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家事ヤロウのススメ

もうすぐ1年半の育休生活が終わろうとしている。3人目で初めて育休を取得したが、本当に充実した期間だった。
流石に3人目ともなると、赤ちゃんの世話も慣れたもので、手慣れた大人が2人もいれば、赤子如きが泣こうが喚こうが全然ヨユーなのである。大人をナメるなよ。もっとも、この末っ子ボウズは大変お利口さんなので、楽をさせてもらったに過ぎないのだけれど。

妻も僕の育休取得を「楽をさせてもらった」と喜んでくれた。僕は炊事洗濯と子ども達の入浴、あとは保育園や習い事の送迎を主に担当した。
担当、といっても厳格に決めたものではなく、自然発生的に役割分担されたような感じだ。
特に食事の準備はほぼ全食、僕が作った。子ども達も順調に育ってきて、「こいつらの血肉は間違いなくオレが作り上げているのだ」と、よくわからない充足感を得ているのである。

家事がひと通りできて、本当に良かったなと思う。

僕は一人っ子の母子家庭で育ち、中学生からは自分のメシは自分で作って、一人で食べるという生活をしていた。基本的に自分の身の回りの世話は自分でしなければならなかった。
寂しい思いがなかったといえば嘘になるが、気楽ではあったのだけれど。
そういう自活能力が家庭を持って、こんな形で役に立つとは思ってもみなかった。人生なにが起こるかわからないものだ。

僕は意図して得た訳ではないのだけれど、家事はある程度出来ると大変役にたつ。何も外食レベルの料理ができるとか、常に家中ピカピカとか、そんなレベル感は必要ない。
冷蔵庫のありもので、栄養のある、まあまあ美味しい食事をササっと作って、それなりに家が片付いていれば良いのだ。今は家電が大分アシストしてくれるのでフル活用すれば労力も大してかからない。

カッコいいビジネススキルの習得に邁進するのも良いのだけれど、家事スキルも地味ながら結構役に立つんだぜ。少なくとも、共働きが当たり前の今の時代、男子にとって家事スキルは婚活戦線で強カードになり得るのではないだろうか。知らんけど。

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