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貧乏人の歳時記

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「ミニマリストの歳時記」と気取りたいところだけど、まあ、本当のところ四季の貧乏生活の記録です。季節は貧乏人にも巡って来るからね。
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#薄口醤油

明日葉の茎の甘辛二重奏  Sweet and spicy duet of ashitaba angelica stems

明日葉の茎の甘辛二重奏 Sweet and spicy duet of ashitaba angelica stems

常備菜研究室
Preserved Food Laboratory

ストーリー
Recipe trivia

前の記事で、雑草化している明日葉の葉のレシピを紹介したけど、実は使わなかった茎が残っている。明日葉の葉を収穫しないでおくと1メートル近くまで茎が成長する。実はこの茎はとても美味しいのだ。
ただ、雑草化した野生種ならではの問題がある。明日葉は単一種と言われているが、厳密にいうと2つの亜種ら

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朝採れが手に入ったら筍ご飯 Bamboo shoots rice

朝採れが手に入ったら筍ご飯 Bamboo shoots rice

野菜の旬は待ち遠しいものだ。国や地域の料理においてもっとも特徴的なものの一つは季節野菜だろう。季節の巡りは、成長、成熟、死、再生の繰り返しだ。我々の先祖はその繰り返しに一喜一憂しながら生を繋いできた。旬を食べるということは、再生した命の輝きを真っ先に分けてもらうということだ。だから地域ごとの季節の野菜を使った料理はとりわけご馳走なのだ。
竹が生活圏にある地域では、筍が他の山菜とともに春の訪れを告げ

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