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医療職と福祉職が相見えない理由

施設で働いたことがある人は経験があるかもしれませんが、
介護職と看護職では仲が良く無いような気がします。
(※勿論、助け合って業務をこなしている病院や施設もあるのも知ってます。)

『看護師さんっていつも上から目線なんですよね!』
これがほとんどの介護職員さんの言い分。
まぁ、そんな人もいなくは無いだろうし、あながち間違いでも無いと思う。

『私たちは命を預かって仕事をしているんです!』
こんな事を言っている看護師に以前出会った。
その為、看護師さんの業務に携わる緊張感によって、言い方がきつくなってしまう
...と言った看護師さんの言い分。
気持ちは分からなくも無いが、看護師のみが命を預かっている訳では無い。
これも、全員が全員では無いと思うが、少なからずそのような人はいる様子。

介護職員にも自分の仕事に誇りがなく劣等感を抱いて業務をこなしている人も
少なからずいるだろう。

私が現場で介護職員をしていた頃、こんな事があった。
Aさんが楽しみにしていた季節行事の日、37.2℃の微熱あり。
看護師は安静を促し、ベッドからの離床を許可してくれません。
「私は数ヶ月も前から楽しみにしていた行事なのだから、少しぐらい良いでしょう!」と尋ねてみたのですが、答えは変わりませんでした。
そもそも、Aさんの平熱は高めで36.8℃くらい。特別、身体状態に異常はなかったし、微熱がある事は日常茶飯事だったのですが、医療目線ではその様な結論なのでしょう。
自分の話になり、申し訳ない...
私の母親は末期の癌であり、その上糖尿病です。
医師より食事制限を促されてはいたのですが、全く制限せずに好きなものを好きなだけ摂取しています。
基礎資格が看護師であるケアマネが母の支援をしているのですが、
それが故か、執拗に食事制限をする様に促します。
でも、私は食事制限をしなくて良いと思うのです。
余命を医師から告げられている段階で、これからは好きなものを好きな様に摂取しても良いと思っています。(今までも食べてますが)
それが母の生き方だし、望んだ生き方ですから。

私が思うに、医療職と介護職の方とは視点が違います。
医療職は視線の先が病気そのものを...
介護職は生活に...
どちらも大切なのですが、
広い視野を持つことが大切なのです。
お互いに医療と福祉の知識と姿勢を持った関わり方をしなくてはなりません。

この事が巷でよくある、介護職と看護職が相見えない理由だと思います。



追記:訪問看護師さんって凄いよな!って思う今日この頃です。

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