【映画】Vulcano 噴火山の女　救いのない話、でもリアルでけっこうおもろい

1950年のイタリア映画を見た。映像は白黒で結末はバッドエンドですｗ男や故郷の閉鎖的な島に絶望し、最後に主人公が迎える結末とは？って感じです。でもひねくれものの僕はアメリカンニューシネマとかみたいな胸糞悪かったり、バッドエンドの映画好きなんですよね。リアルだし、みんな幸せにハッピーエンド！って映画にそこまで心動かされないので。

舞台はボルケーノという島で火山島です。火山の危険もあるし閉鎖的なコミュニティのこの島を出てった主人公マッダレーナが18年ぶりに帰ってくるところから物語は始まる。

島を出るときは愛する男と希望を持って都会の街に出て行ったようだが、一人で帰ってきた彼女の表情は暗い。彼女は実家に帰って妹のマリアと再会する。外に出ると近所の人たちのマッダレーナへの視線は冷たい。なぜかというと彼女は都会に出たがおそらく男に裏切られ、娼婦として違法に働いていたので警察につかまり、島に送り返されてきたからだ。

キリスト教の教会にマッダレーナを入れないように邪魔したり、仕事場でも嫌がらせを受けたり、田舎というか狭いコミュニティ独特のいや～な部分がめっちゃ出てます。日本の村もイタリアの島もそういうのは変わらないんでしょうね。

そんな中妹のマリアが島に仕事でやってきたチャラ男のドナートに丸め込まれて、結婚して島を出ようと持ち掛けられます。

姉のマッダレーナはそれを止めます。自分が都会に出て、失敗してるので妹にはそんな思いをさせたくない。でもその思いとは裏腹に、妹はドナートに惹かれていく・・・・・ってな感じの話です。

女性の方が感情移入しやすい映画かなって思います。ただキュンとするロマンスはほとんどありません。閉鎖的な田舎のコミュニティ特有の意地悪さと男女のいざこざ、そして家族への愛がマッダレーナになにをもたらすのか興味ある方は見てみてください。ハッピーエンドの気持ちのいい映画ではないってことだけは注意してくださいねｗ