詣でる

おはようございます。元旦に少し詣でてきました。

ちょっと出店とかもでるくらいの規模の神社で例年そこそこたくさんの人が初詣にきています。さすがに今年は例年に比べれば参拝者の数は少なかったようですが、、それでも賑わっているなーって感じはあって、それがなんか良かったなーって思いました。

本当に感染症含めてこれから社会がどうなっていくのかわからない。。いつも当たり前にある風景が一瞬でもう２度と見れない風景になってしまうことも平然と起こりうる。

この年齢になってくるとまずあんまり自分のためには買わない。けれどなんだか胸はときめいてしまう。ときめくはちょっと気持ち悪いですかね。

なんだろう、こういうノスタルジックなモノや風景や空間がすごく好きなんですよ。幼小期を思い出すからなんですかね。そこの記憶も関係しているとは思うんですけど、年々こういった懐古趣味がひどくなっていっている気がする。

ある種の幻想ではあるんでしょうが、この湯気や灯りに人の営為のようなものが持つ暖かな側面があらわれている気がして、そこに心惹かれてしまう。直接触れて確かめられるようなものじゃない曖昧なものだからこそ、より良く思えてしまうだけなのかもしれないけれど。

昭和っぽい街並みとか、商店街とか、10～20年くらい代替えされてないゲームセンターに並ぶゲーム機とか、あまり大きくないデパートの洋服売り場とか、なんとなく好きなんですよ。

やっぱり記憶なんですかねー。小さいときに両親に連れられて行ったか、連れて行ってもらったような場所ばかり。ああいった場所に行くとなんとなく安心して、なんとなく寂しくなる。

もはや変化を義務付けられてしまった時代、というよりも時間なんてものが存在する限り否応なく変化を決定づけられてしまっているのが人間だとは思うけれど、その変化がより速いサイクルで、より激しい高低差でやってくる今において、こういった懐古趣味というか懐古主義に近しい感情は無駄なものとして排されるべき感情なのだろうか。

なにごとにつけバランスをとることが大事ではあるし、人の心は何もしなければ何ひとつ個人の自由にはならないので何を感じようと致し方無い、という部分はあると思う。

けれど、更新され続けていく人やモノに関する様々な物事のせいで、いま現に＜いる人＞や＜あるモノ＞から歴史や趣を感じ取れなくなっていってしまうとしたら、、それも仕方ないと割り切っていいものだろうか。

個人的にはそういった感覚に社会が傾いていってしまうのは嫌だし、避けられるように協力できることがあれば少しづつやっていきたいなーと思う。こんな偉そうなことを言っておいて今でもかなりの面倒くさがりだし、少し前まで服は破けたら捨てればいいし物は壊れたら終わりでいいと思っていた。もちろん思い入れと実用性が高いもの以外は。

しかし去年SDGsの存在に気づいてから自分でも知らず知らずのうちに暗示をかけられていたように思う、「本当にこのままでいいのか」って。そんなふうに問いかけてくるような物事や思想に出くわす機会が増えていた。

社会や世界全体としてSDGs的な思考や行動様式に変わっていっているということも勿論大きい。もはやこっちが個人においても集団においても考え方の基盤になってきているのは事実だと思うし、そこをないがしろにするような企業や思想は淘汰されていくんじゃないかな。

きっとみんなどこかでなんとなく思っていたこと

「人類はこのままじゃもう存続できないんじゃないか」という疑問。

「このまま環境や、他の生物や、目に見えないけれど確実にどこかにいる社会的弱者を犠牲にして成り立つものの上で過ごし続けていいのか」という疑問。このふたつの問いは尾っぽの部分がくっついてて循環しているものなのかなーとも思う。互いに影響しあっている部分はあるんじゃないかな。

いま、この曖昧な疑問にたいする幾つかの明確なエビデンスを伴う事実がいくつもいくつも僕らの手の届く範囲に転がっている。それだけに信憑性に欠けるものもたくさんあるし、危険な状態でもあるとは思う。

結局そんな中で、日々何を選択してどう行動していくことがいいのかなーと思い悩む。簡単に言ってしまえば何がよい未来に繋がっていくのかな、と。

それは勿論、僕個人の未来が良いものであってほしいということもあるけれど、社会全体として今まだ多勢である消費主義というか、供給過多だし消費過多な経済観とは違う思考や行動様式や価値観をもつ人たちが増えて、本当の意味でモノや人の多様性を受け入れられるようになっていってくれればもう少し生きやすいのかなーとも思う。

それは環境と人との関係性もそうだし、人と人との関係性においても。