運命の分かれ道③ 就職編~後半

階級をあげる。


例えば、これまで、
特急電車や新幹線で、
自由席に座っていたけど、

指定席に乗る様になった。

会社がとってくれた切符を、
実費でグリーン席にグレードアップした。


なんて事をした時に、
ほんの少しの事だけど、
自分的には、とても偉大で、

格が上がったような、

そんな気分を味わった記憶は、
誰にでもあると思う。


コースで一人15,000円のフレンチに行った時や、
ディズニーの有料ファストパスを惜しげもなく使う時、

の様に。



就職活動の話に戻すと、

「あげまん」と出会ったら、
階級が2つくらい、あがった。



出会ったら、
は語弊があるか。


「あげまん」とセックスしたら、
あがってしまった。




本命と滑り止め。


当時、付き合っていた彼女がいたんだけど、

「あげまん」とmixi(死語)で知り合って、
東京へ就活を兼ねて会いに行った。


就活が、名目であり、
「あげまん」とセックスするのも、名目である。


そもそも、

「あげまん」

という認識で、会うわけではなかった。
単純に、セックスしたかった。


東京に来て、一番最初に受けた企業は、
渋谷にある某PARCOだった。


ガッツリ手ごたえの無い
集団面接を終え、


「あげまん」こと、春子さんと
手を繋ぎながら、
道玄坂のラブホ街へと向かった。



集団面接では、
パッとしなかった自分の受け答えは、

ホテルの中ではバッチリ決まっていた。


今回はセックスの描写は割愛するが、
一言で、表すと、

「東京で天下とった気分だった」



付き合っていた彼女、ごめんな。



初めて行った渋谷で、
春子さんに連れて行ってもらった、

「人間関係」

というカフェ・バーは
席と席の間隔が極端に狭く、
他人同士の距離が近いことで、
東京らしさ、を強く感じた事を覚えている。


その後も、個人的にも何回か訪れた。



翌日。


ラブホテルから行くのも
なんだかな、思うけどもだ、

渋谷のホテルから、


本命の会社がある新宿まで、
春子さんにも付いてきてもらった。


春子さんは、
会社の前の、カフェで、
待っていてくれた。


この日は、
説明会、
と聞いていたのに、

後で分かった事だが、
セレクションを兼ねていた。


ひとりの社員に対し、
学生が5名程度。


ディスカッション方式で、
学生からも自由に様々な質問が出来る。


その質問によって、
次の選考へと進む順番などが
決まっているのだと、後で知る。


大体、どこの企業も
多かれ少なかれ、同じ様な事をしていると思う。



前日に、
天下をとってしまった自信からなのか、
この日の質問力は冴えていた。


初めて、
本当に行ってみたい、と思える様な
企業だったからなのかもしれない。


自分的にも、
この会社とはなんだか相性が合うなぁ
と社員の雰囲気や、会場の空気感からも、
そう思ったのを覚えている。

後日、
当然の様に、
選考への案内メールが届いた。


春子さんとは、
一度別れ、
地元への飛行機に乗る。


東京は大きな街だ。


それでも、
大きすぎる事は無いな、
と思ったのも、
なんとなく覚えている。


1日目の自分と
2日目の自分に、

何か大きな変化はあったのだろうか。


ただ、企業との相性なのだろうか。


それとも、
「あげまん」
の壮大なる実力の賜物だったのだろうか。



その真偽については、、、





まさかの延長戦へ続く!!!!




それではまた。








この記事が参加している募集

就活体験記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?