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草村ののんびり日記#2

こんにちは。銀座のクラブのママ本人にスカウトされた話をかく。23才くらいの時に、銀座のギャラリーで興味のある展示をしていたのでそれを見を終わってプラプラあるいていた。18時ごろかな。「お姉さん!」と声をかけられたと同時に腕を掴まれた。何事だと思って見たら小さな初老女性だった。

日本髪で綺麗なお着物を来ている派手だけど小綺麗な人で一瞬で水商売関係の人だとわかる。「あなたは綺麗な人だからうちの店で働いて欲しわ。」と言われ、名刺を渡された。銀座の一等地にあるお店だった。褒められたし、この女性の話を少し聞いてみようと思った。(唾くれおじさんに会った時も同じ手口だったと思い出した。その話はまた書く。)「お店が始まる前だからお店の雰囲気だけでも今からみてみない?」と言われたのでついていった。人身売買や臓器売買とかだったらどうしようと思って恐ろしくなったが、それで死ぬのも面白いかと思った。

お店に着くまでに色々話してくれた。「女の子は私が全てスカウトした子ばかりで、働きやすいわよ。髪の毛もセットしなくていいし、ドレスも最初は貸してあげる。」との事だった。お店に着くととマスターみたいな初老男性がいた。マスターに「そこでスカウトしたの」と言ってマスターの携帯の番号をわたされた。マスターもいきなり女を連れてくる事は慣れているようだった。「もし気になったらココに連絡して。最初は週1〜とかでいいから。」と言われた。酒があんまり飲めない事を伝えると「一杯飲めるだけで十分。」と言われたので、銀座の女になろうと思った。まずは一回お試しできてみてとの事だったので、日程を改めて行く事にした。「ワンピースとヒールできてね。」と言われて自宅へ戻った。

すぐにマスターにショートメールをして働く日を決めた。黒くてタイトでミニ丈ワンピースを持っていたので、それを着ていく事にした。この前は気がつかなったけど、同じビル内にキャバクラやラウンジみたいなお店がいくつかあって、マジで綺麗な女性ばかりだった。私のような芋が居てはいけないと思って焦りまくった。

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お店につくと、私より芋の女の子が沢山いた。結婚式の二次会のような変なドレスを来ていた。水商売した事ない私が一番水商売みたいな服をきていたし、この中で私が一番可愛いと思った。ママに「黒のワンピースはダメ!華がある顔なんだから派手な服をきなさい!私のワンピース貸してあげるわ!」と言われたが、なんとも言えないダサいワンピースやロングドレスばかりだったので遠慮した。客層は初老のジジイばかりかと思いきや若い人もいた。案外楽しく飲めて自分自身の適応能力の高さに驚いた。ママはお客さんと株などの話をしていた。ママ正面に座って、お酒を注いだりする作法を真似した。私はバキバキの体育会出身なので、お酒を作ったりおしぼりを渡したりするのは、下っ端の仕事だとおもったので見様見真似で頑張った。確かママに褒められた。本当にビール一杯だけ飲んで帰ったと思う。3〜4時間くらい働いて1万もらって帰った。時給は三千円だと言っていた気がする。お酒があまり飲めないのに毎週飲まないといけないのかと思うと嫌になって行かなくなってしまった。

今思えば、もう少し続けて銀座の女なってもよかったなと思った。

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あんなに容姿を褒めてくれるババアは他にいないなーと思った。嘘とわかっていても同性のババアに褒められるという事が嬉しかった。親戚のおばちゃんには「綺麗な大人になったなぁ!近所の○○さんより可愛いがー!」と言われるが、身内以外に褒めてくれるババアは銀座のママ以外いない。今になってあのママの所で働きたいなと思った。おしまい

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