あしだ/Ryo Ashida @BCP・地域防災連携研究所

古都に生まれ育ち、いまだ古都に住む大学院生 幸せとは?よい防災とは?防災のイメージを変…

あしだ/Ryo Ashida @BCP・地域防災連携研究所

古都に生まれ育ち、いまだ古都に住む大学院生 幸せとは?よい防災とは?防災のイメージを変えていくには? どうやったら防災はもっと広がるんだろう?などなど. つらつらと考えながらの大学院生×個人事業主なる生活です✍ #インド #京都 #防災士 #人間社会と土木 #土木

マガジン

  • 亜大陸と島国のはざまで

    私、蘆田 稜(旧Maverick_慮)のインド関連の記事をまとめています。 個人的にはすっごく大きな経験だったので、種々の記事にその内容は出てくると思いますが、特にインドのことを振り返ったり考えたりするために書いた記事をここにまとめています

  • 一語一会シリーズ

    2022年3月をもって大学を卒業した人間がのんびりとエッセーを書いております.各タイトルの一言は,アウトプットの多様化のために,ランダム生成したものを使っています.拙い部分も多々あると思いますが,暖かい目で見ていただければ幸いです. 新学期が始まったことから,しばらくは週1更新のつもりです.(7分の1ですみません...) どんな形でもご支援いただけると,嬉しいです😊

最近の記事

ぼうさいこくたい2023 れぽーと3: 今後の事業継続のポイントは?

今回もぼうさいこくたい2023の9月17日の部に行ったご報告です. 3つ行ったうちの最後のセッションですので,もしご興味ございましたら,1つ目,2つ目に関するレポートも併せてご覧ください! その3: 事業継続(BC)普及セミナー 「関東大震災から100年、これからの事業継続を考える」こちらはめちゃめちゃ真面目なのですが,今後の企業等の事業継続の在り方についてプレゼンやパネルディスカッションを拝聴しました. 企業を経営したことはないものですから,肌感を持って聞くことができな

    • ぼうさいこくたい2023 れぽーと2: 多様な人に防災に参加してもらうには?

      今回もぼうさいこくたい2023の9月17日の部に行ったご報告です. 3つ行ったうちの2つ目のセッションですので,もしご興味ございましたら,1つ目に関するレポートも併せてご覧ください! その2: げんさいカフェ in ぼうさいこくたい2023 「若者に防災減災を届ける方法を考える」「Happyに防災して、人生もHappyに」 まこぴさん(@makopi_to_bosai)が登壇されました. 印象に残ったことを少しばかり書きたいと思います. まずは,ポジティブさ. 言葉の

      • ぼうさいこくたい2023 れぽーと1: 救出救護ワークショップ

        9月17日(日)と18日(月)に横浜国立大学にて開催された「ぼうさいこくたい2023」の17日の部に行ってまいりましたので,本記事では,そこで感じたこと,学んだことを述べようと思います. 今回は初めての参加だったのですが,関東大震災から今年で100年ということで,それを大きなテーマとしていました.今後日本が避けられないであろう関東大震災や東日本大震災のような大規模災害を見据えて,国全体として防災・減災のキャパシティやレジリエンスを高めていこうという趣旨だと勝手に理解していま

        • [一語一会の種 #11] Echo Chamber

          Echo Chamber: 拙訳:ニュースメディアに関する議論の中で,エコーチャンバーとは,信条(のような考え方)が,閉鎖的な場の中でコミュニケーションと(その)繰り返しによって増幅または強化され,なおかつ非難から免れるような状況を指す.エコーチャンバーの中にいることによって,人々は自身がすでに持っている考え方を,補強するような情報を求めることができる.それに反対する見方と対峙することなく,である.そしてそういったことが,確証バイアス*を無意識的に示してしまうことにつなが

        ぼうさいこくたい2023 れぽーと3: 今後の事業継続のポイントは?

        マガジン

        • 亜大陸と島国のはざまで
          7本
        • 一語一会シリーズ
          51本

        記事

          [一語一会の種 #10] Overpopulation

          Overpopulation: 人口過剰. Aldous Huxleyの"Brave New World Revisited"というノンフィクションに出てくるテーマの一つだ.1932年出版の"Brave New World"というディストピアを踏まえつつ再評価するノンフィクションで,出版されたのは1958年であるが,現在でも考えるべき点が多くあることがある.したがって,そこに含まれるテーマについても今後取り扱っていきたいと考えている. 今回は人口過剰.1950年代後半の当

          [一語一会の種 #9] Nuclear Fusion

          Nuclear Fusion: 核融合 現状では,原子爆弾や原子力発電の主な仕組みは,核分裂というものだ. 我々の身の回りにあるものはすべて原子からできている.そしてその原子は,基本的には陽子,中性子,電子から成る. (もっと細かく見るとクオークにたどり着くがここでは割愛する.) その原子には種類があり,それぞれを元素と呼ぶ.鉄や銀や金のように重い元素もあれば,水素やリチウムのように軽い元素もある.重い元素はその原子中の陽子と中性子の数が多く,軽い元素は少ないのだ.

          [一語一会の種 #8] Intersubjectivity

          Intersubjectivity: 間主観性 もはや信徒と言われても仕方ないくらいであるが,再びハラリ大先生のご著書からの学びの一つである.疑わずにいてはいけないと思うものの,比較的核心をついているな,根本にありそうだなと現時点では感じているので,取り上げておきたいと思う. 間主観性は,もちろん哲学的に議論すると,もっと深いであろう概念である.しかし,その点は今後これをきっかけに深めさせていただくとして,ここでは,ご著書「サピエンス全史」と「ホモ・デウス」にみられるよう

          [一語一会の種 #7] Filter bubble

          Filter bubble: パーソナライズ(個々人の関心に最適化)された検索によって生じる知能的孤立のこと.ウェブサイトのアルゴリズムは利用者がどのような情報を見たいかについて選択的に推測する.それは,ユーザーに関する情報,例えば位置情報や過去のクリック行動履歴,検索履歴などに基づいて推測が行われる. 結果として,自分の好みに合わないものは,アルゴリズムによって自動的にはじかれ,目にしなくなるということが起こる可能性がある.好みに合わない情報にはエンゲージメントを得ら

          [一語一会の種 #6] Hybrid Warfare

          Hybrid Warfare: ハイブリッド戦争.「ハイブリッド」は自動車などでおなじみの言葉だったからだろうか,横文字がそのままになって訳されている. Wikipediaで恐縮だが,英語版は割と信頼できる記事も多いので以下に最初の文を引用・拙訳しておく. ハイブリッド戦争は軍事戦略の理論の一つで,フランク・ホフマンが2007年の著作で最初に提案・発表した.それは,政治的紛争の形をとり,従来通りの戦争や,特殊戦,サイバー領域での戦争に,他の影響力のある方法を組み合わせたもの

          [一語一会の種 #5] Empathy

          Empathy: 自分とは違う相手の感情などを,相手の立場になって理解し共有すること. よく似ていて,教科書的な日本語訳では混同されがちなシンパシー(Sympathy)は,割と哀れむ,可哀そうだと感じる感情だったり,相手と同じ感情を感じることだったりに使われる.だから,冒頭で使わせていただいている画像はどちらかというとシンパシーの方が近いかもしれない. Empathyは,数学の極限のようなイメージで,相手とのココロの距離をゼロに近づけるようなことだ.自分と相手の間のバウン

          [一語一会の種 #4] Infodemic

          Infodemic: Infodemicとは,疾病の流行中にデジタル空間及び[社会での]生活環境において,誤った情報や誤解を招きかねない情報を含む,過剰な情報[拡散]のことである.(訳出は筆者) 新型コロナウイルスへの感染拡大の過程でWHOが注意喚起するなど世界的に話題になった言葉だ.結果として混乱が生じたり,一部で「リスクを冒した」行動に走ったりし,また,健康・医療を管轄する部局や政府への不信につながるとのことである. スマートフォンという名の高性能計算機の普及とSN

          [一語一会の種 #3] Tycoon

          Tycoon: ビジネス・産業で富を得て,地位を築いてきた人 由来は,江戸の将軍が「大君」と呼ばれているのを幕末に(?)日本にやってきた外国の方が聞いたところに端を発するとのこと.今は転じて上記のようにビジネス界で使われているようだ. 合衆国の例としては,起業家(ないし発明家?)のスティーブ・ジョブズやラリー・ペイジを考えてもらうのがよいだろう.日本では,特に前述の訳だとある意味既得権益的なニュアンスが強かったりするのだろうけれど,人によっては産業におけるハブになったりし

          [一語一会の種 #2] NIMBY

          NIMBY: 総論賛成,各論反対.Not In My BackYardの略(簡単に訳すと,「(ええな,)でも私のお隣には堪忍ね」) 自由とは何か.それは新型コロナのパンデミックに向き合うなかでも,また先日来のロシア・ウクライナ紛争をメディアで見聞きする中でも,考えるところとなった人も一定数いるのではないだろうか.特に日本人の私たちは歴史の経緯からして忘れがちなのだが,常に自由とは勝ち取られてきたものであるのだ. (広い意味での)社会基盤と自由との対立.そう,社会基盤と自由

          [一語一会の種 #1] Decentralization

          Decentralization: 分散化(社会) 中央集権的そしてトップダウンな管理構造 One size fits allな考え方 それらは究極的な状況において失敗する. 何故なら,現象ーそれは自然現象でも社会現象でもそうだがー個人が知覚・経験する主体であるからだ.(少なくとも現在のところ,そして個人というものが存在すると仮定するならの話ではあるが) これからの気候変動・社会変動下の世界はこれを織り込んだ仕組みを作っていかねばなるまい. 分散化,例えば,コミュニティ

          [一語一会 #40] ダージリン

          日本人の間ではおそらく紅茶のイメージが強いだろう,少なくとも私はそうだった. インドというのは広いもので,おそらく日本人が知らないところにとんでもないようなすごいものがあったりするのだろうと思う. 私はおそらくあまり細かいことに興味がなかったのだろう,大学1年の終わりに6週間ほどムンバイとその衛星都市のあたりに滞在していたものの,ほとんどムンバイくらいのことしかわからないかった(し,結局ムンバイのこともまだまださわりくらいしかわからなかった). ダージリンは西ベンガル州

          [一語一会 #39] コモンズの悲劇

          人間が知覚・経験できる範囲を超えていることが起こっている. アブダクションとバイアス(両方,根にはヒューリスティクスがありそう)の感度を最大限に高めても難しい人には間違いなく難しいことだろう. 誰でも使える状態でかつ限りあるものは,人々がそれを使い何かを得たい,得をしたいと思う限り(つまり,経済的にいう合理的である限り),簡単に使い尽くされてしまう. よく言われることだが,地球自体がそうだと考えることもできる. しかし,そういわれても実際どういうことかといえば難しい問題だ