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【まだまだ現役】僕の青春が詰まったiPod nano

iPod nanoを使い始めて8年半が経つ。

中学の入学祝いに買ってもらったiPod nano第5世代。なぜか心斎橋のApple storeまで買いに行った。
このクリックホイールを回す感覚が好きだった。第6世代で急にタッチ式になったのを見て興醒めした。ちなみに第6世代はすぐ壊れると友達の間でも評判だった。『ざまあみろ』と思った。

最近は取り締まりが厳しいが、昔は自転車通学のお供だった。通学時間内に収まる4,5曲を毎朝選んでいたのが懐かしい。
スマホ全盛となり、大学に入ってからはほとんど曲を追加していない。中学、高校の6年間の思い出は、時を止めたままこの小さな機械に保存されている。


このiPod nanoは今でも現役だ。外出時、僕の右ポケットにはスマホとともにいつも入っている。スマホではspotifyを使用しているが、同じくらいの割合でiPodで曲を聴いている。
充電回数はこまめになった。画面の上部は少しずつ白い横線が覆い始め、ボタンの反応も悪くなった。でも昔と変わらぬまま、僕の耳に音楽を届けてくれる。

昔を思い出すこともあれば、昔と同じように楽しむこともある。
昔はあまり聴かなかった曲を、何度も再生するときもある。
アーティストをくるくる回しながら、久々に聴く曲とも出会うことができる。
昔を振り返るもよし。新しい自分に出会うもよし。
8年半経っても、音楽は色褪せない。


僕は壊れるまでこのiPod nanoを使い続けるだろう。
壊れたときが、過去と決別するタイミングなのではないだろうかと考えながら、今日も僕は過去にすがりながら生きている。

思い出に浸るのも、案外悪くない。


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