空想観光案内所

静岡県でもっとも人口の少ない、 伊豆半島西海岸の松崎町を愛するがあまり、 その魅力を斬…

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静岡県でもっとも人口の少ない、 伊豆半島西海岸の松崎町を愛するがあまり、 その魅力を斬新に発信する社会実験はじめました。 「土着という前衛」をスローガンに、 地域のお宝を掘り起こしたnewタイプの非公式ガイドブック「マツタキ今昔物語絵巻」発刊。 空想を片手に旅をしよう!

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    マツタキ今昔物語絵巻

    静岡県でもっとも人口の少ない、伊豆半島の西海岸にある松崎町。趣きある町並みに、美味なる海幸山幸。温暖な気候と人懐こい人々。その小さな町のノスタルジックな気配が、新しい物語を生んだ。歴史と伝説と噂話に、ほんのちょっとの空想を織り込んで、松崎のようで松崎でない。マツタキという摩訶不思議な町の森羅万象が、奇妙奇天烈に呼吸をはじめた。西伊豆松崎町の、これまでにないNewタイプな非公式ガイドブック。一度見たらクセになる!新しいローカルの綴り方。空想を片手に旅に出よう!そう、西伊豆松崎で。マツタキなる人々を訪ねたインタビュー記事や、マツタキ今昔物語の制作秘話をnoteにまとめています!そちらも是非。https://note.com/kusokanko発行日 2022年11月1日 第1刷フォトコラージュ  行貝チヱテキスト      松本有加理、          松崎町「絲」concept執筆協力      住麻紀デザイン      BACCO、daitaiGRaPHiC書         大場加代子原案        松崎町「絲」concept企画、編集、発行  松本有加理※発送について発送作業は平日に行っております。週末のご注文への対応は、少しお時間を頂くかと思いますが、ご了承くださいませ。
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    空想観光案内所

記事一覧

マツタキなる人々を訪ねて⑥空海と「禁忌の女谷(めだに)」の謎を追う

船津好明さん 松崎には、 いくつかの空海伝説が残っている。 そのうちの一つ、 松崎町と西伊豆町の境界にそびえる山の中にある富貴野山宝蔵院は、空海(弘法大師)が密教…

マツタキなる人々を訪ねて⑤女神の聖水の守り人

山本渉さん 岩科地区に住む山本渉さんは、 「寸合(すごう)の水」と名のつく湧き水の取水地を平成18年(2006年)にひとりで整備し、 現在まで守り続けている。 山本さん…

マツタキなる人々を訪ねて④インターネットを囲炉裏に見立て、松崎の語り部。

松本晴雄さん 松本晴雄さんは1936年松崎生まれ。 4月に82歳を迎えた。 「半日百姓」の現在、 もう半日はデジカメ片手に自転車で松崎中を巡り、 町の変化を追い続け、記…

マツタキなる人々を訪ねて。③パパイヤ、不老長寿の実

河浦花園 河浦輝雄さん 松崎の、長閑な田園風景に突如現れる南国の森。 夏から秋にかけて、 どっしりとした太い幹に大きな葉がワサワサと茂り、細長い緑の実がたわわに…

マツタキなる人々を訪ねて。②チェーンソーから生まれる精霊たち

伊那下神社宮司 森 清人さん 伊豆の長八美術館のすぐ近く、 松崎町の中心部に位置する伊那下(いなしも)神社。 港と牛原山の間で、 古から山の神・彦火火出見尊と海の…

マツタキなる人々を訪ねて①磐長姫の声を聞く人

マツタキ今昔物語絵巻は、 実際に起こった歴史や伝説、実在する人物や物語が根幹にあります。 そのために、 丁寧に取材をしてきました。 以前は、 制作当初のプロジェク…

マツタキ今昔物語絵巻"How to make "

マツタキ今昔物語絵巻を手に取られた方はもちろん、 そうでない方も、 察する雰囲気から「奇抜なギョッとする世界観」が、 第一印象かと思います。 ですが、作品の根幹は…

こんなガイドブックがあったかな?「マツタキ今昔物語絵巻」発刊しました!

「マツタキ今昔物語絵巻」とはなんぞや? それは、 静岡県でもっとも人口の少ない小さな町を、 これまでに見たことがない! 摩訶不思議な手法で紹介するNEWタイプの非公式…

マツタキなる人々を訪ねて⑥空海と「禁忌の女谷(めだに)」の謎を追う

マツタキなる人々を訪ねて⑥空海と「禁忌の女谷(めだに)」の謎を追う

船津好明さん

松崎には、
いくつかの空海伝説が残っている。

そのうちの一つ、
松崎町と西伊豆町の境界にそびえる山の中にある富貴野山宝蔵院は、空海(弘法大師)が密教の霊場として開いたと伝える古刹である。

室町時代には末寺88箇所を有する大霊場として栄えたそうだ。

今は訪れる人も少ない無住寺だが、
参道には大日如来、薬師如来をはじめ、弘法大師や観音様、お地蔵様など180体あまりの鄙びた野仏が並

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マツタキなる人々を訪ねて⑤女神の聖水の守り人

マツタキなる人々を訪ねて⑤女神の聖水の守り人

山本渉さん

岩科地区に住む山本渉さんは、
「寸合(すごう)の水」と名のつく湧き水の取水地を平成18年(2006年)にひとりで整備し、
現在まで守り続けている。

山本さんが人生をかけて守っている湧き水は、国柱姫命という女性の神様を祀る国柱命神社が背負う山道の中腹から湧き出ている。

この山道は、
かつては岩科と岩地を結び、
通勤や通学に使われていた。

山道ではあるが人通りは多く、
昔から美味し

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マツタキなる人々を訪ねて④インターネットを囲炉裏に見立て、松崎の語り部。

マツタキなる人々を訪ねて④インターネットを囲炉裏に見立て、松崎の語り部。

松本晴雄さん

松本晴雄さんは1936年松崎生まれ。
4月に82歳を迎えた。

「半日百姓」の現在、
もう半日はデジカメ片手に自転車で松崎中を巡り、
町の変化を追い続け、記録し続けている。

そのニュースが発信されるのは、Facebookだ。

Facebookの友人は約3000人、
1日の投稿数は、
他の投稿のシェアも含めて10件以上にのぼることも。

松本さんの「記録と発信」は、
「囲炉裏端(

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マツタキなる人々を訪ねて。③パパイヤ、不老長寿の実

マツタキなる人々を訪ねて。③パパイヤ、不老長寿の実

河浦花園 河浦輝雄さん

松崎の、長閑な田園風景に突如現れる南国の森。

夏から秋にかけて、
どっしりとした太い幹に大きな葉がワサワサと茂り、細長い緑の実がたわわに実る。

ここは、
有機栽培にこだわった花卉栽培農園を営む河浦輝雄さん(76)のパパイヤ畑だ。

丈夫で美しい高品質の花の栽培で、
園芸業界では有名だった河浦花園だが、
2016年より西伊豆で初めてパパイヤの露地栽培を始めた。

河浦さ

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マツタキなる人々を訪ねて。②チェーンソーから生まれる精霊たち

マツタキなる人々を訪ねて。②チェーンソーから生まれる精霊たち

伊那下神社宮司 森 清人さん

伊豆の長八美術館のすぐ近く、
松崎町の中心部に位置する伊那下(いなしも)神社。

港と牛原山の間で、
古から山の神・彦火火出見尊と海の神・住吉三柱大神を祀り、
松崎の人々の航海安全や豊漁を願ってきた神社だ。

境内に入ると、
樹齢数百年を数えるであろう銀杏の老木が出迎えてくれる。
この、緑と水の豊かな境内。
よく見ると、
メルヘン?な動物や神様の木彫像がたくさんある

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マツタキなる人々を訪ねて①磐長姫の声を聞く人

マツタキなる人々を訪ねて①磐長姫の声を聞く人

マツタキ今昔物語絵巻は、
実際に起こった歴史や伝説、実在する人物や物語が根幹にあります。

そのために、
丁寧に取材をしてきました。

以前は、
制作当初のプロジェクト、松崎町「絲」concept(以下、絲コン)のwebサイトで公開されていたインタビュー記事でしたが、
絲コンの解散により閉鎖したwebサイトと共に、静かに深く眠っておりました。

せっかくの素晴らしい記事が、
もったいない!と。

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マツタキ今昔物語絵巻"How to make "

マツタキ今昔物語絵巻"How to make "

マツタキ今昔物語絵巻を手に取られた方はもちろん、
そうでない方も、
察する雰囲気から「奇抜なギョッとする世界観」が、
第一印象かと思います。

ですが、作品の根幹は、
西伊豆松崎町にまつわる歴史や伝説、民俗に基づいており、
一歩足を踏み込んで頂けば、
重厚かつ趣き深い世界が広がっていることを感じて頂けると思います。

マツタキ今昔物語絵巻は、
西伊豆松崎町の歴史や伝説、実在する人物に、
ほんの少し

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こんなガイドブックがあったかな?「マツタキ今昔物語絵巻」発刊しました!

こんなガイドブックがあったかな?「マツタキ今昔物語絵巻」発刊しました!

「マツタキ今昔物語絵巻」とはなんぞや?

それは、
静岡県でもっとも人口の少ない小さな町を、
これまでに見たことがない!
摩訶不思議な手法で紹介するNEWタイプの非公式ガイドブックである。

舞台は、静岡県伊豆半島の西海岸、松崎町。
そこで、
2017年から2018年度にかけて、
2020年開催の東京オリンピックに向けた静岡県の文化プログラムに採択され、
地域の課題にアートの手法でアプローチしてみ

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