみましょう、辞書で。

〈デジタル大辞林〉「嬉しい」
物事が自分の望みどおりになって満足であり、喜ばしい。自分にとってよいことが起き、愉快で、楽しい。

ということですね。じゃあ「満足」「喜ばしい」「愉快」「楽しい」ってなに???ということになりますよね。

〈デジタル大辞泉〉「喜ばしい」
よろこば・し[シク]喜ぶべき状態である。うれしい。

「嬉しい」が出てきましたね。堂々巡りです。

ということで、「感情は辞書的に定義できないのではないか」と考えられます。

☆感情は、経験で定義づけられていく?

じゃあ、「これがうれしいんだ」というのは、人生経験の中で習得していくしかないと考えられます。友達からプレゼントをもらったとき、会いたい友達に会えた時、食べたい食べ物が食べられたとき、空がきれいなとき、などなど。「うれしい?」と聞かれたら、「これがうれしいんだなぁ」と思います。あとは、本を読んだとき。主人公の気持ちが、「りこちゃんは、うれしかったのです。」などと書かれていく、その一つ一つの経験の積み重ねで感情を習得していくのではないかと思います。

ということは

☆感情の定義(範囲)は人によって違う

自分が「嬉しい」と思うことと、あなたが「嬉しい」と思うことは、違うことが考えられます。それは沸き起こっている感情が違うということもありますが、それ以上にそれを「嬉しい」と認識するかどうかの問題でもあると思います。
だからやっぱり、国語の問題などで主人公の気持ちをみんなが想像できて、書けるのって、面白いし、絶対に正しくないことなんだなと思うようになりました。

この話、くつばこ関係ないなーと思うかもしれませんが、ASD(自閉スペクトラム症)のメンバーと「共感って難しい」という話をしていた時に気が付いた話。やっぱりくつばこって面白い!


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