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よるのしるべに導かれて

こちらの記事の続きです。2ヶ月以上も経ってしまった…もう夏休み。

3月の出来事を前回記事では綴りました。そして月日は流れ、新年度のどたばたが収まりをみせたころ、久保田さんからメッセージが届きました。

ようやく「夜標」の映像、まとまりましたー^^

...?
まとまった…?
映像…??!

後に続くリンクをタップしていみると。
どーん。

???!!
びっくりですよ奥さん。奥さんは私だ。
反射的に再生ボタンをタップ。

その後しばらく、自分の脳が再編成を繰り広げているような感覚に陥りました。何度も何度も再生して見入りました。

あるものに心震えるとき、自分の中にそのあるものとの共鳴点があって、そこを起点に震えだすような気がしているのですが。ひとつではなく複数の共鳴点を次々あてられ、ハウリングしていくような感じでした。(伝わるかな)
つまりもう、私の頭の中は大騒ぎだったわけです。でも静かな大騒ぎ。第三者の人が聴き取りにくい周波数で大騒ぎ。(ますます伝わらないような気もする)

予め知らされず自分の唄が映像作品の一要素になったことへの驚きも大きかったのですが、私ひとり小川千紗さん久保田さんによる楽曲を唄っていたときに漠然と抱いていたイメージを一気に具現化して見せられたように感じたのです。

今までこういう経験がないので私の想像の範疇を超えませんが、こういう場面て「最初抱いていたイメージとはちょっと違ったけど、別の視点から捉えればそうだよね。楽曲のイメージが広がっていいね。」と自分の解釈と擦り合わせて受け容れることが多いように思うのです。割と私はそういうことが得意だったりするし。

でも、この時は違ったのです。自分から擦り合わせた感覚がなかった。それはそれは不思議で素敵な体験でした。

そう感じられたのは単純に絵を手がけられたakari'nさん、タイトルの書を手がけられた彩雪さんの作品、久保田さんの編集が、とてもとても自分好みだったことが大きいと思います。でもそれだけではないなにか…それがのちほどnoteでご一緒した方々の制作過程を拝見してわかったような気がしました。

絵を担当されたakari'nさんの制作過程を拝見して胸が震えました。
私が抱いていたぼんやりとしていたイメージは、実は私の中ではないどこかにあって、私も、akari'nさんもそこに向かっていたのかもしれない…とさえ思えました。


こちらを拝見すると、詩を紡がれた小川千紗さんも、題字を手がけられた彩雪さんも、発案者の久保田さんでさえ、そうだったのかも…と思えてきます。


そしてこの記事の

千紗さんと世界観を話していく中で、なんとなくお互いに宮沢賢治「銀河鉄道の夜」のイメージが共通してあることがわかりました。

というところを読んでうわっとなりました。
歌わせていただくとき、小川千紗さんと久保田さんのやりとりのことはつゆ知らずだった私。
歌い方の方向性を確認するために、久保田さんに青葉市子さんの「アンディーヴと眠って」のカバー音源を送ったと前回の記事で書きましたが

この曲、青葉市子さんが小さな映画館で「銀河鉄道の夜」を鑑賞したあと作った曲なのだそうです…。ちょっと鳥肌ものでした。

自分の足が向くまま歩いていたら、待ち合わせ場所に着いてしまったような。こういうのを御縁というのでしょうね…。

小川千紗さん、akari'nさん、彩雪さん、久保田さん、ご一緒させていただきありがとうございました。最近はそっとnoteを開いてこの御縁の先を読むのが私の日常の楽しみです。


つい先日、この不思議で素敵な御縁の証みたいなプレゼントが久保田さんから送られてきました。映像作品で描かれた夜の結晶みたいです。ありがとうございます。
あーあ、またいろいろ世話になっちまったなあ(恒例同級生ならではの意地張り)

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そして、こちらのCD、販売の運びとなったそうです。

購入ページ↓

久保田さんがCDを自主製作して友人に配っていた頃、歌で参加させていただいた私としては、なかなか感慨深いできごと。
同収録のインスト曲も聴き応えありですので、是非皆さまのお手元にも。

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