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140字散文001

ざらついた夜は鼓膜から忍び込んでくる、静かに耳鳴りのする時間、夜は深いほどに黒く濃い。念入りに歯を磨いたのにエナメル質が妙に気になりだすんだ。今夜も眠るのに失敗する気配。想像の埒外みたいな絶望は、多分知る事なく死ぬんだろう僕ら。ありきたりな人間共。眠っても眠らなくても朝は来るよ。

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