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初参加したLittle Glee Monsterの武道館ワンマンライブが凄まじすぎて語彙力が消滅した話

Little Glee Monsterというグループをご存知だろうか。
私は恥ずかしながら2018年まで名前も存在も意識したことがなかった。

前回、はじめて一人で参加したライブについて書いたので、今回は一番最近参加したライブの感想を書こうと思う。
タイトルにもあるように語彙力が消滅しているのでライブレポというよりただただ興奮を書き連ねるだけになってしまうかもしれないのでご注意を。

■Little Glee Monsterとの出会い

公式サイトには「研ぎ澄ました歌声で人々の心に爪痕を残すことをテーマに結成された女性ボーカルグループ」とある。
紅白歌合戦にも二年連続で出演し、たぶん、知名度はかなり高いのではと思う。

私が彼女たちの存在を知ったのは2018年7月7日。
七夕の日に横浜アリーナで開催された「JUMP MUSIC FESTA」というイベントだった。
週刊少年ジャンプ創刊50周年を記念して、ジャンプアニメの主題歌を担当するアーティストが集合するという趣旨。
私は別のアーティスト目当てで参加したのだが、そこではじめて彼女たちの歌を聴いた。

最初は「よくあるアイドル系の子かな~」と軽い気持ちで見ていた。
しかしその圧倒的な歌声と彼女たちの生み出すハーモニーに衝撃を受けた。
何よりもアカペラの威力が凄まじい。
そして、つい先ほどまで驚くべきクオリティの歌を提供していた彼女たちが、一度MCで口を開けばかなり気さくなことも好印象だった。
関西弁でぽんぽん繰り出されるトークと親しみやすそうなキャラクター。
これはもうワンマンライブへいくしかない!

その後、彼女たちの楽曲を聴きこみ、意気揚々とチケットを取ろうとしたのだが……取れない。
本当はツアーに参加したかったのだが行ける日程はすべて売り切れ。
どうやらLittle Glee Monsterのライブはかなり倍率が高いらしい。
私は残念に思いながらも密かに機会をうかがっていた。

■念願のワンマンライブ

そして、2019年2月6日。
「Little Glee Monster Live in BUDOKAN 2019〜Calling Over!!!!!」二日目のチケットを手に入れた。
だがそこはやはり人気の彼女たちで、私が購入した頃にはメインの座席は売り切れてしまっており、二階の見切れ席しか残っていなかった。
それでもワンマンライブに参加できるのならと迷いはなかった。

当日。
正直、彼女たちに関する知識は聴きこんだ楽曲と一度だけ見たイベントでの姿のみだった私は、ファン層としてある程度年齢のいった男性が多いのかと思い込んでいた。
日本武道館に到着すると予想を裏切る光景が待っていた。
年齢層はかなり若い。そして女性が多い。
たぶん、高校生や大学生が多いのではなかろうかという印象を受けた。
開演前にトイレに並んでいると、「○時間目だけサボっちゃった~」「私も~!」という楽しげな会話がそこかしこで交わされている。
目の前に並んだ子たちは、クラスの気になる格好いい男子にどうやって連絡先を聞けば良いか真剣に語り合っていた。あ、甘酢っぱい……!
勝手に自分まで学生時代に戻ったような気分になってわくわくした。
(もちろん、会社帰りの社会人や男性の姿もあった)

■ついに、開演!

開演前、ビートルズが流れていた。
ちょうど私の一番好きなイエロー・サブマリンがかかる最中、開演時間を迎えた。

もう……とにかく凄かった!
語彙力が消滅した。

力強く、透き通った歌声。
キレッキレのダンスとエネルギーいっぱいの動き。
時にきらきらした笑顔で、時に切ない表情で情感たっぷりに歌い上げる表現力。
見切れ席なので当然ステージが全部見える訳ではないが、幸いなことにスクリーンの付近だったので、スクリーンの裏から映像はよく見えた。

よく「喉からCD音源」なんていう表現を耳にするが、まさにそれ。
いや、それ以上だった。
以前、CDTVでいきものがかりの水野良樹が、彼女たちについて「歌に対して本当に真剣に向き合っている」といったコメントをしていたことを思い出した。

Little Glee Monsterの5人、ひとりひとりが、ひとつひとつの音を、ひとつひとつの言葉を、とてつもなく丁寧に歌っていた。
表情ひとつ、動きのひとつをとっても、それは同じ。
最初から最後まで彼女たちは徹底して自身の表現を突き詰めているように見えた。

明るい曲調の楽しげな曲なのに、なぜか涙がぼろぼろ流れてしまった。
私だけかと思ったらすぐ隣のひとりで来ていた女性も嗚咽を漏らしていたので、たぶん、彼女たちの歌にはそういう力があるのだと思う。
気持ちを強く揺さぶる何か。
心を惹き付けて離さない何か。

ああ、私は何をしているのだろう、と思った。
どうせ私なんて。どうせできることないし。どうせ才能だってない。
心のどこかで諦めて、言い訳ばかりして、その癖夢は捨てられず、誰がやっても同じような仕事をする自分を嘆いては愚痴っていた。

比べることもおこがましいが、私は恥ずかしくなった。
私がそんな風に何もせずぐだぐだ言っている間に、きっと彼女たちは気が遠くなるほど長い時間、自らの表現に向き合い、高め合い、ひたすら真っ直ぐ歌ってきたのだろう。
彼女たちは決して影の努力や苦労をステージ上で見せないけれど、そういう重みのある歌だった。
そういうのって聴いていればわかる。
自分は今凄まじいものを見ているのだと、その歌声に鳥肌が立ってなかなかおさまらなかった。

■魂のこもったJupiter

アンコールで思いを語るメンバーの姿が忘れられない。
特に最年少のmanakaの言葉。

武道館公演の初日、客席から「また来るね」という声が聞こえたのだと彼女は語った。
ライブ中でたくさんの人が思い思いに声を上げる中、その声が妙にクリアに耳に届いたという。
メンバーそれぞれが本番までにたくさん準備をして、きっと不安や緊張もうまくいかないこともたくさんあって、それでも、一人でも多くの人に「また来たい」と思ってもらえるように自分たちは歌っているんだと再確認したのだと。
そして、今日この日もそんなライブになったらいいと思いながら歌ったと、彼女はそう言って声を震わせた。
ほかのメンバーたちも感極まった様子に見えた。
涙を堪えるメンバーもいたように見えた。

MCを終え、しん、と静まった会場に響いたのは圧巻の歌声だった。
透き通った、強い、強い声。
心に直接届くやさしいハーモニー。
声を震わせながら素直な気持ちを語った先ほどまでの彼女たちはどこにもいなかった。
そこにはプロのアーティストがいた。
本物の歌があった。
語りかけるように、寄り添うように、ただただ真っ直ぐに歌うLittle Glee Monsterがそこにいた。

私はあの日、あの場で、あの歌を聴けたことを光栄に思う。
彼女たちの言葉に、パフォーマンスに、そして歌に、言いようのないほどの力を貰った。
「また来たい」と思わざるを得ない、とんでもなく素晴らしいアーティストに出会えて、私は幸せ者だ。

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ありがとうございました。
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音楽と妄想と石と甘いものが好きです。 エブリスタで書いていた詩や、エッセイなどを気ままに投稿する予定です。 →http://blog.livedoor.jp/kurushimany/

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