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【5分】難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください! 要約/まとめ/感想

知ってるだけで得する資産運用の基礎知識

こんにちは。今日息子のおしっこを盛大に浴びたくろです。
(#お風呂でよかった)

今回は"難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!"の要約、まとめ、感想です。

本書の著者は山崎元さんと大橋弘祐さんです。

山崎さんは数々の有名証券会社を渡り歩いた資産運用のプロです。
本書はお金の知識があまりない大橋さんが山崎さんから資産運用の基本を教わるという体裁で話が進みます。

資産運用の基本知識が身につく本です。

なぜ投資をするのか

100万円あずけてくれたら「絶対に100万円のままでお返しします」というA銀行と「200万円になるかもしれないけど、0円になるかもしれません」というB銀行があれば、人は大体A銀行を選ぶと思います。

ではB銀行がお金を集めるにはどうすればよいのか、それはリスクを取ったことに対する報酬上乗せを設定することです。
これをリスクプレミアムと呼びます。

これを加味して考えると、株式に投資した場合年間約5%の金利が見込めます。
これはリーマンショック等の金融危機が起きたことを加味しても、金融危機の翌年とかはマイナスかもしれませんが長期的に見れば5%成長なのです。

つまり、100万円で株式運用を行えばなんやかんやあっても5万円のリターンがみこめるということです。
この考えを競馬に当てはめると、競馬は胴元の取り分が25%なのでリターンはマイナス25%、100万円をすべて馬券に変えたら大体75万円になって帰ってくるのです。

投資する金額を決める

投資する際は投資金額を決める必要があります。
国債のように安全な投資と、株式のようなリスクのある投資で分けましょう。

リスクのある投資は1年で最大1/3減る可能性があると考えて金額を決めると良いです。
最大1/3減りますが、そうなる可能性は2.3%程度です。
もちろんそれ以上減ることもありますが、それはリーマンショックくらいの大事件が起きた時だけです。

また、投資のタイミングは早い方がいいです。
資金に余裕が無い私みたいな人は積立が良いかもですが、後から投資した分は金利が効く期間が短いので早いうちから投資できるようであればそうした方が良いです。

国債を買おう

資産を安全に保有するには個人向け日本国債がおススメです。
国債とは国の債権で、日本にお金を貸したことになります。

銀行の預金と比較した際のメリットは、安全性です。
国が借金を返せなくなるくらいに大きなことがあった場合以外は間違いなく返ってきます。
(戦争等があれば話は別ですが、そうなった場合銀行もタダではすまないので一緒です)

投資信託を買おう

投資信託とは別名ファンドとも言います。
ざっくり言えば、複数種類の株式をひとまとめにした商品です。

投資信託のメリットはお金をプロに預けてプロに運用してもらうこと分散して投資できることです。
仮に単一銘柄に投資していた場合はその企業が傾くと大損害を受けますが、分散して投資できていればダメージを少なくできます。
また、海外に気軽に投資できることも大きなメリットです。

投資信託を選ぶポイントは
 ・運用管理費用が安い商品を選ぶ
 ・手数料の安いチャネルで買う
 ・毎月分配型を選ばない
 ・ファンドの資産規模、流動性を確認する
 ・過去の成績はあてにしない
です。

ズバリおススメは
 ・上場インデックスファンドTOPIX
 ・ニッセイ外国株式インデックスファンド

の2つだそうです。

よく言われることですが、どの銘柄が今後伸びるかを完璧に予測できる人はこの世にいません。
投資信託には「アクティブファンド」と「インデックスファンド」があります。
前者は人が情勢を予想して運用する投資信託で、後者は日経平均等の指標の上下に従って機械的に運用する投資信託です。
そしてアクティブファンドは運用成績でインデックスファンドに勝てたためしがありません
人が行う運用は機械が行う運用に勝てないのです。

したがって予想は往々にして外れるため過去の成績はあてになりません。
我々にできる努力は、手数料をなるべく安く抑えることくらいなのです。

NISAを利用しよう

NISAとは日本が進めている制度で、資産運用に発生する税金の優遇が受けられます
満20歳以上で国内在住者であれば1年間に100万円までの投資に対する利益が5年間非課税になります。

資産運用で得た利益には、所得税と住民税で合わせて20%かかります。
NISAを利用すればこれがタダになるのです。

株価がどうなるかなんて誰にもわからない以上手数料を下げるのが唯一できる努力なので、この制度を使わない手はありません。

複利で運用しよう

金利には「単利」と「複利」があります。
単利は元本にのみ金利が発生する状態であり、複利は元本+リターンに対して金利が発生する状態です。

元本100万円、5%/年で10年運用すると、毎年5万円リターンがあるので10年後には150万円でかえってきます。

対して同条件で複利で運用すると、2年目は105万円に対して5%のリターンなので5万2500円もらえ、10年後には約163万円でかえってきます。

金利の差だけで10万円以上の差がつきましたが、これは運用期間や運用金額が大きくなればなるほどリターンの差も大きくなります。

かのアインシュタインをして、「人類最大の発明は複利である」と言わしめるほど、複利というシステムは強力なのです。

「とりあえず投資」

金融商品の知識が無い方はとりあえず1万円だけでも金融商品を買ってみましょう
本を読んだりして勉強することも大事ですが、実際にやってみるほうが理解度が全然違います。

また、経済の情報にアンテナを張ることもできるようになります。
為替相場や経済系のニュースに自然と目が向くようになるのです。

銀行には近づくな

お金を正しく運用したいのであれば銀行に近づかないほうが賢明です。
それは銀行のビジネスモデルが原因です。

銀行の個人向けのビジネスモデルは、ローンに紐づく金利と投資信託等の手数料です。
銀行で働く人も稼がないといけないので、窓口で紹介されるような商品はすべて手数料の利幅が大きい商品だと思ったほうが良いです。
客が得をする商品ではなく、自分たちが得をする商品を売ろうとするのです。

また、銀行員の給料が高いのは周知のことですがその給料も手数料から支払われるわけです。
高い人件費がついて回るのであれば、ネット証券を使用したほうが手数料を安く抑えられます。

感想

掛け合い形式なので読みやすかったです。

この本の通りに運用するのは非常に堅い投資なのだろうと思いました。

また、前回の「元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法」にもありましたが、資産運用で最も大事なことは普通に仕事で稼ぐことだと言っていて、大変参考になりました。

最後に

お読みいただきありがとうございました!
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感想やよくわからない部分、おススメの本がありましたら是非コメントください!




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