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いま思い出す、4年前のW杯ベルギー戦

四年前、正確な日にちは忘れてしまった。たぶん田植えが済んでいたような気がするので、6月だったのではないだろうか。
あの日は、本当に何度もその場面を思い出さされたせいで、いまでもはっきり思い出せる。当日は仕事中も思い出すものだから、来客との雑談でも「本当にきょうは、とんでもない朝を迎えました」などと珍妙なセリフと吐いたものだった。

2018年W杯 日本-ベルギー

たしか、あの試合も、日本時間の未明に始まった。それに合わせて、眠いけど起きだして、テレビの前に陣取った。そして、凄まじい興奮から急転直下の落胆を味わったものだった。
前半は0-0で折り返した。そして、後半が始まってから早々に、原口が抜け出して先制点! さらに、乾のミドルシュートで追加点!
後半の早い時間で2-0と、2点のリード! これはいける、とうとうW杯でヨーロッパの強豪国に勝つ日が来たか! そして、ベスト8に進出するのか! と色めき立った。
ただそれも、ごくわずかな時間…。そこから、時間が経つことのなんと長いことだったか。1点返され、2点返され、そして最後に決勝点を取られてしまった。
3点目は、日本のコーナーキックをキーパーにキャッチされてからのカウンターで沈められた。3点目を取らたときに、スライディングで失点を防ごうとしたDFが仰向けのまま起き上がらないシーンがあった。昌子源だったかな。
それをテレビで見ながら、あぁ、負けたなんだな…、と思った。あのシーンを、その後、何度も思い出すことになるのだった。

2018年大会で、日本に勝ったベルギーは3位に入った。

そして今日。

東京五輪でもスペインと対戦したと聞いたけど、全然記憶にない。仕事で忙しかったからそれどころではなかったのかな。

ドイツとの初戦の前半をみたときは、「あぁ、やっぱり日本はまだまだ弱いのか」と思わずにはいられなかった。けど、そこから、あれよあれよと逆転勝ち! コスタリカ戦では負けたけど、ついにスペインにも逆転勝ちして、グループリーグを1位通過!

1998年のフランス大会は勝ち点0、得点は中山雅史の1点がすべてだった。そこから、ここまでになったのか。時代の栄枯盛衰があるなかで、”栄”と”盛” を迎えつつあるというのは、なんとも楽しいものだ。

楽しませてもらえるということ

ちょうど昨日はむすこの幼稚園の生活発表会だった。「ブレーメンの音楽隊」のロバの役を、緊張した様子で演じる姿をみて、なんともうれしい気分になった。おおきくなったなー、と思って。

楽しいことは、たくさんある。大なり小なり。

結局のところ、そういう場所にいることが、自分の人生を豊かにしていくのかもしれないな、と思う。

”そういう場所、楽しい場所にいる” は、さほどたいそうなことではない。朝にちょっとだけ早く起きれば、それだけで達成できることだってある。(世の中が便利になったから。)
子どもの発表会は、仕事を休めば参加できるし。

それでいいんだよね。ちょっと海辺を散歩してみる。なにかのイベントの様子をみにいってみる。流行りのマンガを読んでみる。それくらいで十分に楽しい。

そうやって、何かに、そして誰かに、楽しませてもらえるということに、感謝したい。そして、そうして楽しんでいる自分がいるということは、それがほかの誰かにとっても、いいことなのだと、信じたい。

”栄”と”盛”、”枯”と”衰”

”禍福は糾える縄の如し” という。いいことがあれば、悪いことがあって…、ずっとその繰り返しだ。
”栄”と”盛” だけでなくて、”枯”と”衰” も、全部合わせて楽しめるようになれば…、それはきっと、最高だろうなと、そんなことを思う。

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4年前のあの日があって。

今日この日があるように。

全部ひっくるめて。

じぶんの人生は、

すばらしいのだと。

そう、思い続けたい。

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