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【全44本】2024年7月ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンだったアレコレ

7月1日(月)ePARA「「ふれあいスポ・レク体験会」−高井戸地域でのスポーツとふれあいの一日」

eスポーツもそうだし、パラスポーツもそうなんだけど、プレーするときに頭を使う。その視線が、人間への理解に向けられている。ってところが、素敵なんだよな。勝ち負けだけじゃなくって。スポーツの本質ってそこなんじゃないの、っていつも思う。この催し、娘と行きたかった。それにしても目で見なくても音だけでプレーできる「音戦宅球」。すごくやってみたい。

7月1日(月)PARA CHANNEL'S Cafe「心理カウンセリングのススメ~そもそも心理カウンセリングって?」

この記事、とても参考になった。「カウンセリングは、どうしたらよいのかのアドバイスを受けたり、答えを出してもらったりするためものではありません。」by厚労省。マジか!ぜんぜん勘違いしてた。うわ。カウンセラーさんごめんなさいって言いたい気分。患者側も勉強大事。でもさ。心療内科に駆け込むような時、心理カウンセリングとはなんぞやなんて調べる余裕はなかった。。。明後日の病院できいてみよう。


7月2日(火)キコニワ「冬季デフリンピックを見にトルコまで行ってみた。前編」

冬季とトルコという取り合わせが意外(トルコって暑い国ですよね?)で読んだ。冬季なのにフットサル。いや、室内競技だから冬季でもいいのか?デフリンピックのこと、何も知らないってことに気付かされた記事だった。

7月2日(火)キコニワ「聴覚障害者への配慮について、どう説明すればいいの?」

めちゃくちゃ良記事だった。具体的で、障害のある人ない人のどちらにも親身な記事に思えた。この前スタバに入ったらカウンターの方が補聴器つけてて。全力の接客で。こっちもなんかテンション上がっちゃって。声だけでオーダーしても負担かけちゃうと思って、「支払いは交通系で」というのを、とっさにパネルを持ちながら指差したら、笑顔で親指を立ててくれて。ふだん使わない瞬発力を使ってた自分に気づいたよ。その日のコーヒーは格別だった。わかりあうっていいもんだ。


7月4日(木)BUSINESS INSIDER「同性婚に賛同、500社突破。主催者「最高裁まで2年、今こそ声を上げて」」

500社突破も素晴らしいことなんだけど、一緒に発表されたアンケート結果の方が興味あり。「職場でのカミングアウト」の実態については、「上司が誰も知らない」が64%、「同僚が誰も知らない」は57%、「部下が誰も知らない」は60%という結果。言いたくなければ無理にいう必要はないけれど、それで社員に損をさせる環境は改善すべきだと思うんだよな。言わない自由が、防衛や諦めであってはならない。ヘテロセクシャルがわざわざカミングアウトしないように、誰であっても、言っても言わなくても、フェアな職場がいいよな。

7月4日(木)シネマトゥデイ「「光る君へ」軟骨無形成症のダンサー、DAIKIの挑戦 晴明の従者役で話題」

NHK大河ドラマ、一回も見たことない。それは時代劇というのもあるけれど、見たい役者さんが出ていないから、というのもある。こうやって、いろんな役者さんが出てきたら、俄然見る気が湧いてくるよね。ドリアン・ロロブリジーダさん、出ないかな。


7月5日(金)障害者.com「軽度知的障がい者がテーマのストーリー」

「初恋ざらり」は妻からも猛レコメンドされてたな、そういえば。今考えると、もしかしてそうだったのかも、という同級生の顔が思い浮かんでくる。いじめなくてよかった、と自分では思っているけれど、忘れてしまっただけかも、とも思う。いじめた方は覚えてない、とうことはよくあるから。怖い。この怯えは、ずっとこれから持っていようと思う。誰かの足をふんずけることを、防いでくれるかもしれない。

7月5日(金)障害者.com「知的障害者の新たな働き口は「タレント業界」か」

これ、性根の座った記事だった。短いけれど、かなり切れ味鋭い。そして、私がなんだか言葉にできなかったことを、言い当ててくれた気がした。「不安定な仕事が「働き口」として見られているのは、障害者から安定した選択肢が奪われていることの裏返しでもあります」まさにこれ。人前にでる仕事は攻撃を受ける仕事でもあるから、スポットライトとおなじくらい返り血を浴びる仕事でもある。矢面に立つ仕事が有望視されるのだとしたら、実は歪なことなのだと思うんです。表舞台は矢面でもあることを、忘れちゃダメ。

7月5日(金)キコニワ「冬季デフリンピックを見にトルコまで行ってみた。後編」

これ、とてもいい記事だった。トルコの冬季デフリンピックは、観客席ガラガラ。とても前向きに記事は書かれていたけれど、これが日本でも同じ閑古鳥だったらさびしいな。俺は来年のデフリンピック、いくよ絶対。


7月8日(月)キコニワ「一般財団法人日本財団電話リレーサービスのオフィスへ、インタビューとして伺いました!」

恥ずかしながら「電話リレーサービス」を知らなかった。だから、これが法律に基づいたインフラサービスであることも知らなかった。この記事は求人募集を目的にしたPR記事なんだけど、こういう現場の人の雰囲気ってすごく大切だと思う。職場がギスギスしてるサービスは使うの不安になるから。聴こえる人にこれを知られることで、もっと広く使われやすくなる気がする。

7月8日(月)BUSINESS INSIDER「Netflixが男性同士の恋リア「やっと日本もここまできた」。スタジオMCはドラァグクイーン」

いよいよ7月9日から始まりますか。見なきゃだわ。MCがドリアンさんだし。他人の恋愛を覗き見る。そんな下世話な好奇心をくすぐられている自分を楽しむ。それが恋リア。今回は男性同士ってこともあって、世の中へ投げかける、これまでのものと比にならないかもしれない。番組とMCの手腕も問われるよね。それも含めて楽しみだわ。


7月9日(火)障害者.com「最近、明るく元気になってきたので、原因を振り返ります〜発達障害のASDとADHDを併発しています!<vol.14>」

まず。併発しています!の!がすごい。明るく元気になってきたのが伝わる。で、内容がいい。そうなんだよ。精神に疾患を抱えている人だって、ずっと調子が悪いわけじゃない。そりゃいい時もあるし、いい時が多い方がいいに決まってる。いいいい言ってるけど、いい。でも周囲との関係で言うと、結構これが難しくて。自分のしんどさを理解してもらうことと、レッテルを貼られることって、ときどき似てたりして。なんだ元気じゃん、みたいな言われ方するときもあり。私も薬飲んでのらりくらり病気と付き合ってるから、そのへん難しいんだよなーって思うことがある。自分はわがままなだけなのだろうか、とも思ったりする。

7月9日(火)キコニワ「触覚デザイナーの活動のこと」

おお!LINKAGEの開発者の方の記事だった。持ってる、LINKAGE。大人はもちろん、子どもも楽しく遊べるやつ。TOUCHPARKも面白かった。注目しているクリエイターの一人です。触れる、はメディアなんだよ、きっと。


7月10日(水)Netflix「ボーイフレンド エピソード1 その夏、僕は彼に恋をした」

見はじめた。妻曰く「バジェロレッテよりおもれーわ」とのこと。もともと恋愛経験がほとんどない私は、恋愛リアリティショーはまったく見たことのない自分だけど、初回配信分3エピソード、一気に見てしまった。妻と一緒にシリーズもの見るのなんて、何年振りだろう。

7月10日(水)Netflix「ボーイフレンド エピソード2 僕の知らなかった、君の素顔」

参加している彼らのバックストーリーが描かれていることで、パーソナルな魅力を感じると同時に、こちらが社会的なまなざしを持ちはじめていることに気づく。めちゃくちゃシリアスなのに、妻とゲラゲラ笑ってしまったシーンも。リアルすぎるのは、怖い。


7月11日(木)Netflix「ボーイフレンド エピソード3 キスをすれば、すべてわかるよ」

ずっと気になってるんだけど、これ撮ってるの季節はいつ?そんで場所はどこなんだろう。昼間はプールに入ってるし。みんな半袖だし。でも夜になるとブランケットを羽織るほど寒いらしい。なんで気になってるかって言うと、めちゃくちゃ美しいシーンが多いから。映画かよ。でも映画じゃない。あんなに美しい現実って、あるのかな。凝ったカメラアングルが効果を発揮してる。あと、編集の仕方で今後の展開が読めるようになってきた。

7月11日(木)映画「新宿ボーイズ」

とんでもなく面白かった映画。1995年のドキュメンタリー。英製作。新宿歌舞伎町のおなべバー「ニュー・マリリン」。そこで"おなべ"として生きることを決意した3人をカメラが密着。もうなんか、いろいろ感じた。そうだった。あの頃の新宿ってこうだった。汚くて、ギラギラしてて、事情のあるヤツをうけとめる不思議な温もりがあった。そうだった。1995年当時はまだ言葉が少なくて、レズビアン、トランスジェンダー、クィア、LGBTQ+、セクシュアルマイノリティなんて言葉はまだ浸透してなかった。出てくる三人も、自分のことを「おなべ」でひとまとめにしてた。でも今と引き比べても、人の本質は変わらない。自分らしく、の尊さも。時代はマシになっているように思えたり、ぜんぜん変わってないじゃんと思ったり。そして、カメラが三人を追いまくる。仕事場、家、性生活、カミングアウト。驚くほどつっこんでいく。約30年前というと、ちょうど私が新宿で遊びはじめた頃。まだ子どもだったけれど、映画を見る、デートに行く、お酒を飲んでみる。ぜんぶ新宿だった。お店がハネた後、彼らが歩いた早朝の眩しさも知ってる。少なくとも「ニュー・マリリン」の前は何度も通ってる。もしかして彼らとすれ違ってるかもしれない。彼らはきっとまだ生きてる。生きてるといいな。どんなおじさんになってるかな。幸せにやってるといいな。MadeGoodという配信サービスでやってる。おすすめ。


7月14日(日)映画「チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ー」

MadeGoodという配信サービスでやってる、2020年のドキュメンタリー映画。タイトル通り、チェチェンにおけるセクシュアルマイノリティのへの迫害や殺害に関する映画。同地に住む彼らを国外へ逃す団体の活動を通して、いかにして差別と迫害があるのかと告発する。とてもヘビーだった。正直、こんな残酷な国家が今も存在するということが信じられなかった。日曜の朝から見たことを後悔しかけて、今も迫害をうけている人がいる、ということに思い至る。朝から、とか言ってる場合じゃない。これは現実だ。現実を変えるには、まず現実を知ることから。かなり深刻で残酷なシーンも多々あるので、すべての人にはお勧めしないけれど。それでも多くの人が見るべき映画だと思う。映画を観るとわかるけど、どうも中で出てくる攻撃的で残酷すぎる差別主義者たちは、性的少数者への嫌悪ではなく、人間を嫌悪しているようにしか見えない。その標的がセクシュアルマイノリティーというだけ。マトは誰でもいいようにみえるんだ。だとするならば、セクシュアルマイノリティー差別を許容する社会は、人間嫌悪を許容する社会といえることになる。こういう意味でも、差別は許されない。差別はその向かう先に関係なく許されない理由が、これだと思う。

7月14日(日)映画「寝たきり疾走ラモーンズ」

U-NEXTで配信中のドキュメンタリー。あそどっぐという、脊髄性筋萎縮症の寝たきり芸人に密着。目と口と指一本だけを動かして人を笑わせる彼の生き様。Eテレのバラバラとかにも出てた。かっこよくはないよ。ネタも私の好みじゃない。生活は大変そうだし、時に痛々しい場面も。いや、全編かな。でもね、そこがいいんだよ、この映画。すげーパンク。ダサくて才能なくて金もない。俺達と一緒。でも彼にはお笑いという好きなことと、自分をさらけ出す強さがある。それだけでもうさ、観る価値のある映画なんだよ。好きなように生きることを誰のせいにもせず、好き勝手やってるヤツがここにいる。なんて勇気のわく話なんだろう。


7月17日(水)西成

やっと来れた。西成。出張の足で。三角公園。福祉センター。こどもの里。1時間くらいほっつき歩いた。いろんなことを感じた。SHINGO★西成が好きで。映画「さとにきたらええやん」「94歳のゲイ」が好きで。いろいろあるエリアなのは知ってるよ。いまも変化のさなかなのも知ってる。でもね、いろんな事情を抱えてる人がいるってことを知ってる町は必要だと思うんだ。一瞬たりともうつむかなかったよ。俺には落ち着く町だったよ。

7月18日(木)短編映画「IVRY(アイブリー)」

MadeGoodという配信サービスでやってる、わずか9分のドキュメンタリー映画。ボクシングに人生を救われた、ゲットー出身の青年アイブリー。12歳のころから前科を重ねてきた彼はいま、近所の子どもたちの指導もする。彼の言葉の重さよ。言うことは、いたって普通。でも、重い。ボクシングでいうならレバ打ちかな。人生は続く。明日もなかった彼が言うから信じられる。そう。失敗しても、次のラウンドがあるんだよ、人生は。幸運にも、残酷にも。

7月18日(木)PARA CHANNEL'S Cafe「視覚障碍者にとって使いやすい仕事連絡ツール」

この記事、とても興味深く読んだ。淡々としたツールの紹介記事なんだけどね。その静かで具体的な中からさ、工夫とかきめの細かさとかが伝わってくるんだ。私は目が見えるから、私が知ることのできる情報は、基本的に見える人向け。でも、やっぱり仕事の現場は100人いたら100通りあるわけで、合理的配慮の奥深さをよくよく感じたよ。


7月19日(金)Netflix「ボーイフレンド エピソード4 あと1センチの勇気」

このドキュメンタリーには、いいヤツしか出てこない。それだけで、愛情とか友情とか以上に尊いんじゃないかと。ずっと見てられるんだよな。もうこうなると、恋愛要素が邪魔に思えてくるほど。みんな心穏やかに楽しくいてほしいんだよな。彼らの幸せを願ってしまって落ち着いて見てられない。あ、これは楽しんでる証拠か。

7月19日(金)Netflix「ボーイフレンド エピソード5 返事はいらない」

まさかの大展開。ちょっと待ってくれ。そんなのありか。妻が言った。「今まで見てきた恋愛リアリティショーで、ダントツでおもろい」。恋愛とか友情とかもあるけどさ。それ以上の、人間性に迫る局面がたくさんあってさ。思いやりとか、苦味とか、勇気とかさ。ビターでスイート、そしてビューティフル。これ、人生リアリティショーなんじゃないかと。もう恋愛にそれほど思い入れがないって人向けの番組だわ。


7月20日(土)Netflix「ボーイフレンド エピソード6 嵐のピクニックに、ようこそ」

この番組は、どうやってキャスティングしたんだろう。って、観ながらずっと思ってる。それくらい参加してるみんながいいヤツ。そしてそれ以上に、起用の仕方とか、登場させるタイミングとかが絶妙。それが設計できてるからこそ、あれだけ美しいシーンとか、手の込んだシーンが撮れるわけで。撮影にもめちゃくちゃ凝ってる。絶妙すぎてもはや神妙。このタイミングで、彼をそういう起用の仕方するかね。一回一回の終わり方がコテコテしてなくて、すっきりしてるのも好印象。逆に次回も見たくなる。

7月20日(土)新宿ゴールデン街

新宿は21時の夕立。ゴールデン街で飲んでたら男性二人組が逃げ込むように店へ駆け込んできた。二人は恋人同士らしい。席につくなり netflix の ボーイフレンド の感想に花が咲いていた。観た?観た!って。誰が可愛い。誰が許せない。あの中に自分が入ったとしたら誰にアタックしてたか。恋人同士なのに、結構ホンネで話してる。キャーキャー言いながら。そうやって誰の目も気にせずに、大っぴらに話せるのは、もしかしたら ボーイフレンド のマジックなのかも。今夜、二人のようなカップルが雨宿りしながら、言いたい放題してる街が、一つでも増えていることを祈ってる。


7月22日(月)DIVERSITY IN THE ARTS TODAY「ハンディキャップシアター Show Time」

もうね。このふざけた写真が愛おしい。記事の内容も、淡々と表現者の活動を伝えるもので、よかった。思わず劇団名を検索したら、たくさんヒットしたよ。この劇団、私も観にってみたい。

7月22日(月)Urban Company「My First Women's Day」

XとThreadsの両方のタイムラインで流れてきた動画。あまりにベタな展開に、日本で作ったら鼻白まれるだろうな、と思ってしまった。登場人物はヒンディ語を話してる。ってことは、舞台設定はインドだったりするのかな。だとすると、インドを舞台にしたってことが意味を持つのかもしれない。「Society begins at home」というフレーズが印象的だった。


7月23日(火)Paraphoto「パラ水泳の聖地・横浜国際プールがなくなる?!」

横浜国際プール、何度も行ったな。ジャパンパラの水泳大会を初めて見た時、正直めんくらった。選手たちの体、つまり障害があらわになるから。でも、それがすぐに「すげーな」に変わるのが、パラ水泳のすごいところ。だから横浜市が再整備事業計画で、あのメインプールの廃止を検討しているときいて、驚いた。そりゃお金はかかるだろうけどさ。「過去パラリンピックをはじめとする総合大会でのメダルの3分の1が水泳と言っても過言ではない」というこれまでの実績とか、今後のパラスポーツへの波及効果とか考えたらさ。すぐに廃止とはならないはず。廃止を廃止してほしいわ。

7月23日(火)パラスポーツマガジン「「挑め、自分史上最強。」パリ2024パラリンピック日本代表選手が結団式に集結!」

オリンピックが明日24日から。俺はそっちより来月28日からのパラリンピックが観たい。すげー人数だなと思ったら160選手が集結したとのこと。というか、パリでパラリンピックが開催されるのは初なんだって。意外。というか、そもそもパラリンピックが五輪と同国で開催されるようになったのは1960年のローマから。さらにというか、今みたいに五輪直後に同じ会場で開催されるようになったのは1988年のソウルからなんだって。最近じゃん。知らなかったわ。


7月24日(水)Netflix「ボーイフレンド エピソード7 叶えたい願いなんか、なくなった」

かなりヘソを曲げやすい子がいて。あれ、パッとみたら、単にわがままで偏屈な気難し屋に見えるだろうけど。でもあれは、きっと違う。かなりの部分が、生育環境が影響しているんじゃなかろうか。と私は思った。ボーイフレンドは、その人の生い立ちとかもつっこんで写すから(強めの友だちとか)、コントロールできない感情を歯痒く感じている彼の気持ちも、それを見つめる別の子のまなざしも、味わい深く見えてくる。

7月24日(水)Netflix「ボーイフレンド エピソード8 「待った?」「待たせすぎ」」

黄金回、またでた。ラストもよかったけど、それよりも飲み会のシーンがよかった。みんなでお酒飲みながら、カミングアウトについて語り合うひととき。あと、あの彼とあの彼が、キッチンカウンターを挟んで語り合うシーンも。その時の表情がさ。あそこだけ額縁に飾って国立美術館に永久展示されればいい。そのくらい美しい回だった。


7月25日(木)高井ゆとり・周司あきら著「トランスジェンダーQ&A 素朴な疑問が浮かんだら」(青弓社)

読んだ。「トランスジェンダー問題」「トランスジェンダーと性別変更」「トランスジェンダー入門」に続き、高井先生の本を読むのは四冊目。私はこの「トランスジェンダーQ&A」が一番好きだった。文章がすべて語り口調になっているから、印象がやわらかくてテンポもゆるやか。読み手の咀嚼に合わせてくれている感じ。私にはとてもわかりやすかった。正直、私も「どう考えればいいんだろう」と疑問に思っていたことがいくつか書かれていたので、とても勉強になった。Q&A形式だから、読後も思い出したいところを引きやすいし。それと。怒りにこそ芸が必要なんだなと感じた。芸といって語弊があるなら、知性や理性。なぜならこの本から読み取るべきは、人を人と思わない言動への怒りだと感じたから。そして怒りは感情だけど、感情的になると伝わらなかったりするから。とくにヘイターにはね。でもこの本は、怒りを熱に変換して伝えられてる気がした。先生、怒ってんなー、と。俺、怒られてるなーと。とくに私はQ14-2が好きだった。怒りっぷりがグッとくる本は、なかなかないよ。残念ながらこの本はきっと、ヘイターは手に取らない。ヘイターに出くわした時、私たちがそれに対抗するための本だ。しかも、ちゃんと実用的。日々の生活で口にでき、しかも敵対よりも理解を促すボキャブラリーで書かれている。QAの数だけ、弾が増えた気がしたよ。実生活で使える実弾がね。

高井ゆとり・周司あきら著「トランスジェンダーQ&A 素朴な疑問が浮かんだら」(青弓社)表示

7月25日(木)荻上チキSession「餅田コシヒカリさん(お笑いコンビ「駆け抜けて軽トラ」)「ウィッグが助けてくれたこと」」

餅田コシヒカリさん、円形脱毛症だったのね。まずは医療にアクセスするのって大事。そんで相方さんの理解と支えがすばらしい。やっぱウィッグって進化してるんだね。これを機に「分かるか/分からないか」という目でウィッグを見るのはやめようと思った。ヅラネタで笑って育ってきた世代の悪しき価値観な気がする。いや。やめなきゃいけないのは、見た目で判断すること全般だな。


7月26日(金)パラネット「インタビュー 写真家 越智貴雄」

私は越智カメラマンの写真が好きで、カンパラプレスをいつも見てる。氏の記事は読むようにしてるし、写真展を観に行ったことも。この記事も最高だった。ファインダーからみたパラリンピックの変遷であり、代わらない魅力紹介でもあった。氏の写真がなんであんなにかっこいいか、胸に迫るか分かった気がする。かっこいい写真はね、かっこいい人が撮るんだな。

7月26日(金)UTY「「全国で2番目に少ない」障害者スポーツ 県内の指導員の不足などが課題に 山梨」

山梨は障害者スポーツの指導員(の人数)が全国で2番目に少ないらしい。こうなると一番少ない県が気になるわ。こういう記事が出るのもパラリンピックがあるからだろうか。地味だけどさ、とても大切な報道だと思うんだ。報道拡大は重要なパラ効果のひとつ。

7月26日(金)映画「帆花」

観ようと思っていて、正直、観る勇気が出なかった作品。今日とうとう観ることができた。障害者施設で多くの命が奪われたあの「やまゆり園事件」から8年。事件が発生した7/26に合わせた特別配信だった。全人類が見るべき、繰り返し見るべきドキュメンタリー。言葉にならないよ。私の感想はきっとずっと、ずっと先に出てくるのだろう。ふとした瞬間に幸せを感じた時、温かい気持ちになった時、誰かのたくましさに触れた時。この映画を思い出すと思う。それまでずっと今のこの、言葉になる前の気持ちを覚えていようと思う。この映画は、それくらい心に留まる映画だよ。


7月29日(月)Paraphoto「パラフォト2024パリ取材プロジェクト」

やっべ!この取材宣言、すげー熱い!スポーツだけでなく、そこから派生する文化や技術への目線も素敵。記事が楽しみ。

7月29日(月)パラスポーツマガジン「TEAM BEYOND CONFERENCE 「パラアスリート雇用 成功の秘訣」」

このカンファレンスの存在は知ってたんだけど、内容までわからず、気になってたんだ。あーこういう内容だったのね。講演と事例紹介、参加者交流会だけだったのかな。もう少し詳細を知りたかった。ネタバレすぎてもダメなのかな。


7月30日(火)こここ「生き方は、ひとつじゃないぜ。|スウィングからの贈る言葉 vol.04 目標:1日1失敗」

1日1失敗。額縁に貼って、デスクの前に貼りたいわ。と思った私は、いまミスしたばっか。みんなに迷惑をかけてしまった。死ぬほど反省。私はこのスィングや株式会社NPO(まぎらわし)が好きすぎて、代表の木ノ戸さんの文章が好きで、いま会員になった。アートグッズが楽しみすぎるわ。

7月30日(火)Spotlite「視覚障害者の同行援護をもっと簡単に。全盲のエンジニア2名が手がける「おでかけくん」開発秘話」

テクノロジーの使い方とは、こうあってほしい。社会理解とは、こう広がってほしい。それが凝縮したような記事だったと。開発担当者の「正直なところ、自社の利益だけを考えるようなマーケティングはあまり考えていません」というコメント。パンチライン。こういう会社に人もお金も集まってほしいな。あと、視覚に障害のある方はエンジニアに向いているかもしれない、という話も興味深かったよ。いろんな角度から読める記事だった。


7月31日(水)Netflix「ボーイフレンド エピソード9 どんな君でも、受け入れる」

告白などされたことなど一度もない人生だったので、告白する人される人の顔を直視できない。自分をさらけ出す無防備さに、落ち着かない気持ちになるから。でも、彼らは靱やかだった。しかも優しかった。人が強くなるということの本質が、やっと分かった気がする。

7月31日(水)Netflix「ボーイフレンド エピソード10 ここで終わりにしたくない」

「あんたの人生になかった青春があるで」と、妻が言った。その通りだった。恋と友情と仲間と青春。私には縁のなかった煌めきがあった。なんて美しい物語だったんたろう。きっとまた、夏のたびに見返す予感がする。


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