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面倒くさいけど、愛おしい。

abema.tvで放送されている「さよならプロポーズ」ってご存知ですか?


【番組概要より】

結婚か別れか、決断の7日間。 2年、3年と付き合いながら結婚に踏み切れない恋人たち。 そんな2人が7日間、メキシコへの旅へ出る。 その旅の終わりで「結婚するか」「別れるか」を決めなければならない。 異国の地でたくさんの人と出逢い、恋人たちの運命は動く。 7日後、彼らが下す決断は…結婚か、別れか。


涙涙の結末だったシーズン1ももちろん見ていた私は、この番組のシーズン2も楽しみにしていて。日頃仕事でたくさんのカップルとお話する機会の多い私にとって、この番組で主役となる二人にも勝手に感情移入してしまい、「結婚をすること」について色々考えさせられることが多かった。


シーズン2の最終話を見て、ふと思い出した会話があった。

いつかの日、結婚願望の”ある”人と”ない”人(厳密に言えば”今はしたくない”人)と、すでに結婚をしている私との三人で、結婚感について話していた。

そこで気づいたことが、結婚は、

「自らの足で向かうもの」という考えと、

「歩いている途中にたどり着くもの」というふたつの考えの違いがあったことだ。

前者はある種、結婚を一つのゴールとして考えていて、複数ある分かれ道を”結婚”と旗が立つ方角へ向かって選びながら歩いてる。後者はあくまでも、長い一本道のなかで、もしかしたら”結婚”という通過点があるかもしれないと考えている。

もちろんこれは、その時の年齢とか周りの環境とかもその考えを大きく影響させるんだと思う。けど、「なんで結婚したくないの?」「なんで結婚したいの?」と、話していても平行線で交わることのない、ふたりの意見の相違の根本がやっとあらわになったような気がした。


”結婚=幸せ” が絶対ではないと思う。

何を幸せと考えるかはやっぱり人それぞれ違うから。

どこかで誰かが言っていたけど、「幸せ」というのはあくまでも結果であって、大切なのは過程なのだ、と。だから幸せは「なる」ものではなくて、「感じる」ものなのだ、と。

数年前のゼクシィのコピーでずっと心に残っている言葉がある。

「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」

この言葉を聞いて、そう!そうなの!とその時の自分は深く頷いた。

みんな、結婚指輪が欲しくて、豪華な結婚式がしたくて、結婚したいんじゃない。もちろん幼い頃から描いた花嫁姿に多少の憧れは持ちながらも、「このひととずっと一緒にいたい」とか「大好きだから」とか、そんな理屈ではないシンプルな感情の先に、人によっては結婚がある。そしてその誓いや証に指輪や結婚式があるんだ。

人生の中で、そこまで強く自分以外の誰かを自分のこと以上に大切に想えることは多くないだろう。だから、まずはそう想えるひとと出会えたことに感謝したい。それはもちろん恋人でも友人でも、性別だって関係ない。芸能人に恋したり、相手がゲームのキャラクターだって良いと思う。


まとまりが無くなってしまったけど…、”さよならプロポーズ”を観て、誰にも分からない明日や何年後の未来に不安になって悲観するより、今目の前の一つ一つと真剣に向き合って、明るい未来を信じたい。

人間って、繊細で面倒くさいけど愛おしい。やっぱり好きだな。

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