見出し画像

なぜ僕はおっさんになってもセックスできないのに『二次元美少女』を追い求め続けるのか

すでに慣習・習慣で説明できる年齢は超えた

いささか過激なタイトルであることは承知している。毎期3ヶ月おきに新番アニメをチェックし、可愛く新しいアニメキャラの(二次元)美少女を視聴し補充し続けないと生きていけない精神性にたどり着いたのか。そのために生き、そのために死にたいと思うような異性愛に求める理想を実現できるのが生身の異性(女性)ではなく、二次元(架空の女性?)にしか見出せないのか。

絵じゃん!、と言うけれど・・・それしか愛せない

ここには深い自尊心と対人スキルの問題を見出す。それは自他に向けられた終わりなき批判から来るものであろう。ここではまず心理学的な視点から解説を試みようと思う。つまりは自分を許容できる範囲だけ他人も許容できる範囲が増えると言うことだ。自分を愛さなきゃ他人を愛せない。

自分も他人もオーケーじゃない、現実逃避の中に生きる『怪物』

アイドルはうんこもしない、屁もこかないしムダ毛も生えず贅肉つかない、処女のままで性病もセックスもしない、年を取らず劣化せず、嘘は最強の武器。現実をそのまま肯定せず、理想や嘘に置き換えて肯定するような仮面の人生。そんな仮面の人生は、ちょうど自己肯定できず、本来の自分では到底まともな社会生活を営むことができない筆者のような社会不適合者がサバイブする仮面の人生、『わざ、わざ』(演技)の人生と共鳴し合う。他人が完璧や理想を求めておらずとも、他人が考える自分の理想水準に自分は到底及んでいないと言う自己批判や自尊心のなさが、現実ではないアンリアルな世界と共鳴しあう。

二次元コンプレックス男性を取り巻く現状

コンプレックスを満たす第三次産業は今や日本社会の一大勢力となっている。自分に自信がない男性、つまりモテないと言う自己認識を持つ男性は、いわゆるオタク産業における、金も地位も名誉もない、何も持たない弱者男性なのに、突然特異な才能に目覚めたり、ある日突然超絶美少女との生活が始まるストーリーを、もう何百回と壊れたラジオのように、新番アニメの3ヶ月おきにもしくはラノベ新刊ごとに味わってきていて、それが当然と思っている節がある。そのバリエーションとして、感情移入する男性主人公キャラが、子供になる(転生)とか赤ちゃんとか、もしくは動物だの非生物の存在だの、手を替え品を替え飽きさせないような工夫がなされているが、架空の世界(フィクション)から離れた瞬間に、令和日本の醜悪な社会が際立つ構造となっており、再びフィクションに逃避せざるを得ないのが弱者男性なのだ。前述の話と統合すると、現実では演技で乗り切って生きているから、プライベートでは何もせずとも美少女に演技や嘘を提供してもらいたいのだ。現実が理想になることはないのだから。

純粋に三次元(現実の)女性に夢を見られない現実

①自分の恋愛市場におけるスペックを自分もしくは他人が低いと認定している、と考えている。対人スキル含む。
②自分を認められないから現実の女性の同じ部分も認められない(投射)
つまり恋愛市場に参加もしないし、アイドルみたいな臭くないトイレ行かない若くて可愛い女以外は認められないのだ。つまりは自分もアイドルみたいなイケメン高身長若くてトイレ行かない男性アイドルじゃないと自分を許せないのである。それはなぜか。それもまた、青春コンプレックスの成せる技であるように思う。つまり社会生活における迫害の歴史を経て、その分だけ高い報酬が欲しいということである。だが、単に二次元美少女があまりにも魅力的で相対的に三次元の価値が下がりすぎていると言う事実だけでも説明がつくかもしれない。性行為を求める必要がない、そもそも実現不可能(3Dやバーチャルは例外として)なのにそれでも二次元の引力は強いと言うことなのだ。それは対人スキルが低くて他人の情報を引き出せないからこそ、あるこそないこそ全てが設定やストーリーで明らかになる人格により信用がおけると言うこともあろう。信じるに値するか否かを判断できないし、裏切られたら今までの苦痛の人生にまた一つ苦痛が加わることになる。苦痛だらけと認識する人生をこれ以上オワコンにしないでくれと言う叫びである。
派生として、声優やアイドルに性愛感情が湧くという流派もある。しかしながら、それは妥協なのだ。妥協の中でも妥協と心底思わないのならば、それは自分を肯定するレベルが高く、共同体感覚を持つ、『正常な』社会適応をした大人であろう。

じゃあそろそろ今期視聴アニメでも列挙するかな

三次元の女性を語ることに夢中になった経験はないが、二次元美少女に関してはいくらでも愛を語ることができる。令和風にいうと『推し』であろう。これは恋愛感情とは違うものであるように思う。しかしながらそういう感情しか持てなくなり、生身の人間には好きも推しもなく、社会人以降は利害関係の中にわずかな共感を見出すだけのマシーンと化したおっさんは、嘘の中でしかヒトを愛せない。
<今期視聴決定アニメ(略称)>
16bit、星テレ、盾3期、ゴブスレ2期、彼女も彼女2期、聖剣学院、ひきこまり、豚レバ、他
やっぱり嫁は選べない。嫁が3ヶ月ごと(新番アニメ放送ごと)に変わるのは、人生最後の日に、無数の嫁の姿(キャラデザ、作画)が思い浮かぶ人生もまた本望であろう。自分を認めないことによって自分のプライドを守っているのだ。もはやこう言う考え方自体が古いのかもしれない。令和ではアニメも二次元ももっとメジャーでポピュラーなのだから、弱者男性はもっと二次元美少女好きを押し出していいのかもしれない。


宜しければ人生サポートお願いします。記事書きます。