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大企業のエントランスで勝手に定点服装チェック(?)

先日、カメラマンの仕事で都心のオフィスにお邪魔しました。

有名な企業のオフィスのほか、学会・展示会が行われる大型ホールが併設された洗練された高層ビルを前にして、「久しぶりにこういった場所に来たなぁ」と無意識にキョロキョロしてしまいました。

集合時間の20分前に到着したので、時間を潰すためにビルに入り目に止まったベンチに腰掛けると、偶然聞き馴染みのある大企業のオフィスのエントランスが目の前にありました。

その直後、ちょうどお昼休みの時間帯に突入して大勢の社員の方が電子ゲートから出てきました。

『働く人の服装』『カジュアルさを取り入れたエレガントな装い』に興味がある僕は、ついつい通りかがる大勢の男性社員さんの様子に目を取られ、さながら勝手に定点服装チェックを始めてしまいました。

待ち合わせまでの時間に、ざっと100名を超える男性社員の方の服装を見て僕がごく個人的に「こうしたらもっと印象が変わりそうだな」と思った点を書いていきます。

普段の服装に関する参考になったらとても嬉しいです。

①インナーが透けている方

およそ40代以上の方に多かったのがインナーが透けて見えていたことでした。

透ける原因としては白シャツに白のインナーを着ているためですが、少しだらしない印象になってしまいます。

解決策としては割と浸透してきましたがベージュのインナーに変えること。肌の色と近いためコントラストが生まれにくく透けることがありません。

②スポーティな室内履き

こちらは年代問わず多かった印象です。

通勤は革靴でも職場ではリラックスした靴を履きたいという理由から室内履きを用意されている方も多いと思います。

しかし、スニーカーやスリッポンタイプの中にはスポーティなデザイン・色味の靴が多く、スーツとの相性は良いとは言えません。

レザー製だったり落ち着いた色味のローテクスニーカーなど、シンプルだったりクラシックな雰囲気のある靴の方がスーツに馴染みますね。

革靴風のデザインでかかとが見えるスリッパを履いた方も数名いらっしゃいました。この手の靴は一見きちっとしているようでかなりチグハグなデザインなので避けたいところです。

③スーツにスポーティなアウター

スーツの上にチャック付きの防風マウンテンパーカーやダウンジャケットをお召しになられた方々。

こちらも年代問わず多かった印象です。

近年こうしたスポーティなアウターは機能性が高く、安価なのに温かいので選ばれる方が多いのも納得です。

ただし②同様、スーツと合うかというとかなり難しく、チグハグな印象になりがちです。

特にスポーティなアウターは丈が短いのに対しスーツのジャケットは丈が長いため、アウターからスーツの丈がはみ出している方をよく見かけました。

やはりスーツには丈の長いコートがバッチリ合います。エレガントな印象にも繋がりますね。

④白シャツ+ノーネクタイ

ノーネクタイの方を大勢いらっしゃいました。

服装自由化とまではいかずとも、日常の業務ではノーネクタイを推奨する企業も増えてきましたね。

ノーネクタイは楽ですが、注意すべき点もあります。

それは単にスーツ・白シャツの格好からネクタイだけを取っ払ってしまうと、「本来あるものがない」印象になってしまうのです。

スーツはネクタイを付ける前提のデザインなので、単に引き算をするだけでは寂しい印象になりがち。

そういった場合は白シャツからサックスブルーのシャツやストライプなど柄の入ったシャツに変えて、ネクタイが無くなった見た目の寂しさを補ってあげるのが効果的です。

⑤ライトブラウンの革靴

これは20代後半から30代の方に多いファッションで不思議とどの場所でも見かけます。

おそらく職場である程度キャリアを積み、これからは外見的にも個性を出していこうと思ったタイミングで白羽の矢が当たる靴なのだと思います。

ライトブラウン(明るめのブラウン)の革靴は単体で見ると確かに魅力的なのですが、全体のコーディネートと合わせるのはかなり難しいアイテムです。

なぜならスーツは暗めの色が主流なので、足元だけ浮いて見えてしまうことになるからです。合わせるとしたらライトグレーのような明るいスラックスに限られてくると思います。

やはり革靴は王道の黒かダークブラウンが幅広いコーディネートに対応できて便利だと思います。

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大勢の社員の方の服装を見て、特に多かったものをピックアップしてみました。

特段お洒落を目指さなくても少し意識を向けるだけで見た目の印象が大きく変わりますので、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

ちょうど先日podcastにてテーラーの郷間さんと『働く格好』についてお話しました。

企業における服装のカルチャーづくりは社のブランディングに繋がりますので、一定の指標を作ることはユニークな取り組みだと思います。

お力になれると思いますので、ご興味ありましたらぜひご連絡くださいませ!

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