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僕たちはどうしても日本人だから

どう足掻こうと、僕らは日本人を辞めることはできない。

もちろん、国籍や長い時間が解決してくれることはあるけれど、根っからの日本人としての記憶をなかったことにはできない。

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7月にトルコ入りしてから、ずっとこの主題が私の中から湧き出していた。

現地の人と関わりたい。これが旅する理由に入っている人がいると思う。私も願わくば関わりたいと思っている。

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ただ、旅先での広そうで狭い視界は、私の判断を鈍らせる。

現地の人から、うちに来いよっと誘われることは本当に嬉しくて、ついつい行っちゃいそうになる。でもここで、日本なら…と考える。日本なら、さっきあったばかりのおじちゃんになんかついていかないよね。

旅先で、僕たちはどうしてもお客様にしかなれないんだと思う。たとえフレンドになったとしても、僕らは外国人だ。人によってはお金であり、人によっては獲物であること。

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そうして苦しんだのがトルコ旅。

トルコの人達は本当に優しい。たとえ裏があったとしても、今日を幸せに生きてほしいと願えるほどに恨むことはできない。

親切にしてくれるからこそ、裏には何があるのかと疑いを多く持った。

ねぇ、私を捕まえたら、あなたは何が貰えるの?

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