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意図してない捉えられ方は怖い…

おととい紹介した本の『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』について取り上げたいこととして、多様性があることの面倒くささについて、少し話をしたいと思います。

こんにちは、くつばこ+のうたです。髪を切りました。いつも、そんなに切らないので、ちょっと寒いなって感じました。

☆悪影響を及ぼすこともあるFGM

アフリカ、中東、アジアの一部で行われているFGM。15歳前後の女性器の一部切除や切開を行なう儀式で、「女性割礼」とも呼ばれています。文化的、宗教的、社会的な理由で、女子のためになるとされている地域もあるけれど、少女の将来に悪影響を起こすとされています。イギリスは、移民も日本以上に多いため、一部の移民の間では行なわれていることもあるそうです。しかし、イギリスでは残酷な児童虐待として、違法とされています。そこで、見つからないように、夏休みの期間に行われることが多いようです。

☆「休暇の間にどこか行くの?」

ある日、筆者の子どもが通う中学校に、アフリカ出身の女の子が転校してきます。夏休み前に、女の子のお母さんと筆者が出会います。そこで、おしゃべりしている時に、「休暇の間にどこか行くの?」っていう常套句を言った瞬間、相手の顔が曇り、「アフリカには帰らないから」と言われたそうです。つまり、FGMを夏休みの期間に、アフリカに帰ったときにするなよ、という意味で言われたように感じたわけです。

☆意図してない取られ方をする怖さ

アフリカ人=FGMのようなイメージをこちらが持っていなかったとしても、アフリカ人=FGMみたいな偏見を持たれがちであると相手が思っているかもしれません。その瞬間、何気ない一言が相手を傷つけることになってしまうのです。この場面では、とある相手の一言に筆者も傷ついているような描写があります。つまり、アフリカ人や東洋人といった大雑把なイメージの先入観を持っていることも要因になり得るわけです。しかし、それ以上に怖いのが、FGMの件です。偏見を持っていたわけではないけれど、何気なく発した一言を相手にはくぎを刺した言葉のように感じ取られることがあるわけです。とっても怖いですよね。

ということで、今日は意図してなくても、嫌味を言ってるように聞こえてしまうことがあるこわさについて話をしました。くつばこ+のフィールドである、マイノリティの世界には割とたくさん、地雷が転がっています。くつばこ+のnoteで、それを踏まないようにしていきたいですね。そのためにも、知識を持つこと、そして、違う意味に捉えられるようなことを書いてないか、気にしたいと思います。

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