チェコのきほん(チェコ人になりたい女の子のおはなしより)
1998年10月28日に開設した「チェコ人になりたい女の子のおはなし」というサイトのコンテンツをこちらに載せてみようと思います。
内容は2005年くらいまでのものなので、時間の流れとともに大きく変わったところには、最新情報や写真、リンクを添えてみます。
▼チェコのきほん
チェコはヨーロッパの真ん中にある国です。正式な名前は「チェコ共和国」。
以前は隣りにあるスロバキアと一つの国で、チェコスロバキアと名乗っていました。
チェコ共和国になったのは1993年元旦です。
チェコスロバキアのころは共産主義国でしたが、今はもう共産主義ではありません。
首都はプラハ。とても美しく、歴史のある町です。最近は日本から旅行に訪れる方も多いみたいですね。
プラハの街並みは映画「魔女の宅急便」に出てくるような赤レンガの屋根、石畳といったヨーロッパっぽい趣です。
さらに、「建築の博物館」とよばれるほど、歴史的価値のある特徴的な建物も町中にあふれています。
チェコ共和国のまわりは
言わずと知れた ドイツ
音楽の都ウィーンのある オーストリア
広大な国 ポーランド
とても仲良しの スロバキア
に囲まれています。
チェコはビールが有名です。
アメリカのバドワイザーというビールも、名前はチェコの町からついたものです。
国民一人あたりの年間ビール消費量は世界一だといいます。チェコに行くと本物のビール腹が見られます。
またチェコはウィーンに負けず劣らず、音楽で有名です。
誰もが中学2年の音楽で聴くという「我が祖国」(合唱曲「モルダウ」)はチェコ人のスメタナ作曲ですし、
ドボルザークもチェコ出身の偉大な音楽家です。
チェコはポーランドと同じく、いわゆる「旧東欧」の国です。
暗いイメージのある方も多いかも知れませんが、それも過去の話で、今は別に怖い国ではありません。。。
いまは日本語でも英語でも「中欧(セントラル・ヨーロッパ)」とよぶのがよいデス。
チェコとスロバキアは今は別の国ですが、けんかしたわけではなく、今でもとても仲良しです。
よく東京弁と関西弁にたとえられますが、チェコ語はスロバキア語ととてもよく似ていて、おたがいに母国語で話しても通じるそうです。
▼チェコ共和国の基本データ
チェコ語の観光ガイドのなかから訳出してみました。
[正式名称] チェコ共和国
[面積] 78,865平方km
[人口] 約1,033万人(ヨーロッパでは第14位の人口の多さ) →約1,090万人(2023年末の統計)
[首都] プラハ
[民族] チェコ人94%、スロバキア人3.0%、ロマ人1.3%、ポーランド人0.6%、ドイツ人0.5%、その他0.6% →2024年にこのデータを見ると、何の統計から来た数字なのかすごく不思議です…。一つ言えるのは、現在はこんな形の統計は成り立たないだろうということです。
[宗教] ローマカトリック、プロテスタント諸派、ただし約40%が無宗教 →2021年のデータでは47%が無宗教、回答なしが30%。
[公用語] チェコ語
[国の識別記号] CZ
[政治体制] 大統領による共和制、選挙による二院制議会
▼チェコ観光で気になる一問一答
[日本語の国名] チェコ共和国
[英語の国名] Czech Republic (チェック・リパブリック) →2016年に「Czechia」も英語での正式国名扱いに。
[チェコ語の国名] Česka Republika (チェスカー・レプブリカ)
[首都] プラハ(英語名:Prague プラーグ、旅行で使う3文字は「PRG」)
[大統領] バーツラフ・クラウス(2003年2月までは初代大統領バーツラフ・ハベルさんでした)→2024年現在の大統領はペトル・パヴェル。
[日本との時差] 8時間 (夏時間だと7時間)
[通貨単位] コルナ(1コルナ=100ハレーシュ)。EUには2004年5月加盟ですが、通貨がユーロに切り替わるのは、まだまだ先になりそうです。2007年とも、2009~2011年ともいわれています。→2024年現在、まだまだコルナを使っています。ハレーシュは2008年に廃止されました。
[主食] じゃがいも、クネドリーキ(ゆでパン)、米の順にみかける。肉などのメイン料理にそえるものって感じ。
[飛行機で] 12時間+2時間(ヨーロッパ各都市で乗り換えの場合)
[国際電話の国番号] 420(スロバキアは421らしい)
[国歌] 「Kde domov můj (グデ・ドモフ・ムーイ:わが故郷いずこ)」
[年間平均気温・雨量] プラハでは9.7度、491mm。ブルノでは8.8度、531mm。湿気がないので、からりとしていて冬はよく冷えます。
[治安] そんなに悪くない。スリ、物乞いはあるので気をつけるのは旅行者として当然だけど。それより地下鉄にいる私服警官のほうが怖い。切符はちゃんと買おう。
[通じる外国語] プラハでは英語も平気で通じます。プラハよりドイツ寄りの観光地ではドイツ語で話しかけられることが多い。ドイツ人観光客も多い。 →プラハはもう世界中から観光客が来るので、もはや英語しか通じない場所もあるほどです。地方都市でも若い世代は英語ができる人が多く、ドイツ語は人によってはもしかしたら通じるかも、という感じでしょうか。
[新聞] 「Mladá fronta Dnes(ムラダー・フロンタ・ドゥネス)」「Lidové noviny(リドヴェー・ノヴィニ)」などが有名どころ。全国紙より地方紙のほうが読まれているかもしれない。→2024年9月1日、Lidové novinyの最終号が出て廃刊となりました。「Dnes」はまだまだ頑張ってます。
[お店] 土は半日、日は休みってところが多い。銀行などは要注意です。
観光客が多いプラハの店はフルに開いてます。
[これは飲んでおけ] とにもかくにもビール!!!! 町ごと、店ごと、自慢のビールがあるみたい。あとは炭酸ジュースがたくさんあるので、ファンタの懐かしい味とか。
[これは食べておけ] パーレック・ブ・ロフリーク(ホットドッグ)、クネドリーキ(料理にそえてある蒸しパン)、肉、乳製品(新鮮さが違う)→パーレック・ヴ・ロフリークはなかなか見かけなくなりました。おいしくてちょうどいいサイズだったのになー。
[これは聞いておけ] プラハ地下鉄のアナウンス
[水は飲めるか] 基本的に飲めないので買う。でもわたしの友達(日本人女性)はふつうに飲んでた。炭酸入りの水も売ってるので、慣れてない人は「ノー・ガス」とか言って買うのがいいかも。→ガイドブックの情報から基本的に飲めないと思っていましたが、実際にチェコに何度も行ったら基本的に水道水は飲めることがわかりました。硬水なので、日本の水とは口当たりがちがいます。
[電気製品] 日本と違う220Vなので変圧器を。コンセントの形も違うのでアダプターも。→携帯やパソコンのコンセントは変圧器なしで使えます。アダプターだけお持ちください。
[電話事情] テレカを買えば公衆電話からかけられる。日本の自宅の留守電も聞けた。回線好調。最近は電話からメールが送れたりするらしく、電話というよりPCの液晶みたいな電話があって、ビビります(そんなときはアナログな電話をさがす私)。→スマートフォンが出現して、大きく事情が変わった項目ですね。チェコはホテルやレストランはもちろん公共のWi-Fiも充実しています。SIMフリーのスマホをお持ちでしたら、向こうでSIMカードを買うのも手軽にできます。
[みやげもの定番] ボヘミアングラス、ガーネット、人形劇の人形、木製の民芸品、ゴーレム(ユダヤ人街)。
[バスは・・・] プラハ市内のバスはボタンを押さなくても大丈夫、停留所で止まります。使いこなせると、行動範囲が広がります。地方のバス、遠距離のバスは、運転手さんのところでお金を払うのがスタンダードな乗車方法です。 →近年はインターネットやアプリから席を予約して乗車するタイプもあります。
[地下鉄(メトロ)は・・・] 車両外側ににロシア語が書いてある。最近、C線(赤い路線)は、新しい車両でうれしい。
[路面電車(トラム)は・・・] 運転の荒い運転手が多いのか揺れる。運動神経に自信があっても、ちゃんと手すりにつかまりましょう。あと、道を渡ろうとして路面電車にひかれそうになることもあるので気を付けて。
ということで、20年くらい前に自分がまとめたページを再掲しました。
いまさらですが、このページすごく役に立ちますね…。こういうページ、いまでも意外とあんまりないように感じます。
私はとても楽しかったですが、皆さんにもお役に立てば幸いです。