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アイシャドウの色を選びたくなったことに対する喜び。

最近、久しぶりに新しいアイシャドウを買いたいと思った。好きなyoutuberさんが紹介しているのを見て、「わ!これかわいい、欲しい!」と、心が躍ってしまったのである。

はて、と気が付いた。こんな感覚はいつぶりだろうか。

手持ちのメイク用品たちを眺めてみたら、どれもずいぶん長いこと使っている気がした。いや、違う。減っていないのである。

まずは、例の感染症の影響で外出機会が激減し、メイクから遠ざかった。かつ、その後は自身の妊娠による体調変化も相まって、身体も気持ちもすっかり余裕が無くなった。体調を見ながら、いろんな不安と戦いながら、じりじりと日々が過ぎていく。ちょっと調子が良くても、動くとすぐに疲れて寝込んだり。少しずつ調子が戻ってきたかな?と思いきや、思いがけず突然の入院も経験。毎日を「やっとこさ」過ごす中で、メイクのことを考えたり楽しんだりするだけのゆとりは、どこかへ消えてしまっていた。

入院をきっかけに、仕事は3週間ほどお休みをいただいた。なかなか回復の目途が立たず、思うように動けず引きこもり続ける日々は、体調不良と気分の落ち込みのダブルパンチで正直つらいものがあった。復帰ができた頃から、本当にようやく体調と気持ちが上を向いてきた。

冒頭に書いたできごとは、仕事復帰から1週間ほど経った頃にあった。仕事復帰後は「とりあえず必要なこと」という認識だけで、最低限のメイクをやっとしてた自分が、「かわいい!使ってみたい!」と、アイシャドウに対して心が躍ったことに気が付いたとき、けっこう嬉しかった。そうかやっとそういう余裕が戻ってきたのか・・・!と。

さて、そのアイシャドウは、(通販でも買えるけど)徒歩圏内のお店には置いていないので、買うためにはちょっとしたお出かけをしなければいけない。休日に一人で電車に乗って出かけるなんて何か月ぶりだろうか。出かけるための洋服を選んだりした。何かもう、それだけでも嬉しい。

お店に着いて、メイク用品売り場へ行く。そう、これこれ!と、お目当てのものをすぐに見つけた。色を迷っていると、優しい店員さんがとても丁寧に全色の説明をしてくれて、合わせ方なんかも教えてくれて、めちゃめちゃ分かりやすかった。おかげで、気に入った2色を無事に買って、とてもハッピーな気持ちになって帰宅したのだった。

出かけるときには、もちろん新しいシャドウも使いながらメイクをしている。気分が明るくなったり、ちょっと気合が入ったりも。あとは、その時の気分で、色や組み合わせを変えてみたりするのが純粋に楽しいなと思えてて、それが嬉しい。

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ひとことで言ってしまえば、休日にちょっと出かけて買い物をして、メイクをするようになりましたというだけなんだけど、自分の体調と気持ちが回復して、日常のひとつを取り戻せたことが想像以上に嬉しかったので書きました。

もちろん、体調やその他諸々の不安は完全になくなっているわけじゃないし、これから超えなくてはいけないことはたくさんあるのですが、好きだったものや気分が上がるものたちにも支えてもらいながら、自分にできることをして穏やかに過ごしていきたいなと思っています。



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