3年かかって髪を寄付した件!
こんにちは。今さらになって藤原道綱母の蜻蛉日記を読んでいる井上たまです。私が読んでいるのは現代語訳なので、80代までには原文を読みたいと思う今日この頃です。記憶力と知識は間に合うのか??(^^;)
それはそうと、私は髪を長く保つのは苦手です。重いし乾きにくいし、枝毛増えるし。平安時代に生きてなくてよかった……しかし今日、私は3年がかりで伸ばした髪を切り、寄付しました。いわゆるヘアドネーションです。
私がしているヘアドネーションとは、主に小児がんなどの患者さん用のウィッグに使う、人毛を寄付するボランティア活動です。以前、有名な女優さんがヘアドネーションをして一時期注目されました。基本的に31cm以上の毛束を取るため、胸の下辺りから腰近くまで伸ばさないとなりません。ゆえに短い髪型からだと時間がかかるボランティアです。
私は3年前も31cm寄付してショートカットにしました。そこから何度か途中で切りたくなりつつも、ドネーションのために伸ばし続けて今日に至りました。
長い髪は苦手な私が、この3年を乗り切れた理由は二つあります。
一つは、人毛と人工毛が全然違うことを知っていたから。昔の仕事で、かつらに使うナイロン製の髪や、動物のヤクの毛に触れたことがありますが、人毛とはさわり心地などが違うのですね。やはり人毛でできたウィッグの方が自然なのです。
もう一つは、私が骨髄バンクのドナー登録をしていたけれども、私の病歴のために骨髄提供できなかったから。それは私にとって悲しいことでした。
ドナーという形ではお役に立てませんでしたが、髪なら提供できます。しかも、普通に切るだけならゴミになる髪を、ウィッグとして有効活用できるなんて「もったいない精神」のカタマリの私としてはめちゃ嬉しいことなのです。
でも、切った後の長い毛束を見ると不思議と「こわっ」て思っちゃいました。さっきまで自分の一部だったのだけれど、別の生物のように見えるのです。それでも一生懸命、椿油で手入れして育てた髪ですから「お役に立つのよ」と声をかけてお別れしましたけれど。
皆さんは、切った後の髪に感情を抱くことはあるでしょうか。もし機会があれば、ヘアドネーションに挑戦してみてください。意外と男性もされています。
今日も読んでくださってありがとうございます。井上たまでした。
↓やっぱり怖いですね(゚-゚)