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11年前と、11年後の今。

気仙沼サンマフェスティバルまでもうすぐですね。
1日めに出演するUNGLIDEボーカルの黒やんです。

焼きサンマも楽しみだし、久しぶりに会える方もたくさんいて、今から物凄い楽しみです。きっとライブを終えた後は、ビールを片手にうろうろしたり、ライブでわちゃわちゃしてるところに突っ込んだり、次の日はお手伝いしたりしていると思うので、金髪バンドマンを見かけたらぜひ声をかけてくださいな:-)

サンマフェスというのはおれにとって物凄く大事なイベントで、もちろん皆にとっても実行委員の皆さんにとっても、非常に大切なイベントだと思うんだけど、おれが音楽の道に進むきっかけになった出来事でもあるのね。

2012年の秋、サンマフェスティバルの第1回目が、あの時は今回の会場となる内湾広場の近くにある「おさかな市場」の駐車場で、トラックの荷台をステージにしてライブをしてて。サンマがもうもうと煙を上げながら焼かれてて、焼きサンマ食べながらライブを楽しめる、なんつう最高なフェスなんだ!と高校生ながら思った次第であります。

この時おれは気仙沼高校軽音楽部、「かなえっ子V」で出演しておりました。
かなえっ子が今どこまでいったんだろう…Aから始まって、おれらがVで、アルファベット1周してA2になって…時代の流れを感じるなあ。。

ライブ後にサンマ食べながらうろついていると、細美さんがサンマ食べながらDJをしていて、うおー!すげえ!って飛び込んでった記憶がある。
美味そうにビールを飲みながら楽しんでいる細美さんがこれまた最高でした(このお方がライブ中に良く美味そうに飲むのでおれもすっかりビール好きになりました)

この時、a flood of circleの佐々木亮介さんが弾き語りで出演してくださっていて、今回なんと11年ぶりの対バンになるのです。今回はバンドで対バンできる嬉しさ。革ジャン着て弾き語る佐々木さんかっこよかったなあ。。

細美さんが最高な弾き語りをして、その後セッションさせていただいて。
終わった時に皆で写真を撮ったんだけど、あの日がまだ終わってなくて、11月3日と4日にあの日の続きが始まるんじゃねえかな。って気持ちでいます。

あの時高校生だった少年が、自分のバンドを引き連れて、
またこのフェスに出演すること。

これは当時の彼が思い描いた夢だったのです。
その後バンド活動をしていくんだけど、なかなか芽が出ずに、同級生や後輩や先輩がサンマフェスに出演していくのが悔しくて涙したり、もがいてもがいて、出口がないトンネルに迷い込んだような感じが続いておりました。

サンマフェスがずっと毎年続いて、おれも毎年挑戦しょうとしていた矢先、台風で2年続いて中止に。さらにその後はコロナ渦で中止に…
仕方のないことなのだけど、だけどももっと悔しくて、悔しくて仕方なかったのであります。あの最高なフェスに行けないなんて。

今年、サンマフェスが復活する。
本当に嬉しかったし、何よりこの夢の舞台へ参加させていただけるという、黒やんが長年思い描いた夢が叶うんだよ。

以前細美さんに、「おれ細美さんみたいなミュージシャンになります!」ってメールさせていただいたことがあって、「おれ応援してるからね!嬉しいぜー!」ってお返事もらえて、本当に嬉しかった。そのメールは今も宝物です。

それからなかなかお会いすることはできなかったけど、今回のサンマフェスでまたお会いできるんでないかなーと思ったり、そこであの時の高校生がこんなんになりましたよ、最近なんだか腰が痛くて、なんてお話できたらいいな。地元の後輩や、地元の同級生、仲間たち。
皆におれのバンドの音を届けられるのが、本当に嬉しい。

ライブハウスを満員にする。
MVを作る。
アルバムをリリースする。
ツアーをする。

色んな夢の形があると思うけど、ひとつひとつ叶っていって、高校生の時から夢見ていた「自分のバンドでサンマフェスに出演する!」が今回叶えられそうで、本当に嬉しい。夢が叶う瞬間を、どうか気仙沼で見届けてほしいです!

最後になりますが、そんな高校時代の自分に向けて書いた曲があります。
この曲は特別な曲だし、このMVの場所こそが今回のサンマフェスの会場でもあります。たくさんの軌跡があって、たくさんの奇跡が生まれてきました。

ぜひとも気仙沼で会いましょうね!


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